犬びより

日本犬、コーギー、チワワ、ダックス、プードル、鼻ペチャ犬のためのwebマガジン

体にいい野菜をたーんと食べやさい!?犬への健康効果が期待できる食材(2)

2018/09/14

facebookでシェア ツイートする LINEで送る

人と犬では消化吸収のしくみに違いがある

さまざまな食材から栄養を摂って、人も犬も、体がつくられている。必要となる栄養が含まれ、肉や魚に比べて、同じ量を食べてもカロリーが少ないということで、野菜は体にいいというイメージが強い。野菜中心の食事にしている人も少なくない。だが、人にとって体にいいといわれても、犬にはどうなのだろう。

犬は基本的に雑食だが、肉食を主としてきた。人と犬では歯の形状や腸の長さなど、体の構造として消化吸収のしくみが違うため。人にとって体にいい野菜だからと与えても、犬も全く同じだけその効果が得られるとは限らない。

食べ物に対し、人は咀嚼するが、犬には人のように食べ物をすりつぶす役割を持つ歯がない。人の唾液には消化酵素が含まれているが、犬の唾液には含まれない。また人に比べて犬の腸は長くなく、同じ物を食べても十分に消化吸収されずに、排泄される。

これらの人と犬との違いを知ったうえで、犬の体にいい影響を与えるといわれる野菜をリストアップしてみた。それぞれの野菜を、どのようにして与えれば、その野菜が持つ成分を効率よく消化吸収できるのかについて紹介していこう。

 

犬の体にいい野菜

ニンジン

【主な主成分と効能】

・β-カロテン
・カリウム

皮ごとあげるのが理想
免疫力を高めたり、抗酸化作用を持つβ-カロテンを多く含む。カリウムは余分な塩分を排出し、血圧を下げる働きがある。β-カロテンを多く含む野菜の代表ともいえるニンジン。皮の近くに多く含まれているため、皮付きの状態で与えるのがベスト。生ならすりおろしたり、ジュースにすると消化にいい。

【調理方法】

1.ニンジンは皮付きのまま調理するのがおすすめ。よく洗ってから細かく切る。

2.スティック状にして与えるのではなく、消化吸収をよくするにはすりおろす。

3.ニンジンには甘みがあるので、生ならジュースにして与えるのもひとつの方法。

 
カボチャ

【主な主成分と効能】

・β-カロテン
・ビタミンE
・ビタミンC

やわらかくして与えよう
β-カロテンは、体内でビタミンAに変換される栄養素。抗酸化作用を持ち、粘膜の強化、抵抗力を高め、利尿効果などが期待される。細かく刻んだり、ペーストにして与えよう。皮にも栄養があるが、かなりやわらかくしないとそのままウンチに出てくるため注意。

【調理方法】

1.細かく切ったままでもいいが、つぶしてペースト状にしてあげる。

2.蒸す、茹でるなどして、やわらかくしたら、皮は取り除いて細かく切る。

 
大根

【主な主成分と効能】
・アミラーゼ
・ビタミンC
・イソチオシアネート

生でも茹でて与えてもOK
アミラーゼはジアスターゼともいわれる消化酵素のひとつ。胃腸を整える働きがある。抗酸化作用を持つビタミンCも豊富に含む。生のまま与えた方が消化酵素の効果は期待できる。ただ辛いと食べない場合もあるため、辛くないところを与えよう。消化酵素は加熱してもそれほど損なわれないので、茹でて与えても可。

【調理方法】

茹でる場合
1.基本的にどの野菜も細かく切ることが大切。大根も食べやすいように切る。

2.茹でる場合はせっかくのビタミンCを損失しないよう、短時間でさっと。

生の場合
大根のビタミンCは空気に触れると効果が失われるため与える直前におろす。

 
じゃがいも

【主な主成分と効能】

・ビタミンC
・カリウム
・炭水化物

食べやすくつぶしても○
さつまいも程ではないが、食物繊維も豊富なので、整腸作用が期待できる。抗酸化作用や利尿作用などの効果も期待できる。炭水化物としてエネルギー源になる食材のひとつがじゃがいも。消化吸収を良くするためには、しっかり加熱して、中まで軟らかくした状態で与えよう。つぶしてあげても食べやすい。

