犬びより

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日本犬の正しい距離感を考える。犬のフレンドリーって何だ?

2018/08/09

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柴犬というと、頑固で簡単に人慣れしないイメージがある。でも、最近の柴犬は人懐っこい子が多い。あれ、柴犬ってもしかしたら思った以上にフレンドリー? 疑問に思ったShi-Ba編集部。そもそもフレンドリーとは何なのだろうか?今回は柴犬が目指すべきフレンドリーや、フレンドリーの必要性などに迫る。フレンドリーの意外な新定義も見えくるかも。
 

考えられるフレンドリーの分類

飛びつくタイプ

・人を見るとテンションアップ
・ずんずん近づいていく
・ボディアタックが得意

目が合えばもう「友達だよね」タイプ。見知らぬ人でもずんずん近寄っていく。
 
寄り添うタイプ

・人は好きだけどちょっと様子見
・少し離れたところから観察
・心を許すとそばに来る

初対面の人の様子見をするタイプ。安心だと分かれば近寄ってきてそっと甘える。

 
距離置くタイプ

・知らない人は苦手
・遠くで固まっている
・近寄られると逃げる

初めて会う人はどうにも苦手。距離を置いて観察する。できれば近寄りたくないな~と思っている。

 

柴犬のフレンドリーQ&A

Q.フレンドリーってどういう状態をいうの?
人や犬に対してプラスの感情を持っていること、敵意がないこと。そして、それが行動に表れれば“フレンドリー”だと考えていい。具体的にいえば、自主的に近づいてくる、においを嗅ぎに来る、撫でられてうれしそうにしている、などがあてはまる。

 
Q.最初は警戒していても、徐々に慣れる柴犬もいる。これはフレンドリーといえるのか?
人は好きだけど警戒心が強い犬。時間がかかると、フレンドリーとはいえない。基本的に、フレンドリーな犬は慣れるのに30分かからない。

 
Q.フレンドリーと社会化は関係がある?
“対人”限定で、社会化がうまくいった状態といえる。先天的にフレンドリーな犬は、自主的に人に慣れていってくれるので、対人の社会化は進みやすい。ただし、人は平気でも音や物が苦手な犬もいるので、社会化全般がうまくいったとは限らない。

 
Q.柴犬はフレンドリー度の高い犬種?
ゴールデン・レトリーバーなどに比べれば、フレンドリー度は低い。けれど、10年前に比べるとフレンドリーな柴犬が多くなったように感じる。家庭犬としてその方が好まれるため、そういった気質の犬が増えたのかもしれない。

 
Q.子犬の頃からフレンドリーな犬と判別がつく?
手を出しても怖がらない、頭やお腹など全身を触ってもOKな子犬は、フレンドリーになりやすい。だが、子犬の頃、フレンドリーだからと社会化をしないと、結果としてキャパシティの小さい犬になってしまうことも。1歳越えた頃に警戒心が強まる柴犬が多いのは、幼少期に放っておいたことが原因の場合が多い。

 
Q.愛犬がフレンドリーかどこでわかる?
頭の上を撫でる、背中を撫でるなど、人間がどう手を出そうとOKなら、フレンドリーといえる。例えば、こちらから手を出したら逃げる、オヤツがなければ近寄ってこないなど、但し書きがある場合は、フレンドリーの一歩手前。

 
Q.オヤツやオモチャを持つ人に近寄るのはフレンドリーと言える?
オモチャやオヤツがないと寄ってこないなら、フレンドリー(=人に興味がある)というよりは、オモチャやオヤツにひかれているだけ。しかし、人に慣れてもらう、犬の警戒心を解くという意味では、有効的な手段。
 

Shi‐Ba流フレンドリーの新定義

一、フレンドリーとは相手にプラスの感情を持っていることである

二、すべての人・犬に対してフレンドリーである必要はない

三、人見知りが発動したらフレンドリーは諦めてフラットな柴犬を目指すべきである

 
フレンドリーというのは、飼い主が犬に求める理想。愛犬がいろいろな人に近寄っていき、カワイイといわれる。それがうれしい、というように、ある意味では飼い主の思う“理想的な姿”。本来なら、犬と飼い主との関係がうまくいっていれば、特に他の人にフレンドリーである必要はない。生来がフレンドリーなら、それを伸ばす方向に社会化を進めよう。
 
ただし、警戒のあまり、他の人に吠えたり威嚇するのは、人間社会で暮らす家庭犬としてはちょっと困りもの。一度人見知りが発動すると、フレンドリーに修正するのは至難の業。目指すのはフラットな犬。他の人や犬がいても動じない、スルーできる、落ち着いていられる。そんな柴犬を目指したいところだ。

 
Shi‐Ba vol.94『日本犬の正しい距離感を考える フレンドリーって何だ?』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。