可愛いけどその飛びつき、本当に大丈夫? プードルアタックの対策方法

ぴょんぴょんと軽快に飛びついてくるそんな愛犬の姿を見て、かわいいなと思う飼い主さんも少なくない。でも、飛びつきはトラブルの原因になることもある。プードルによく見られる飛びつきについて考えてみよう!
 

 

プードルのアタック傾向

犬の飛びつき

【アタックの理由】
うれしい
好き
かまってもらえる
興奮を表す

 
【犬のタイプ】
テンション高い
ノリの良い子
1歳未満

 
他の犬種に比べて、プードルは飛びつきが多い。基本的にテンションが高いため、嬉しいとか、好きとか、興奮した気持ちが行動に出ると思われる。また、運動神経もよく、体型的にも身軽で、高い場所へ飛び乗ることが得意な犬も多い。

 

アタックで起こるトラブル

トイやミニチュアサイズなら、多少人や物に飛びついても事故は起きないのではと思いがちだが、そんなことはない。

小型犬であっても、いつもの乗りで飛びかかった相手が例えばお年寄りだった場合、倒してしまうこともある。倒れて頭を打ったり、あるいは倒れたところに車がきたとしたら、それこそ大惨事につながりかねない。

また、子供が持っているぬいぐるみに興味を示して、それに飛びついていると、犬にしてみれば攻撃しているわけではないのに、相手の親からすると自分の子供がかみつかれているように感じ取られる場合もある。

タイミングや運が悪いと何が起こるかわからないので、くれぐれも注意をしよう。

 

プードルのアタック対策

飛びつきが起こりやすいシーンにもいろいろある。シーンごとにどのような対策をとればいいのだろうか。

■来客に飛びつく

犬の飛びつき

→飛びつくと分かっていたら未然に防ぐ
抱くか、サークルなどに入れて未然に防ぐこと。お客さまを家にあげたら早めに座ってもらう。立ったままより犬も落ち着きやすい。来客中はサークルに入れたままにしておくのもひとつの方法。

 
■人の食べ物などにとびつく

→サークルに入れたり、コングを与えて対策を
人間の食事中は基本的にサークルに入れておくのがベスト。犬もあきらめがつく。またはコングを与え、かじっていたらほめてあげる。ハウスリードをつけてのコントロールも有効。

 
■抱っこしてほしくて飛びつく

→すぐ抱っこするのではなく、指示を出してから
抱っこを要求してきて飛びついてきても、すぐに抱っこしないこと。犬からの要求には応えないことが大切。まずはスワレなどの指示を出し、犬が座ったらそのごほうびとして抱っこしてあげよう。

 
■ソファやベッドに飛び乗る

→飼い主の許可を得てから乗るようにする
勝手に飛び乗るようにさせていると、将来、自分の場所として占拠し、その場所を守ろうとする場合も起こりかねない。スワレ、ヨシなど飼い主の指示に従ったら乗せるよう習慣つけておこう。

 
■散歩中に出会った人に飛びつく

→飛びつけない距離を保ち、自分の方がよける
知らない人であれば、万が一、自分の犬が飛びついても相手に辿りつかない距離を保ち、自分の方がよける。またはスワレ、マテができるなら指示を出して相手が通り過ぎるのを待つ。

 
■散歩中に出会った犬に飛びつく

犬の飛びつき

→犬があまりいない時間帯で練習を重ねる
人に飛びつく場合と対策法は同じ。狭い道でよけられないなら、引き返すか抱きかかえておく。いきなりたくさん犬がいる時間帯ではなく、時間をずらして少しずつ練習を重ねていこう。

 
■自分のゴハンに飛びつく

→興奮しているときはもらえないと教える
作っている段階ですでに興奮する場合が多い。例えば7時に与えるなら、5時など全く違う時間に作っているのを見せても与えず、人はお茶を飲むなどフェイントをかけ、犬が落ち着いたら与える。

