柴犬が誘う寡黙の美学。ニッポンの犬と男は背中で語れ!

今回の特集は柴犬の背中は何を語っているか。犬語と人語は日本語とスワヒリ語以上に違うのだから、彼らが人語で要求をしたり感情を表現することはない。その代わり、よくよく観察してみれば、柴犬の背中はあなたに何か語りかけているはず?
 

柴犬 背中の美学

反省の背中
果たして反省?それとも演技なのか?

柴犬の背中

怒られて反省している時の背中は、なんとなく寂しげ。いや、それともひょっとしたら演技だったりするのか!? 反省しているような背中をして、後ろを向いた顔は「けっ!」ってな感じにも見えるのだが。どっちだろう?

 
哀愁の背中
慰める背中も寂しそう

柴犬の背中

なんか落ち込んでそうな家族を慰めるためそっと寄り添う。「飼い主を癒すのはペットの仕事です」ってか? 感情が伝染したのか、その背中は哀愁をおびていたりする。

 
語らいの背中
犬の親子は背中で語り合うようだ

柴犬の背中

なんか背中で会話しているよーな……。まぁ、エサの回数とか散歩の時間とか、待遇面でいろいろと飼い主に言いたいことがあるんだろう。あるいはもっと深刻な相談事か?

 
強欲の背中
オヤツをめぐって骨肉の争い!?

柴犬の背中

オヤツを前にしたときには「くれ!それをくれ!」と我先にアピール。必死で背伸びする2匹の背中は、背筋を駆使しすぎてブルブルと震えている。

 
妨害の背中
新聞に対しても強い嫉妬心を発揮する

柴犬の背中

飼い主が新聞を読んでいると、その上に乗って邪魔をしてくる。柴犬の背中には「新聞を読んでいるヒマがあったら、俺と遊べ!」と、意固地なオーラが滲み出ているような感じがするのだが……。

 
物思いの背中
フラれた時にはさすがに落ち込む

柴犬の背中

片思いのメス犬にフラれた後は、いつもの公園で水面を眺めながら物思いに耽る。背中も寂しそう。でも、数分もすれば復活して次のメス犬の家へ……全くメゲない。オス犬はタフでなければ生きていけない。

 
闘いの背中
これはケンカではありません

柴犬の背中

散歩中に仲良しの犬に出会えば、大喜びして戯れあう。マジギレしてケンカしているワケではなくて、これは親愛の情を表す包容。リラックスした背中の感じを見ればそれもよく分かる。

 

犬は本当に背中で語っていた……

柴犬の背中

犬の背中は実際に色々なことを語っているらしい。

また、その感情も見てとれる。怒りや恐怖、興奮などを感じると背中がモッコリと脹れあがるので、すぐに分かる。とくに肩甲骨や首、シッポのあたりの毛の逆立ちはよく目立つ。

つまり、猫が怒ると毛が逆立つのと同じである。

また、柴犬ってのは日本人と同じで、あまり感情を顔に出さないタイプではあるが、その分、背中の感情表現は豊かなようだ。

人や仲間の犬に対して背中を向けるのも、緊張していたり、不安を感じた時などの感情を表すカーミングシグナル。「かかわりたくないので、あっち向いてよう」といった感じ。

だからそういった時はそっとしといてあげるのが一番。背中を注意深く観察すれば、事故も未然に防ぐことができるだろう。
 
愛犬の気持ち伝わっている?ボディランゲージ解読法【カーミングシグナル編】
 
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Shi‐Ba vol.52『柴犬が誘う日本男児の美学 背中で語る犬』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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