ウチの子が色気づいた!去勢・避妊手術した犬でも発情はあるの?

お宅の愛犬の発情の時はどんな様子だろうか。「もう、うちの犬ったら、色気づいちゃって」と思わず言いたくなってしまう飼い主さんも少なくないのでは。今回は発情にまつわる豆知識を紹介しよう。
 

 

初めての発情の時期や発情の目安

柴犬の発情期

メスの初めての発情の時期は、多くは生後10ヶ月から1歳くらいまでに起こる。早い犬では生後7~8ヶ月で起こる場合も。

発情の目安としては、発情出血を基準として考えると、その期間はだいたい3週間程。外陰部が若干膨らみかけたころから出血が始まるので、外陰部を見て膨らんできたなと思ったら発情の始まりと考えておけばよいだろう。

ただ、初めての発情の時は外陰部があまり膨らまなかったり、出血の期間も短いこともある。出血したと思ったら止まって、またしばらくしたら出血が起こる場合も。

 

発情のサイクル

初めての発情期を終え、次の発情期を迎えるサイクルには個体差がある。

平均するとだいたい7ヶ月に1回の割合で発情期が起こることが多い。

中には年に1回しか起こらないメスもいれば、半年に1回という割合で起こるメスもいる。

 

去勢・避妊した犬でも発情はある?

犬の避妊と去勢

避妊手術しているメスの場合は、発情出血や外陰部が腫れるなどの発情徴候はない。それらがもし見られたとしたら、卵巣が残っていて、避妊手術で取り残しがあると判断しないといけない。

去勢したオスの場合は、発情期のメスが近くにいたら、多少は反応する犬もいる。メスの出すフェロモンは睾丸だけで感じ取るわけではないからだ。

ただ、去勢手術で睾丸を取る前と取った後では、反応の仕方は明らかに違う。去勢するとほとんど反応しなくなるものだ。

 

オスにはメスのような発情期はないの?

オスにはいわゆるメスのような一定の発情期というのはない。発情が起こったメスが出すフェロモンの独特のニオイにオスは反応し、興奮する。

そのため発情期のメスがいれば、いつでもオスは発情する。

ちなみに、メスが出すフェロモンのニオイは人間にはわからず、犬にしかわからない。

 
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発情の様子でわかる病気がある?

犬の発情と病気

メスの場合、考えられるものにまずは「鈍性発情」というのがある。これは発情徴候が弱いというもの。外陰部が膨らまない、発情出血がみられない。外から見ての徴候はないのに、実際は体の中では排卵が起こっていて発情がきている。病気ということではないが、発情の時期がわかりにくいということ。うちの犬は発情期じゃないからと思って、オスと一緒にしていたら、ある日突然妊娠していたという可能性がないとは限らない。

また、そろそろ発情期が終わってもいい頃なのに、いつまでたっても外陰部が小さくならない、発情出血が止まらないという時は「卵巣嚢腫」や「卵巣ガン」の疑いがある。卵巣の機能に異常がある場合には発情が止まらなかったり、あるいは頻繁に発情がきたりする。発情が終わって1ヶ月しかたたないのにまた発情がきたという時には病気を疑おう。

発情出血の色や状態もよく見ておこう。普通は赤黒い感じの色をしていて、強い粘液状ではない場合が多いもの。出血したのが膿みっぽい時には、発情出血ではなく、「子宮蓄膿症」による膿だったというのもよくあるケース。子宮蓄膿症には開放性と閉塞性のものとがあり、膿みが出るのは開放性の子宮蓄膿症。閉塞性の子宮蓄膿症は発情の徴候ではわからない。発情が終わって1ヶ月後くらいに急に元気や食欲がなくなり、水をよく飲むようになる、お腹が張ってきた、熱がある、吐くなどの症状がみられる。他にも、外陰部からおりもののような分泌物が多く出ている場合は、膣炎を起こしている可能性も。

オスの場合は、メスのように発情の様子でわかる病気は特にない。

 

発情に関して飼い主が注意しておくこと

普段から発情期の犬の様子をよく観察しておくこと。いつから出血が始まったのかをカレンダーに印をつけるなどして、記録しておこう

そうすれば、今回の発情はいつから起こっているから、長いのか短いのかがすぐにわかる。少しでもおかしいと思ったら、病気の可能性を疑って。すぐに動物病院で診てもらうことが大切。

 

発情の様子は犬によって個体差があるもの

発情期の柴犬

発情の時の犬の様子は個体差があるもの。

ただ、メスの場合は発情の様子からわかる病気もあるので、メスを愛犬に持つ飼い主は気をつけて見ておくことが大切だ。

 
 
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Shi‐Ba vol.50『犬の発情期の様子を探る ウチの犬が色気づいた!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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