コーギーとの暮らしに役立つ知識や知って納得の雑学を、アルファベット順にご紹介。読んだらひざを打つ大切な単語がズラリ。きっとテストに出……ないかも?
コーギーの単語帳一覧
Almond eye(アーモンド・アイ)
コーギーの目は「アーモンド・アイ」が理想とされている。目の中央がやや丸く、目頭と目尻が細くなっているアーモンドの形だ。飛び出たような大きすぎる目や、奥まった小さすぎる目は好まれない傾向がある。顔に合ったほどよい大きさが大切だ。
アイライン(目のふち)は暗色でなるべく黒い方がよい。周囲の毛と同化しないので、コーギーらしく表情も豊かに見える。
Body(体)
コーギーは「ぽっちゃりしていてかわいい」といわれることもある犬種。しかし犬種基準に近いのは細身の体型。胴長短足の体型が特徴的な犬種だが、体高対体長は10対14程度のバランスが良く見える。胴も足も長すぎず、短すぎないことが大切だ。
また、優れた骨格を持つ犬は立ち姿のシルエットが美しい。骨格は素質によるところが大きいが、体に負担をかけない生活も重要。住環境の段差を少なくして、滑らない床に変えるなどの工夫を心がけよう。
Color(毛色)
コーギーの基本の毛色は「レッド」「セーブル」「フォーン」「ブラック・アンド・タン」の4種類。いずれの毛色も胸部などにホワイトの部分があるので、「○○○・アンド・ホワイト」と呼ばれることもある。
コーギーは毛色の種類が少ない分、色の配分に難しい規則がある。例えば、肩から尻まで、前足と後ろ足の間、足首より上は白がない淡色の毛色が望ましいとされている。
季節の変化を最も受けやすい毛色はブラック・アンド・タン。夏の強い日差しを受けすぎると、黒い部分が日焼けしてチョコレート色になってしまうこともある。
Cardigan(ウェルシュ・コーギー・カーディガン)
コーギーの名前を持つ犬種は「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」と「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」の2種。それぞれのイギリスのウェールズにあるペンブロークシャー地方、カーディガンシャー地方で誕生した牧畜犬である。
カーディガンは足が若干長く、耳が大きく先端は丸く、シャープで活発な犬種として定着している。毛色はオールカラーと定められているが、ブラックやブリンドルが多い。現在は別犬種として登録されているが、19世紀中頃以前は両者が交配されていた影響で、胴長短足の体型をはじめ共通点は多い。
Dewclaw(狼爪)
犬の指は前足が5本、後ろ足が4本である。後ろ足が地面につかない5本目の「狼爪」と呼ばれる指を持つ犬もいる。狼爪を持つ犬は極めてまれで、生えていた場合も子犬の頃に切除するケースが多い。前足の地面につかない5本目の指は親指である。こちらは大半の犬に生えているが、子犬の頃に切除される場合もある。
Expression(表情)
「コーギースマイル」と呼ばれるコーギーの独特の表情は愛おしい気持ちと共に元気も湧き上がってくるような、とっておきの表情!
また、コーギーは仕事への熱意と知性を感じさせる顔立ちをしている。動作に加えて表情まで活発な犬種。コーギーと暮らしたら、かわいいだけの愛玩犬では物足りなくなるはずだ。
Face(顔)
ブレーズ(顔の白い部分)、カラー(首の白い部分)、タン(体の褐色の部分)がはっきりしたタイプを好む飼い主さんもいるが、犬種基準ではあってもなくてもよいとされている。
このように曖昧な部分は、ブリーダーの好みや犬種の特徴が現れる。ただし、ホワイトの部分は広すぎないほうが望ましい。
Fluffy(フラッフィー)
コーギーは短毛種だが、まれに毛が長めの犬が生まれることもある。「フラッフィー」と呼ばれるタイプだ。
ちなみに代表的な短毛種はコーギー、柴犬、ゴールデン・レトリーバーなど。同じく長毛種はコリー、プードル、ポメラニアンなど。
フラッフィーの毛質は、コリーよりもゴールデン・レトリーバーに近いので、長毛種ではなく、毛が長めの短毛種だと考えられる。
また、寒い地域の短毛種は防寒のため毛が長くなる傾向がある。コーギーが誕生したイギリスのウェールズは日本より涼しい気候なので、祖先の中に毛が長めのタイプがいて、現在まで受け継がれていた可能性がある。
Gait(歩様)
犬の足の運び方のことを「歩様」という。速度によってさまざまな名称がある。多くの犬の犬種基準で、歩き方をトロット(速歩)が理想とされている。
人の手足と同じように、左右の対角線状の前足と後ろ足で地面を蹴って進む。右前足と左後ろ足、左前足と右後ろ足がほぼ一緒に動く歩き方だ。
History(歴史)
コーギーは長い歴史を持つ犬種である。カーディガンは920年にイギリスのウェールズの法規に牧畜犬として登録されている。祖先となった犬はさらに古く、紀元前1200年前に中央ヨーロッパからケルト人と共に渡ってきたという説が有力だ。
ペンブロークは少なくとも1107年までさかのぼれる。11世紀にフランスの繊工とともに移住したとも、ヴァイキングに連れて来られてきたスウェーデンの犬ともいわれる。
どちらもウシなどのかかと(ヒール)を噛んで群れを誘導していたので、「ヒーラー」と呼ばれる。
コーギーはどちらも古くからイギリス王室に愛されてきた。現在のエリザベス女王の愛犬はペンブロークで、王室の記念写真にも登場している。
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Japan(日本)
日本でコーギーの人気が出たきっかけのひとつは、1997年に放映された「午後の紅茶」のCMだ。近年はブームが落ち着いているが、熱心な愛好家に支えられて10位前後をキープしている。
Kinship(血縁関係)
いずれの犬種も父犬より母犬に似る傾向がある。母犬の特徴が7~8割、時には9割以上が遺伝することもあるという。容姿に加えて性質や体質も似る傾向がある。時には祖父母犬や数年前の犬に似た犬が生まれることもある。似る=血統の特徴が現れる、と考えれば分かりやすいだろう。
Kennel(ケネル)
ブリーダーの屋号であり、人の名前の苗字にあたるもの。日本では大半のブリーダーが○○犬舎や○○ケネルとつける。ただし、日本犬のブリーダーは例外で、○○壮が多数を占める。
Male and female(オスとメス)
オスは力強くたくましい外貌が理想。骨太であれば良いというものではなく、知性も感じられるようなバランスが重要だ。
メスは牧畜犬らしさに加えて優しさも必要とされる。華奢ではなく包容力を感じるような印象が求められる。
どちらも犬種標準に定められた範疇でオスらしさ、メスらしさを感じられる姿が望ましいということだ。
愛情の第一歩は知ること!
コーギーのこと、犬のこと。単語帳にまとめてみると、知っているようで知らないことは多いもの。愛情の第一歩は「知る」ことかもしれない。
飼い主さんが熱心に手をかけて育てた犬は素質がよく伸びる。コーギーらしく知的でたくましく、陽気な犬に育ててほしい。
愛犬との暮らしをより豊かにするために、コーギーと犬をもっと知ることから始めよう!
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コーギースタイル Vol.35『暮らしに役立つ!テストに出る?覚えておきたいコーギーの単語帳』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。