【女柴の飼い主さん必見!】犬のおっぱいについて真面目に考えてみた

意外と犬のおっぱいを気にしていない飼い主は多いもの。でもそこから分かることもいろいろあるようだ。
 

 

犬のおっぱい 基礎知識

犬のおっぱい

乳首の数…平均4対(8コ)
犬の乳首の数は4対が多いが、数の多い少ないには個体差がある。また左右で数が違う場合も。そして乳首が左右対称的に並んでいる犬もいるが、ずれている犬も多いといわれている。ずれている理由はおっぱいを飲むときに子犬同士重ならなくてすむからとの説があるが定かではない。

 
人との違い…複乳、広域に点在
犬の乳腺は脇の下から陰部まである。普段の状態ではおっぱいに膨らみはない。人に比べ乳首が多いのは、一回の出産頭数が多いため。下にあるおっぱいの方が、乳汁が出やすい傾向があるといわれているが、子犬がどのおっぱいをよく吸うかによっても違ってくる。

 

おっぱいを観察してみよう

犬の乳首がいくつあるのか知らない人も意外と多いようで……。おっぱいをじっくり観察してみるとこれまで気がつかなかったことが判明するかもしれない!

□乳首が脹れている

□オスなのにおっぱいが大きくなってきた

□触るとしこりのようなものを感じる

□乳首の色が悪い

□自分の乳首をしきりに舐める

 
1つでもチェックがあった時は要注意!詳細は下へ!

 

犬のおっぱいの疑問

Q.乳首が腫れて木の実のようになっている
乳首の過形成」という、乳首だけ異様に発達して大きくなってしまう病気がある。普段の乳首より、大きくぶら下がっている状態になってしまう。慢性的な刺激が原因になっていることが多く、頻繁に出産している犬だと、だんだん乳首がそのような形になったりする。全部の乳首がそうなっているとは限らず、数箇所だけになっている犬もいる。乳首の過形成になると気のみがぶら下がったように見えることもある。または乳首に外傷があって腫れてしまっていたり、乳首に腫瘍がある可能性も。そのものに腫瘍ができるケースは少ないもの。いずれにしても動物病院で診断を受けよう。

 
Q.乳首の色が悪いと問題がある?
乳首の色も個体差がある。犬は出産したからといって乳首が黒くなることはない。ただ以前に比べて色が変わったという場合には、外傷で出血していたり、膿の可能性も。膿が出ていたら乳腺炎が疑われる。乳首だけではなく、おっぱい全体の乳腺の色も日頃から見ておこう。色が悪い、局所的に色が変わっている場合、炎症を起こしている可能性もあるが、黒ずんでいれば壊死を起こしていることも考えられる。色がおかしいと思ったら何が原因なのか調べてもらおう。

 
Q.しきりに乳首をなめるのはなぜ?
たとえばどこかに引っかけてしまった、子犬に噛まれてしまったなど、乳首に外傷があって痛いのかもしれない。傷口を舐めさせないよう洋服を着せるなどして動物病院へつれて行こう。

 
Q.オスなのに、おっぱいが大きくなってきた…
本来、オスの乳首はメスと比べて小さいもの。オスでおっぱいが大きくなってきた場合、女性ホルモンがどこからか分泌されていつ雌性化が起こっている状態ということ。睾丸が腫瘍化すると、女性ホルモンを大量に分泌する。睾丸の腫瘍の特徴として、おっぱいが大きくなる他に、ほとんどの場合、片方の睾丸が大きくなり、もう片方は小さくなる。すぐに動物病院へ連れて行き、調べてもらおう。
 
犬のおっぱい
 
Q.触るとしこりのようなものがあるが大丈夫?
疑われる病気としては、乳腺の腫瘍や乳腺炎、乳腺の形成期などがある。しこりのようなものがあるなと思ったら、マジックでその部分に印をつけておいて、動物病院で調べてもらおう。しこりがあったけど、特に痛がっている様子はないから大丈夫と思いがちだが、どんな腫瘍も小さいうちは痛みがないもの。痛みが出てからでは手遅れになってしまう恐れがある。たとえ米粒の大きさでも、しこりをひとつ見つけたら、できればその時点で調べてもらうようにしよう。悪性の腫瘍の場合は早期発見が大切。しこりがたくさんあった場合には、すべてのしこりを調べる必要がある。

 
Q.妊娠中の犬の乳首を触ると子犬に吸われている感覚になり、流産する可能性があるというのは本当
妊娠して大きくなってきたおっぱいが気になって自分で舐める犬はよくいて、流産することはない。理論的にはおっぱいを強く刺激しても胎盤剥離や子宮が収縮するほどのホルモン刺激が誘発されることはない。流産を繰り返す犬の場合はブルセラ症や卵巣機能異常の可能性もあるので、検査をしてもらおう。

 

おっぱいに関する病気

 
おっぱいに関する病気にはいったいどんなものがあるのだろうか。乳首に関する病気はそれほど多くはない。外傷性のトラブルがほとんど。乳腺の病気としては、主なものに乳腺炎と乳腺腫瘍(悪性・良性)があげられる。どちらも未避妊の犬、あるいは2歳以上、または発情期が3回以上きてから避妊した犬は発症する確立は高くなる。

病気の早期発見には日頃からおっぱいに加え、同時に陰部と肛門もチェックしておくようにしたい。メスの場合、乳腺が張っているだけでなく、脹れているとき、あるいは肛門にしこりができている場合には、もしかしたら卵巣に異常があることも考えられる。

また、オスの場合も、睾丸に腫瘍があると女性ホルモンを大量に分泌するため、おっぱいが大きくなり、睾丸の大きさに変化が見られる。いずれにしても素人判断は危険。

 

綺麗な乳首を保つコツ

犬のおっぱい

どの病気でも、早期発見・早期治療は大切。おっぱいにまつわる病気でもそれは同じだ。日頃から炎症などが起きていないか、しこりなどがないか、見たり、触ったりしてあげよう。

そして、うちの子の乳首をきれいなまま保ちたい!と願う飼い主さんのために、乳首のお手入れ方法を紹介。

一番はホルモンの影響を受けさせないために避妊手術をすること。あとは常に皮膚を清潔に保つこと。保湿クリームで皮膚に常に潤いをもたせたり、血行をよくするためにマッサージするのもいい。だが何よりも栄養バランスのとれた食事や十分な運動こまめなシャンプーなどで犬の健康に注意してあげることが皮膚を丈夫にし、皮膚も乳首も綺麗に保つことができるということだ。

人と同じで犬も授乳で伸びきった乳首は完全に元の状態までは戻らないそう。

でも、たとえ乳首が垂れたとしてもかわいい愛犬の乳首だったら、どんな状態でも愛おしいと思えるはず!

 
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Shi‐Ba vol.42『見て!触って!揉んで!どんどん広がるおっぱいワールド♡おっぱいがいっぱい!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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