『賢いから教えなくてもできる』は都市伝説。プードルのおしっこ問題を見直し!

「プードルは教えなくてもトイレができる」という都市伝説の真偽はいかに。今回はプードルのおしっこ問題について考えてみよう。
 

 

プードルは賢いから教えなくてもおしっこできる?

犬のトイレトレーニング

賢い、と言われるプードルだが、実は「おしっこ問題」の悩みが、意外に多い。特に、室内の決められた場所で排泄できない悩みを抱える飼い主もいるのだ。そもそもトイレ以外でおしっこをするのは、どんな心理が働いているのか。本題に入る前に、基本的な排尿のメカニズムを頭に入れておこう。
 
辞書で「尿意」を調べると「小便がしたいという生理的感覚」と記されている。生理的な現象という点では、人も犬も「尿意」の意味は同じ。

しかし、犬のおしっこに関しては、少しばかり人とは異なる部分がある。それは「マーキング」という、自分の縄張りを示す行為があること。このマーキングは、犬のおしっこトラブルの要因になるので、しっかり改善していく必要がある。

またよくあるケースに「うれション」がある。人間なら感動して涙することもあるが、犬の場合は興奮し過ぎて、お漏らしをしてしまう。その逆に、恐怖や不安からくる「びびりション」もある。

このように心の動きにより、犬はお漏らしすることが多々あるのである。

 

おしっこの理由

犬のトイレトレーニング

【理由1】うれしょん

→甘えと服従のサインでもあるうれしょん
なぜかプードルで多い“うれしょん”。うれしさのあまり興奮し過ぎて、ついお漏らしをしてしまう行為で、感情の抑制が効かないことが理由の一つ。服従心や依頼心が強い犬にも多く見られる。

 
【理由2】不安

→不安や恐さからの粗相。俗にいうびびりしょん
うれしょんとは異なり、尻込みや震え、耳を後に下げるなど、恐怖を感じている状態で起こる。おしっこの量もうれしょんより多い。人間には想像もつかない、不安や恐れの要因が潜んでいることもある。

 
【理由3】マーキング

→犬の本能でもある縄張りを示す行為
自分の存在を他の犬に誇示する目的で行われる行動。散歩中の電柱や室内の家具などに、おしっこを引っ掛け、自分のテリトリー(縄張り)を示す。オスの場合は去勢をしていない犬に多い。
 
関連記事:【膀胱爆裂】たかがおしっこ、されどおしっこ。マーキングの底力を調査せよ!

 
【理由4】通常排泄

→生き物にとってごく自然な生理現象
通常の排泄は、血液の中にある老廃物や多く摂りすぎた水分などを、外性器を通して体の外に排出する行為。排尿の量、回数、時間は、季節、気温、気候や、生活習慣などの影響を受けやすい。

 

住まいの見直し

犬のトイレトレーニング

トイレの失敗にはサークルの設置場所や、トイレの位置などにも原因が潜んでいることがある。犬の正しい住まいを見てみよう。

 
・どんなタイプのトイレがいい?
トイレはワイドタイプのトイレトレイが望ましい。子犬の場合、トイレシートを引っ掻いたり、かじったり、イタズラをする可能性もあるので、メッシュカバー付きがおすすめ。

 
・初期段階でのシートの使い方
最初はサークル全面にトイレシートを敷き詰める。クレートから離れた所でおしっこをするようになったらトイレトレイをセットして、シートを取り払っていく。

 
・クレートかベッドか?
ベッドは壊してしまう犬もいるのでクレートがベスト。クレートで食事もさせ、寝る場所&食事場所として覚えさせる。クレートが快適になれば車や電車での移動も便利に。

 
・リビング内でのサークルの位置
サークルはリビングの窓際から離れた外が見えない場所で、家族から目の届く位置がベスト。クレートの扉は部屋の入り口に向いてない方が、来客に吠えにくくなる。

 
・窓際に置かない方がいい理由
外が気になり吠える犬も。もし窓際に置くなら、窓の下半分にフィルムを貼ったり、突っ張り棒に布をかけたり、プランターを置いたりして目隠しをしよう。

 
■ケージから出す時は……

・部屋はどういった状態にするのがベスト?
まず部屋の中を、ジャバラ状のアコーディオンタイプのフェンスで仕切り、遊ぶスペースと入ってはいけないスペースを限定する。要求吠えがなくなり、落ち着いてからサークルから出す。与えるオモチャはコングなど安全なものにすること。
  
 
・サークルへ戻すタイミングは?
周囲のにおいを嗅いだり回りだすと排泄のサインなのでトイレに誘導。庭付き一戸建て(※)から出している時はサークルの扉をあけたままにすること。飼い主がサークルの上から抱っこして入れると自分で戻らなくなるので要注意。

※犬は、尿や便で寝床が汚れるのを嫌がり、犬の習性から見ると本来寝床の横にトイレを置くのはNGなので、それを避けるため部屋を広げる。ジョイントサークルを2セットつなげ、犬1匹分のスペースをつくる。その中にドアをはずしたクレートと、メッシュ付きのワイドトレーをセット。これを“庭付き一戸建てシステム”と呼ぶ。 

 

タイミングの見直し

犬のトイレトレーニング

観察していれば、どういう時に排泄をするかがわかってくる。排泄前の仕草や行動を把握しておこう。

におい嗅ぎの後
→排泄場所を検討中
オモチャで遊んでいたり、何かに夢中になっていても急にやめて、周辺のにおいを嗅ぎはじめると、おしっこをする場所を探しているサイン。

 
寝起き
→目覚めたらすぐに
人間と同様、寝起きは犬もおしっこが膀胱に貯まっている状態。おしっこを促す絶好のタイミングだ。

 
ゴハンや水分補給後
→食べたら出る法則
満腹になると膀胱が圧迫され、尿意や便意をもよおしやすくなる。子犬の場合は水分補給の後、おしっこが出やすい。

 
遊んだ後
→動き回ると刺激されて?
部屋の中で走り回ったり、オモチャでたくさん遊んで興奮した後は、トイレの間隔が短くなる傾向が見られる。注意深く観察しよう。

 

おしっこメモをとろう

一週間ほどで犬の排尿タイミングを把握

犬のトイレトレーニング

【書くこと】
・いつした?
・どこでした?
・どのくらい出た?
・前後の状況

 
犬は寝起き、食後、興奮した後にトイレをもよおす。個体差もあるので、一日のうちの何時間ごとに、何分ごとに排泄したか、前後の状況や、粗相でも成功でも細かく全部メモを取る。そうすると徐々に、おしっこのタイミングを把握できるようになる。時間やタイミングが来たら庭付き一戸建てのサークルに移動させると成功しやすくなる。

 
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プードルスタイル vol.18『「プードルは賢いから教えなくてもできる」=都市伝説です!おしっこ問題についてしっかり考えてみた。』より抜粋。
※掲載されている写真はすべてイメージです。
 

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