ことわざを擬人化ならぬ“擬犬化”して、意味を読み解いていきます。犬の行動からことわざを学ぼう!
柴犬に学ぶことわざ一覧
鬼に金棒
鬼に金棒、すなわち犬に肉球。もともとかわいい柴犬に、こんなにかわいいものが付いていたらイチコロである。まさしく、強いものに更に強さが加わるということ!
隣の芝生は青い
他人のものは何でもよく見えること。犬が物欲しそうに人間のごはんを見つめている。
同じ釜の飯を食う
生活を共にした親しい間柄のこと。犬の世界では同じ袋のゴハンを食べるということ。仲良くゴハンを食べている姿は、見ていて微笑ましいものである。
食べてすぐ寝ると牛になる
食後すぐ横になる不作法を戒める言葉。そもそも、犬でも人間でもすぐに寝たら健康に悪い。ぶくぶく太ってしまう。戒めは真摯に受けとめたいものだ。
主人の好きな赤鳥帽子
主人の好むものは、周りが笑ってしまうような変なものでもそれに従う。似合ってなくても、嫌々でも、主人が喜ぶならその通りにすること。さすがに、この趣味はどうかと思うが……。
芸は身を助く
芸をやればオヤツがもらえる。まさに、一芸に秀でていれば、それが生計の助けになるということ。かわいさに負けて、ついついオヤツをあげてしまう人も多いのでは!?
袖振りあうも多生の縁
ペットショップに行ったら、犬のつぶらな瞳にノックアウトされてそのまま一緒に帰宅……なんて人は多いはず。目が合うといった、ちょっとした出来事も前世からの縁なのかも。
犬が西向きゃ尾は東
当たり前のことを強調していう言葉。犬の顔とシッポは逆の方向を向いていて当然であることが成り立ち。柴犬は巻き尾だが、ひと回りして逆の方向を向いているのでことわざに当てはまっている。
夫婦喧嘩は犬も食わぬ
夫婦喧嘩はすぐに仲直りするから仲裁など必要ないこと。犬が知らんぷりしていても、彼らを気にして喧嘩を止めたり、夫婦仲がよくなったりする。夫婦円満は犬のおかげ!
柴犬をお手本にすれば世渡り上手になれる!?
一見むずかしく思えることわざも、ビジュアル化したり犬になぞらえたりすると、グンとわかりやすくなったのではないだろうか。
ちなみに、取り上げたことわざの中で、意味や漢字を間違えやすいものは「袖振り合うも多生の縁」と「主人の好きな赤烏帽子」。
多生の縁とは、前世からの因縁のこと。多生を“多少”と勘違いすることが多いようだ。
また、赤烏帽子とは、黒色の普通の烏帽子ではなく特異な赤であることから、変わったものを好むこと、または変わった物そのもののたとえ。
今回ことわざを柴犬に置き換えてみたところ、予想以上に、意味がピシャリと当てはまることに気が付いた。
「鬼に金棒」「芸は身を助く」なんて、まさに犬を表わしているようなことわざではないか! 犬を見習って、ぜひとも世の中を上手に渡っていきたいものだ。
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Shi‐Ba vol.59『人生の教訓をワシらが教えて進ぜよう イヌコト』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。