 
■自分のオヤツに飛びつく

→完全に落ち着くまで与えない
ごほうびで与えようと持っているオヤツに飛びついてくる場合、一旦オヤツを与えるのはやめ、犬を無視する。犬が完全に落ち着いたら、いい子だねとほめてオヤツを与える。

 
■オモチャに飛びつく

犬の飛びつき

→オスワリをさせて犬に奪い取られないように
そのまま犬にオモチャを奪いとられてしまうと人が持っているものは取ってもいいのだと勘違いする恐れがある。必ずオスワリなどをさせてから、下記に紹介した遊び方を参考に遊んであげよう。

 
■スタンダードプードルの飛びつき

→大型犬は早めにトレーニングを
体が大きいだけに飛びつく癖をつけてしまうと危ない。散歩で出会う人や犬とはごほうびをなめさせながら通過するか、引き返す。早くからトレーニングを行うことが大切だ。

 
■乗り物に飛びつく場合

→エスカレートする前に専門家に相談を
逃げるものを追う習性が強く出ていることが疑われる。プードルには少ないが問題行動のひとつ。エスカレートすると事故につながる場合があるため、しつけのプロに相談を。

 

ハウスリードのすすめ

犬の飛びつき

綿などの平紐(100~140㎝位の長さ)とP型ナスカンで家の中だけ使うリードを作る。または100円ショップのリードを利用しても可(持ち手の輪の部分はひっかかると危険なので切って紐状態にする)。普段は垂らしたままにしておき、飛びつかせないなど犬の動きをコントロールしたい時だけリードを持ち、犬の動きを止める。

室内での飛びつき対策として、ハウスリードを利用するのは効果的。しかし、飼い主が家で犬を見ていられる時につけること。例えばお風呂に入る、料理に専念するなど、犬から目を離す時はリードをはずして、犬はサークルの中へ。犬を見ていられるのが、子供だけになる場合もサークルへ。

これはリードがどこかに絡まるなど事故が起こるのを防ぐため。大人が見ていられる時にサークルから出し、毎回必ずつける。ハウスリードをつけるのは2ヶ月程続ける必要がある。コントロールできたことで、犬がいい子になったとしても、いきなりはずさない。犬に気づかれないよう、少しずつ段階を経て、リードを切っていく。

最終的にはナスカンだけの状態であっても、それがついていることで、犬は自分はコントロールされていると思う。家に迎えた時から、子犬にハウスリードを使うと、しつけもやりやすいとのこと。もちろん成犬になってからでも有効。

 

飛びついてもいいことは起こらないと教える

犬は何か行動をした際に、いいことがあるとその行動をくりかえし行うようになる。飛びつきの場合も同じだ。飛びついた時に、飼い主や他の人に声を掛けられた、撫でてもらった、おいしいものが食べられたなどが、犬にとっていいことであれば、飛びつくという行動が強化されてしまう。

飛びつくことをやめさせるには、飛びついても何もいいことは起こらないのだと犬に教える。食べ物やオヤツ、オモチャが欲しいなど要求による飛びつきは無視することが大切。

この場合の無視することはノーリアクションのこと。叱るのも、犬を見るのもダメ。完全に無視をしていれば、やがて犬もあきらめる。

 

ムダな飛びつきがないよう経験させよう

犬の飛びつき

プードルは賢く、理解力にも優れた犬種。そのため、飼い主がしっかり導いてあげれば、子犬に比べると時間はかかるが、困った行動は成犬でも直すことは可能だ。

して欲しくない行動の飛びつきをコントロールできるようになったら、今度は飼い主の指示でジャンプするよう教え、跳びたい欲求を満たしてあげよう

例えば、飼い主の足の上を飛び越えるなど、コマンドとして教えることで、愛犬とのコミュニケーションを深めることにもなるだろう。

 
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プードルスタイル vol.15『かわいい!でもその飛びつき、本当にやらせて大丈夫? プードルアタック!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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