周囲に迷惑をかけず愛犬も楽しめる。ペチャのためのドッグカフェ入門

愛犬連れでドッグカフに行くことを夢見る飼い主は多いはず。そこで、カフェデビューまでの流れをレクチャー。しつけやマナーをしっかりマスターしてデビューの日に備えよう!

 

ドッグカフェに行くことのメリット・デメリット

メリット

・愛犬と一緒に出かけられる

・愛犬と一緒に食事に行ける

・愛犬を車に残す必要がない

デメリット

・よくないことを学ぶ可能性がある(椅子に乗る、人や犬に吠える……など)

・愛犬が怖い思いをする可能性がある(人や犬に寄ってこられる、など)

 

ドッグカフェに行く目的は?

ドッグカフェにはいろんな犬がいて、友達がたくさんできそうなイメージだ。でも、ドッグランのように他の犬と遊んだり、友達を作ることをドッグカフェに行く目的とするのは間違い。

犬が多いドッグカフェでは、他の犬から吠えられたり、嫌な思いをする可能性がある。

また、他の犬に近づいて『ごめんなさい、他の犬は苦手なんです』と断られてしまうことも。カフェに行けば気軽に友達ができると思わないほうがいいだろう。

では、ドッグカフェへ行くことの目的とは何だろうか?

ドッグカフェは『人間との活動の中ではこういう場所もあるんだよ』と、人間社会のルールを教えるために存在している。

また、暑い時期は車に犬を留守番させると熱中症の危険があるが、一緒にカフェに入ることで安全を確保できる

ドッグカフェはあくまでも、愛犬と一緒に飲食を楽しむための場所であると認識してほしい。

 

事前に必要なトレーニング

 

ドッグカフェでは床に食べ物が落ちていることがある。誤食の危険もあるため、日頃から盗み食いや拾い食いをしないように、トレーニングしておこう。

犬にマテをかけて、落ち着いていられることが重要。繰り返し根気よく練習を。店内でマテやフセができれば、店員や犬が近くにいてもリラックスしていられる。

ドッグカフェ

テーブルの上からオヤツを与えてしまうと、テーブルの上の食べ物がもらえると思い込んでしまう。テーブルには犬を近づけず、オヤツは必ずトリーツポーチから与えて。

マーキング癖がある犬は、入店前にトイレを済ませても、店内でオシッコをしてしまう可能性あり。事前にマナーベルトの着脱の練習をしておき、店内ではマナーベルトの装着を。

■トイレや興奮の克服がカフェデビュー前に必要!

愛犬をドッグカフェに連れて行くためには、事前にトレーニングをしておくことが大切。特に身につけておきたいことを、知っておこう。

まずはトイレトレーニング。最近はマナーベルト着用が条件のドッグカフェが増えているが、それだけ粗相が多いのだろう。

普段、自宅で粗相をしない犬でも、他の犬のニオイがついているカフェではマーキングをすることがある。マーキングの心配があるなら、マナーベルトを着用しよう。

また、ペチャは興奮しやすいので、クールダウンステイも必須。人や犬に会っても興奮しない、もしくは興奮しても飼い主がコントロールできるように訓練しておくと安心。店内では飼い主の足元でリラックスした状態で待てるのが理想。

足元にステイさせるだけでなく、興奮をコントロールすることがペチャの最大のテーマである。

家や公園ではクールダウンできても、カフェで新しい刺激を受けると興奮してしまうことがあるので、心配な場合は一度飼い主だけでドッグカフェに行って、店内の様子を観察しておくのもおすすめだ。

 

こんな行動に注意

★ 吠え続けたり、動き続ける!
ずっと吠えていたり、リードをぐいぐい引っ張ったり、せわしなく動き回るのは、ここにいたくないサイン。

★ 人や犬に飛びつく
人や犬に飛びつく習性のある犬は要注意。特に給仕中の店員に飛びつくと、お盆をひっくり返す危険がある。

★ 店内でひたすら固まっている
じっと動かないと、飼い主としては安心しがち。しかし、見知らぬ場所や犬、人を怖がっている可能性大。

 

デビューまでの理想的な流れ

デビューまでの道のりを紹介。段階を踏んでじっくり準備して。

(1)家で飼い主が食事している時、足元で落ち着いていられる
カフェでリラックスした状態をキープするためにステイの訓練を。飼い主が食事している間、犬が食べ物をねだったり騒いだりせず、足元で落ち着いていられる練習を行う。

(2)公園のベンチに座った時、足元でおとなしくしている
自宅でステイができるようになったら、次は散歩中のトレーニングに挑戦。飼い主が公園のベンチに座った時に、愛犬がおとなしくステイできるよう、繰り返し練習しよう。

(3)犬連れ可の一般の店のテラス席で、落ち着いていられる
自宅から出た場所でステイができるようになったら、まずは犬連れ可能な一般店のテラス席からチャレンジ。最初はお茶一杯くらいの短い時間でだんだんと慣れさせて。

(4)犬連れ可の一般の店の店内で、落ち着いていられる
テラス席で落ち着けるようになったら、店内に入ってみよう。窓や道路に面していない、壁際など静かな席に座るのが◎。愛犬が足元でリラックスできるか観察しておこう。

