“あざといけどかわいい”という意味の「あざとかわいい系」。姿がモコモコのプードルはぬいぐるみそのもので、「あざとかわいい系」の代表格かも……!?
1.キュンキュンさせて当然なかわいい容姿
2.プードルのあざとかわいいチェック!
3.あざとかわいいの真相
4.あざとかわいいのメリット&デメリット
5.あざとかわいいは教えられる!
6.あざといのではなく天然でかわいいのです
キュンキュンさせて当然なかわいい容姿
「あざとい」を辞書で引くと「押しの強いどぎついやり方」「小利口だ」と出てきます。つまり「あざとかわいい系女子」とは、端的に言うと「狙って(自覚的に)かわいい行動をしている女子」のこと。小首を傾けて話を聞いたり、上目遣いで見つめてきたり、とにかくかわいいしぐさや性格や容姿で、男子(や女子)をキュンとさせちゃいます。
ふわふわもこもこの毛並を持ち、まん丸の瞳で黒目がちのプードルは、かわいい犬種の代表格。存在自体がぬいぐるみそのものです。そもそも“かわいい”という形容詞は女性へのほめ言葉として使われることが多いですが、プードルはその愛らしい容姿からオスでもメスに見えてしまう子も多いもの。性別問わずフリルいっぱいの服が似合ってしまう、まさに“あざとかわいい犬種”と言えるのではないでしょうか。
柴犬やボーダーコリーなどは、メスであっても頼もしくてオスに見えてしまいますが、プードルは女子っぽくて、守ってあげたくなりますよね。これは生まれながら「あざとかわいい系」=「モテ♥テクニシャン」といえそうです。
プードルのあざとかわいいチェック!
下記の条件は、プードルでありがちな「あざとかわいい行動」。プードルの中にも性別問わずかわいい行動をとるタイプはいるようで、世の中の飼い主をキュンキュンさせているのだとか。お宅の犬はいくつ当てはまりますか?
□ どこか頼りなく放っておけない
□ 甘え上手
□ 少年のように素直な性格
□ 見た目がかわいい
□ おごらせ上手(貢がせ上手)
□ 他力本願
□ 人によって態度を使い分ける
□ いざという時逃げる
□ つま先立ちで物を取る
□ 別れ際に寂しそうな顔をする
□ 首を傾げる
□ 上目遣いをする
□ できないフリをする
□ いつでも無邪気な表情
□ 両手持ち
□ 自分の感情にとても素直
あざとかわいいの真相
■容姿も能力も「かわいい」を兼ね備えた勝ち組(!?)の犬種
くるくるヘアで、まるで毛玉が動いているみたい。生まれながら容姿に恵まれているプードル。愛玩犬としてかわいい容姿に改良されてきた歴史を持つプードルですが、そもそも彼等が“かわいい”の意味を理解しているわけではありません。
これは生育環境や学習によって左右されます。無邪気なパピー犬の時から人間と近い距離で育っているため、ちょっとしたしぐさに“かわいい”と言われたり、周囲が喜んでいる姿を見ることも多く、次第に犬は“こうすればまわりが反応してくれるんだ”ということを学習します。かわいいと思われるのは犬にとって撫でられたり、オヤツをもらえたりとメリットとなる部分が大きいですから、そのような経験が積み重なれば学習により人間から見るとあざとかわいい行動をするようになると考えられます。
またプードルは人間の話を聞く時に首を傾げますが、これは“知っている言葉が出てくるかな?”の期待感と興味をそそられる音に反応しているから。このようにコミュニケーション能力が高く、落ち着いて人の話を聞ける子が多いため、コマンドが入りやすいのです。そんなお利口な面も“かわいい”につながってくるのではないでしょうか。
あざとかわいいのメリット&デメリット
■かわいいからといって甘やかしは厳禁
プードルはかわいいだけに擬人化しやすく、飼い主が盲目的になってしまうことがあります。
例えば犬が足にトラブルを抱えていて、前肢の指間を舐めていたとします。それを見て“赤ちゃんのおしゃぶりみたい”と思ったり、また歩き方がおかしいのに“スキップみたでかわいい”と感じたり。すべての行動を“かわいい”に変換し、なぜ犬がそうしているのか客観的にとらえ、原因を考えることを忘れてしまう飼い主もいます。気がついたら足のトラブルが悪化していた……ということにもなりかねません。
また、洋服の中には、視界の邪魔になるような大きなリボンやかぶりものなどコスプレ要素が強すぎて犬のストレスになるものもあり、そういった服を長時間着させておくのは問題です。
しつけも甘くなりがちなのも注意したい点。要求吠えなどのしつけ的に問題となる行動にも、かわいいとつい甘くなりがちなプードル。飼い主も冷静な視線を失わないでほしいですね。とりわけトイ・プードルやミニチュア・プードルなどの体が小さい犬種は、体格と比例して飛びつきや吠えに対する問題の影響が少ないだけでなく、わがままさえかわいく見えてしまう傾向があるので、しつけする前に『まあいいか』と許してしまうことも少なくありません。
かわいくても、しつけはしつけ。困った問題行動があるなら、愛犬のためにも原因を把握した上で、しっかりと対応するようにしましょう。
あざとかわいいは教えられる!
■あごを乗せる甘えちゃうようなしぐさもOK
愛犬の好きなオヤツやオモチャなどのごほうびを用いれば腕やひざにあごを乗せる「あざとかわいい」しぐさもマスターできます。
まず、オヤツなどのごほうびを持ち、犬の注意を引き付けます。それができるようになったら“いい子ね”などと声掛けしながら、ごほうびを使って飼い主のひざや腕に犬のあごを誘導します。ひざや腕にあごを乗せたら、その状態でごほうびを与えます。
あざといのではなく天然でかわいいのです
「あざとかわいい」について考えた今回の企画。人間の女性の「あざとかわいい」行動に同性は「イラッ」とすることも多いと聞きますが、プードルの場合「イラッ」とするのではなく「キュン」とすることが大きな違いです。
その理由は、プードルの「かわいい」は「あざとい」のではなく「天然」にあるのではないでしょうか。オヤツを見る時は大きく開く瞳も撫でられる時は糸のように細めて、至福の表情を見せます。うれしい時はうれしいと、気持ちを素直に現わしている姿は計算ではありません。
最初こそは、恵まれた容姿と何をしてもかわいく見えてしまうプードルに、「生まれながらにして勝ち組! うらやましいぞっ」と思ってしまいますが、外見と中身のかわいさはまさに本物。裏表のない(無自覚)=あざとさがないところに、素直にひかれる人も多いのではないでしょうか。
い、いや……ひょっとして、そんな風に思わせてしまうのもプードルの「あざとさ」かも。でも、まあいいっか。なぜなら何をしてもかわいいから! あざとくっても天然でも、これからもそのかわいさに、キュンキュンしていきましょうよ!
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プードルスタイル vol.16『生まれながらのモテ♡テクニシャン うちのコ あざとかわいい系』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。