【調理方法】

1.じゃがいもの芽にはソラニンという毒素があるため、しっかり取り除く。

2.じゃがいもに含まれるビタミンCも熱に強いのでしっかり茹でる。

3.軟らかくなるまで茹であがったら、皮を取り除き、小さく切る。またはつぶしてもOK。

 
さつまいも

【主な主成分と効能】

・ビタミンC
・カリウム
・炭水化物

しっかりと軟らかくして
これらの成分以外にも食物繊維が豊富なので整腸作用も期待できる。ただし、でんぷん質も多いため、与え過ぎると肥満になるので注意。蒸したり焼いたりすることで、より甘みが増すので、さつまいもが好きな犬は多い。生のまま与えるのはもちろんNG。しっかり軟らかくしておけば口の中でとろけるので、消化もしやすい。

【調理方法】

1.さつまいものビタミンCは加熱しても壊れにくい。軟らかくなるまで加熱を。

2.皮を嫌がる犬も少なくない。食べやすくするために皮を取り除いておく。

3.小さく切ってから与える。またはつぶして与えてもOK。

 
アスパラ

【主な主成分と効能】

・アスパラギン酸
・β-カロテン
・ビタミンE

グリーンの方を与えよう
ビタミン類を豊富に含む他、アミノ酸の一種であるアスパラギン酸が含まれている。新陳代謝や疲労回復を向上させる働きがある。アスパラガスにはホワイトとグリーンとがあるが、栄養成分が優れているのはグリーンの方。根元側は皮が硬いので、硬い部分は取り除くこと。茹でて軟らかくしてから与える。

【調理方法】

1.茹でる前に根元の硬い部分は取り除く。袴部分も硬ければ取り除いておく。
2.下ごしらえを終えたら、茹でる。または電子レンジで加熱しても可。
3.軟らかくなったら、消化をよくするためにも細かく切ってから与える。

 

体にいい果物ベスト4

みかん
柑橘系も食べるのなら与えてもOK。ただし房の皮は消化に悪いので取り除いて。

もも
果物の中で食物繊維が豊富。皮、葉、枝、種は薬理作用があるため与えないように。

バナナ
整腸作用や免疫力活性化など栄養面に優れているが、カロリーが高いので与える量に注意。

りんご
りんごが好きな犬は多い。硬いので大きなままだとのどを詰まらせるため薄くスライスを。

果物も一般的にビタミン、ミネラル、水分が多く、カリウムなども含まれているので、これらの成分によるメリットはあるもの。ただ、果物がおいしいと感じる理由に甘みがあることが欠かせない。甘いものには糖質が多く、与え過ぎると肥満につながるので気をつけることが大切。また、野菜と同様に、果物を与える際には喉に詰まらせないようサイズを小さく切っておこう。

犬のNG果物

ぶどう
個体差にもよるが腎臓に負担をかける恐れがあるといわれているため、避けておきたい。

果物の中でNGといわれているものが、ぶどう。生でも干した状態でも避けておいた方がよいといわれている。また、お店に並んでいる果物であれば、食べごろで熟した状態のものなので安心だが、自宅の庭で栽培している未成熟な果実は与えないこと。青梅は中毒を起こす可能性があることで有名。また未成熟のサクランボ、ももにも毒性があるので注意を。

 
関連記事:体にいい野菜をたーんと食べやさい!?犬への健康効果が期待できる食材(1)
 
 
プードルスタイル vol.15『健康効果を期待したいベスト14!!体にいい野菜をたーんと食べやさい!?』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。