犬に関する法律は人と犬が人間社会の中で共存して安心安全に生活するためにあります。大切な社会の決め事を守り、実行することが愛犬の幸せにつながるのです。まさかのアクシデントが起きたら、平常心を失わず適切に対応しましょう。事故発生後、迅速に関係各所に連絡することを忘れずに。
動物の愛護及び管理に関する条例
事故発生時の措置(東京都の場合)
1.ケガの手当てや病院への搬送を速やかに誠意を持って行う。
2.再発防止を図り、ただちに愛犬を落ち着かせて隔離する。
3.事故発生時から24時間以内に地域の保健所、動物愛護相談センターなどへ連絡する。また、事故発生の時から24時間以内に知事に届け出なければならない。(自治体により異なるので確認させておくこと)。
4.犬の飼い主は、事故発生から48時間以内に動物病院で犬の狂犬病の有無について、獣医師に検診させなければならない。その際、その年度の狂犬病予防注射が済んでいるかどうか、必ず獣医師に申告すること。その後、数回に渡り検診を受け、狂犬病の有無について鑑定書を発行してもらう。
ノーリードはルール違反
散歩中に犬同士がケンカになって仲裁に入った飼い主さんが思わず噛まれてしまった、出会い頭にぶつかってパニックを起こした愛犬が飛びついて噛んでしまった、リードにつないでいた愛犬の頭を近所の子供が触ろうとしたら、驚いて噛み付いてしまったなどなど。犬が人を噛んでしまう場面は日常生活の中に意外にも多く潜んでいます。
「ウチの子は大丈夫」と過信せずに愛犬の性格や行動を理解することが大切です。そして、外に出たら公共のマナーを守り、飼い主さんが咬傷事故を引き起こさないよう配慮しましょう。
万が一、愛犬が人を噛んでケガをさせてしまったら、仕方がないではすまされません。速やかに、適切に対処することが重要です。大きな事故の場合は警察にも連絡を入れることを忘れずに。
咬傷事故を防ぐためには?
散歩中は、常に愛犬の様子を観察したり、周囲の状況を把握することが大切です。ノーリードは厳禁です。愛犬がトラブルに巻き込まれないよう、リードは短く握り、知らない犬との接触をなるべく避ける配慮が大切です。危険を感じた時は犬を抱き上げることも必要。犬同士のケンカが始まり止めようとして、飼い主さんがケガをする可能性もあり危険です。
素手で抑止するのではなく、水に入ったペットボトルを常に用意しておき、それを投げるなどしてケンカをしている犬の集中を中断するといいでしょう。
また、相性の良くない犬と会わないように、散歩の時間帯を変更するのもいいでしょう。
公園や河川敷など公共の場所では犬が苦手な人もいることを忘れずに、自分勝手な行動を慎み、誰もが安心して気持ち良く過ごせるよう、マナーを守ることが咬傷事故を防ぐことにつながります。
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プードルスタイル vol.15『知っておきたい犬に関する法律』より抜粋
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