(5)犬連れ中心のドッグカフェの店内でリラックスできる
一般のお店の店内でおとなしく過ごせるようになったら、いよいよドッグカフェへ。愛犬が興奮したり、怖がっていないか常に愛犬の様子を観察しておくことが大切だ。

■いきなりドッグカフェはNG

段階を踏まずにドッグカフェに連れていくと、失敗やトラブルの原因に。

まずは一般のお店のテラス席で慣れさせるのが◎。開放感あるテラス席は、吠えたり粗相をしても対処しやすい。

テラスで犬が落ち着けるようになったら、犬の少ない一般のお店の店内へ入ってみよう。

ただし、犬の粗相については一般の店よりドッグカフェのほうが寛大である。他の犬との接触よりも粗相のほうが心配な場合は、店内デビューは一般の店よりドッグカフェのほうがいいかもしれない。

 

ドッグカフェに行く前に……

ドッグカフェ

ドッグカフェに行く前に行っておきたいことや、持ち物をチェック。

■持っていくと便利なもの

★ カラー&リード

★ カフェマット

★ オヤツ&トリーツケース

★ 犬用の水&水飲み容器

★ ガムorコング

★ 排泄処理グッズ

★ キャリーバッグ

■たっぷり発散させてからドッグカフェに出かけよう

トレーニングを重ねて、準備が整ったらいよいよドッグカフェへ。店内では、リードを短く持ち、犬がおとなしく飼い主の足元でステイしている状態が望ましい。

店内で興奮させないためには、カフェに行く前にドッグランでたっぷり遊ばせたり、長距離の散歩をさせるなど、しっかりとガス抜きをしておくのがおすすめ。犬が疲れて、カフェの中で眠くなる状況が理想的。

落ち着ける状況を作るために、カフェマットキャリーバッグを活用するのも◎。他にも持参すると便利なアイテムがあるので、上のリストをチェックしておこう。暑い日はカフェマットの代わりにクールマットを用意すると、犬がひんやり気持よく過ごせそう。

 

一般的なドッグカフェマナー

ドッグカフェだからといってノーリードにしたり、テーブルやイスに乗せるのはNG。粗相をしたり、吠えたり、興奮しないよう、飼い主は常に愛犬の様子を観察して。

(1)排泄を済ませていく

(2)犬を椅子に乗せない

(3)ノーリード禁止

(4)人用の皿から食べさせない

(5)吠えたり、騒いだりしない

(6)リードは短くし、常に飼い主の足元にいさせる

(7)ローテーブルに乗らないように注意

(8)カフェでブラッシングしない

(9)犬用の水は用意していく

(10)必ずワクチン、狂犬病予防接種を済ませる

 

カフェでこんな行動あり? なし?

ドッグカフェ

OK リラックスすれば犬用メニューを注文
ドッグカフェには犬用メニューがある場合が多い。犬がストレスを感じている時に慣れないものを与えるとお腹を壊すこともあるが、リラックスしている状態なら与えてもOK。飼い主が食事する前に食べさせると、満足感が生まれて眠くなったり、カフェで寛いだ状態になりやすい。

NG 粗相が心配なのでトイレシーツを敷く
店内でトイレをさせる行為はマナー違反。トイレシーツを敷くと、犬に排泄場があると認識させてしまうので絶対にNG。カフェデビューの前にトイレトレーニングを行い、トイレを済ませてから入店しよう。

OK 粗相をしたので、処理をした

店内で粗相をさせないことが第一だが、万一犬が粗相をしてしまったら、すぐ店員に伝えて処理を行って。同伴者が犬を外に連れ出してクールダウンさせている間に、手早く掃除を済ませよう。一人の場合は犬を繋いで、管理しながら掃除を行おう。

NG ノーリードOKと言われたのでリードを外した
ノーリードの犬同士のトラブルが多いため、たとえ店側がOKだったとしてもリードは外さず、愛犬を常にコントロールできる状況にしておこう。店内ではリードを短く持ち、飼い主の足元で犬をステイさせるのが理想。もしもノーリードの犬が近づいてきた時は、興奮させないように愛犬の様子に気を配って。

OK 愛犬が興奮しそうなので抱きかかえた

犬が吠えたり興奮した時に、抱っこして落ち着かせるのは◎。ただし、抱きかかえても落ち着かない場合は、一度店の外へ出てクールダウンさせたほうがいい。興奮しやすい犬は店にいる時間を短くするなど工夫を。

 

便利なグッズ活用法

店内でおとなしくさせるための便利グッズの活用法をご紹介!

ステイ用のカフェマット
ドッグカフェ

カフェマットの上でステイさせることをトレーニングしておけば、カフェに行った時にカフェマットの上が居場所であると認識させることができる。

バックル付きリード
ドッグカフェ

飲食中にリードを持つのは大変。そんな時はバックル付きのリードが便利。ただし、犬が隣の席に行かないよう、リードを足で踏むなどして長さ調整を。

小さめキャリーバッグ

キャリーバッグの中は犬がリラックスできる場所。ただし、大きなサイズは店内で邪魔になってしまうので、なるべくコンパクトなサイズを選びたい。

暇つぶし用のコング

コングにオヤツを詰めておけば、犬が夢中になってかじるので、カフェでのいい暇つぶしになる。同様に長時間かじれるガムを持っていくのも効果的。

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PE・CHA vol.18『周囲に迷惑をかけず愛犬も楽しめる ペチャのためのドッグカフェ入門』
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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