犬びより

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長寿が多い日本犬だからこそ覚えておきたい!ボケによく効く脳への刺激

2018/07/30

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認知症の予防は生活の中で、毎日脳に刺激を与え続けること。愛犬が7歳を過ぎて、シニア期を迎えていたら、今日からでも始めよう。

 

認知症予防は生活全体で

現在、認知症には完治させる治療法がない。しかし、生活習慣を整え、毎日の生活の中で、年齢や体の状態に合わせて、脳に適度な刺激を与えることが、有効な予防方法としてある。脳に刺激を与えて働かせると脳の血流が増えるし、神経細胞間の伝達物質が増えて神経の情報伝達もよくなる。それが脳を活性化させて認知症の予防につながると考えられている。

脳の活性化に、手軽で効果的なのが散歩や遊び。散歩は体を動かすために脳を使わなければならないし、景色を見たりにおいを嗅いだり、他の犬に出会うことが脳への刺激になる。歩けない場合は、カートなどで連れ出してあげるのもよい。

遊びは楽しめることなら何でもよい。オスワリやフセなどのしつけのおさらいでもかまわない。できたらほめて、ごほうびにオヤツをあげよう。認知症になると無気力、無関心になる。オヤツをもらえてうれしいという感情が脳へのいい刺激になるし、自信にもなる。年をとったら、できることをさせて、ほめてごほうびをあげることが大切。

 

適度な触れ合いと運動で脳に刺激を与えよう!

日向ぼっこも大切
規則正しい生活で、きちんと睡眠をとり、日中少しは太陽の光を浴びるのが望ましい。太陽の光を浴びると昼夜逆転の予防になる。

適度な距離を保つ
室内飼いでも外飼いでも、人と触れ合える場所にいることが大切。日本犬には1匹の時間も必要なので、適度な距離を保ってあげて。

複数の散歩コースを
いろいろな場所を歩くのがいい刺激に。歩けなくなった時のことを考えて、短いルートを含めていくつかコースをつくっておこう。

他の犬に会う
他の犬に会うのは散歩のモチベーションにもなるし、いい刺激に。ただ、犬が苦手な場合は無理に会わせなくてもかまわない。

においを嗅がせてあげる
においは大きな刺激になるので、寛大にやらせてあげよう。公園の中だけならにおい嗅ぎOKなど、ルールを決めるとよい。

 

ゴハンで脳に刺激を与えよう!

サプリを活用しよう
抗酸化物質にはEPA、DHA、コエンザイムQ10、クルクミン、フェルラ酸などいろいろあるが、サプリメントでとる方法もある。

食事で予防する
良質のものをバランスよく与えるのが大前提。βアミロイドの生成を抑える高酸化物質が配合されている食事を選ぶのも手軽。

遊びを取り入れる
普通のフードをコングに入れても遊ぶ。モチベーションが低い場合は、特別においしいフードやオヤツを入れてみよう。

特別なフードを用意
普通のフードをコングに入れても遊ぶモチベーションが低い場合は特別においしいフードやオヤツを入れてみよう。

 

遊びで脳に刺激を与えよう!

オヤツ当てゲームにトライ
最初に1個オヤツを見せてから手を握り、においを嗅がせてオヤツの入っている手を当てさせる。当たったらほめてオヤツをあげる。

しつけをおさらいする
オスワリ、オテ、フセなど、今までやってきたことをさせる。できたらほめてごほうびをあげるとよい刺激になる。

 

脳への刺激4ヶ条

質のよい食事を与える
バランスのとれた良質なもので、抗酸化物質がプラスされているもの。サプリメントを使うのもよい。

規則正しい生活を送る
不規則な生活は犬にとって不安の原因になる。昼間活動して太陽の光を浴びるのは、昼夜逆転の予防に。

適度な散歩に行く
長い距離を歩けなくなったら、短いコースを1日何回かに分けて歩く。若いうちに散歩コースをいくつか作っておこう。

簡単な遊びを実践する
しつけなど簡単にできることを一緒にやって、褒めてごほうびをあげる。続けることが大切。

 

他の病気のこともあるから自己判断しないで!

最近、愛犬がぼんやりしていたり、歩き方がおかしいなと思っても、すぐに認知症と決めつけないで。例えば、元気がなかったり動きが鈍くなったりした場合は、脳腫瘍や甲状腺機能低下症、関節の疾患など、他の病気が原因ということがあるからだ。疑わしい症状が見られたら、動物病院に相談しよう。病院では質問票を使って認知症に特有の症状についてチェックをする。また、並行して血液検査や尿検査、レントゲン検査などを行い、他の病気がないかを調べること。その結果、他の病気に当てはまらなければ認知症と診断する。

高齢になると、いくつか病気が重なっていて、認知症に似た症状が出ていることもあるし、他の病気と同時に認知症にかかっている場合もあり、診断は簡単ではない。決定的なのは、人と同じようにMRI検査をして脳の委縮を調べること。でも、そのために全身麻酔をかける必要があるので、高齢犬には負担の大きい検査である。

 

楽しみながら刺激しよう

認知症の予防には、抗酸化物質を多く含む食事と規則正しい生活、そして、適度な運動や遊びで脳に刺激を与えることが大切だ。特に散歩はすべての要素が脳を活性化させてくれる。年をとって長く歩けなくなってきたら、短い散歩を1日のうちに何回かさせるのもよい方法。長い散歩コースしか歩いていないと、こだわりの強い場合は自分が歩けなくなってもそちらに行きたがるので、若いうちからいくつかコースをつくっておくといい。

高齢になると遊びに誘ってくることが減るので、こちらから声をかけて遊ぶようにしよう。オモチャに興味を示さなくなったら、しつけなどできることで工夫を。脳への刺激といっても、特別なことをするのではなく、今までやってきた散歩や遊びで十分。しかし、以前にしていたことをそのままするのではなく、今だったらどんなことがよいのか考えてあげることが必要。そして、何よりも愛犬との今の生活を楽しんでほしい。
 
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Shi‐Ba vol.78『長寿が多い日本犬だからこそ覚えておきたい!ボケによく効く脳への刺激』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。