犬びより

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褒められたい一心でやっております!柴犬、お手伝いをするの巻!

2018/08/05

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“柴犬”と“お手伝い”。まったくそぐわない単語である。何しろ、柴犬はマイペース。自分の利益になることはしても、飼い主の手助けになることを進んでするようにはあまり見えないからだ。しかし、飼い主に聞いてみると、意外にもいろいろなお手伝いのエピソードが出てくる。あれれ? 柴犬ってお手伝いする犬なの? そもそも犬に〝お手伝い〟という認識はあるのだろうか?

 

お手伝いに誇りを持っていることも

お手伝いという認識はなくても、それが自分の役割だと思って、誇りや喜びを持っている犬は多い。犬が何らかの行動を〝自分の役割(お手伝い)〟と認識するには、そこに必ず成功体験が含まれる。例えば、行動を行った結果、おいしいものが食べられた、飼い主にごほうびをもらった、などだ。

例えば、たまたま犬が飼い主の靴下を持ってきた時に〝すごいね~〟などとリアクションを返せば、ほめられたと認識して、行動を繰り返すようになっていく。トレーニングやしつけの方法と根本は一緒。

また、オヤツやフードなどのごほうびがなくても、声をかけるだけでも犬にはうれしい体験となるのだ。ただし、注意しなくてはいけない点もある。靴下を持ってくる手伝いを覚えたとして、犬にはやっていい靴下、悪い靴下の区別はつかない。くわえられたくない高級な靴下を持ってきてしまう場合もある。飼い主がコントロールできる範囲の〝お手伝い〟にとどめておこう。

特に家族以外の人がいる場合や公共の場所では注意。できれば、犬が自主的に始めるお手伝いより、飼い主が「GO」や「OK」を出してから行わせるほうが安心・確実になる。お手伝いを上手に使えば、犬との関係や絆を深めることもできる。

 

お手伝いQ&A

Q.毎日、靴下を脱がせてくれるが、これもお手伝いになる?
最初は遊びだったものが、飼い主が喜んでいる(もしくはダメ~などと騒いだ)リアクションで、行動が強化されたのだろう。家族に問題がなければ〝お手伝い〟に分類していい。こちらもしていいもの、いけないものの区別を飼い主がつけてあげる必要がある。他の人に迷惑をかけるようなら、全面禁止もやむを得ない。

 
Q.ゴミ拾いが得意だが危険性はない?
ペットボトルなどをくわえて持って歩くだけなら問題ない。破壊してしまうと、異物誤飲の原因になるので注意。また、くわえていいもの、悪いものの区別は犬にはつかない。危険なものを見つけたら近寄らせないなど、飼い主が自衛しよう。できれば、「OK」のコマンドを出せるようになるとベスト。

 
Q.ダンボールの破壊が得意だが問題ある?
お手伝いというより、遊びの一環の意味合いが強いと思われる。飼い主が困っていなければ問題ない。壊されてまずいものはそばに置かないなど、壊していいもの、悪いものは、飼い主が管理しよう。こちらもペットボトルと同様に、誤飲の可能性もあるので、オフ(放す)のトレーニングはしておいた方がいい。

 
Q.オススメのお手伝いはある?
定番だが、新聞運びが良い。教え方と飼い主の行動次第で、どんな物事もお手伝いになる。また犬によって得意な行動も変わるため、周囲に迷惑をかけない範囲ならば、いろいろと試してみるのもいいだろう。

 
Q.我が家の愛犬はまったくお手伝いに興味がない…
柴犬ではよく聞くが、愛犬のやる気スイッチを発見できていないだけ。どんな犬でも、絶対に好きなオモチャ、オヤツなどがあるはず。もしお手伝いや仕事を覚えてほしいなら、まずは愛犬のテンションがあがるものを根気強く探していこう。愛犬がした行動を飼い主がほめる、ということも立派なごほうびになる。

 

良質な「お手伝い」は双方にとってWIN&WIN

犬のお手伝いと聞き「それってイタズラしてるだけじゃないの?」と思ったものだが、柴犬にもきちんと〝お手伝い〟への誇りがあった。根底にあるのは、自分が楽しいこと、飼い主が喜んでくれること。お手伝いしたら飼い主が喜ぶ、だから自分もうれしい、というわけだ。上手に機能しているお手伝いは、双方にとってWIN&WINの関係が作れるのだなあと実感した。

 
Shi‐Ba vol.98『柴犬、お手伝いをするの巻』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。