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ひとりの留守番は1日が限界…どうする長期不在。性格別・日本犬の預け方

2018/09/13

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自宅を長期間不在にしなければいけない時、しかも愛犬を連れて行けない時、どうする? 急な用事にあわてないために、愛犬の性格に合った預け方を確認しておこう。
 

愛犬と各家庭に合った預け方

犬だけの留守番は、健康な成犬であっても半日程度にして、連日は避けたほうがいい。食事や排泄のことを考えると、1日以上家を空けるときは犬を預ける必要がある。

犬の預け方は2種類あり、自宅以外の場所に預ける、もしくは、自宅で留守番させて世話係を頼む方法だ。犬は人につき、猫は家につくと言われているが、日本犬は猫に近い性格の犬もいる。愛犬の性格や住環境、家族の生活を考えて選ぶといい。

一緒に出かける機会が多いなら、いろいろな場所に慣れているはずなので預けるほうが向いている。屋外暮らしや、外出は散歩のみといった場合は、留守番向きかもしれない。

愛犬に合った預け方は、家族がいない不安をやわらげ、万が一の事故を防ぐ効果もある。愛犬を守るためにも預け方を見直したい。
 

預け方チェック

下記の「預け方チェックリスト」で、愛犬と飼い主に当てはまる項目を確認しよう。

犬について

□家族命ではなく、フレンドリーな性格だ。
□知らない人に撫でられても平気。
□来客に吠えても5分以内にやめる(もしくは吠えない)。
□吠えている犬につられて吠えることはない。
□家族以外の人がリードを持っても気にしない。
□動物病院の待合室で落ち着いていられる。
□犬がたくさんいる場所でも落ち着いていられる。
□今までに預けたことがあり、問題なく過ごせた。
□脱走したことがない。
□自宅でのんびり過ごすよりも外出する方が好き。
□家族以外の人がリードや首輪をつけられる。
□自宅以外の場所でも横たわってぐっすり寝むれる。

飼い主について

□愛犬のことをよく知っている人が身近にいる。
□愛犬と一緒に近所以外にもお出かけをする。
□愛犬と一緒によく旅行に行く。
□家族は社交的な性格で、来客が多いと思う。

 
チェックが9項目以上だと「預ける」、8項目以下だと「留守番」が向いている。
 

 
預ける
チェックが多い犬は、自宅以外に預ける方が向いている。フレンドリーな性格なので、ひとりより人の気配がする場所の方が安心する。とはいえ、知らない場所は不安を感じる可能性も。預け先に慣れさせる練習は必要。

 
留守番
チェックが少ない犬は、自宅で留守番する方が向いている。環境の変化を好まないので、慣れた場所で過ごす方が負担は少ないはず。信頼できる人に世話をお願いしておくと安心。人見知りをするので、世話係と関係を築くことが大切。

 

どんな預け先でも必要なグッズ

預ける、留守番、どちらの場合にも用意しておきたいグッズがある。特にすすめたいのは、以下の7種類。家族がいない間でも万が一のことに対処できるように準備しておきたい。

絶対に必要なグッズ

・迷子札
飼い主の住所、氏名、電話番号、愛犬の名前を迷子札に油性ペンで記入しておこう。首輪に書いてもOK。

・愛用しているグッズ
愛用のベッドやケージ、飼い主のにおいがついたものがあると犬も安心。持ち込み不可の施設もあるので確認しよう。

・動物病院の連絡先
かかりつけの動物病院の連絡先とともに、診察券も用意しておきたい。特に持病がある犬は絶対に必要だ。

・鑑札と狂犬病予防注射済票
畜犬登録と狂犬病予防接種は法律で定められている。鑑札と狂犬病予防接種済票は装着を。行方不明時にも役立つ。

・ワクチン接種証明書
犬パルボウイルス感染症、犬ジステンパーウイルス感染症などの病気を防ぐためのワクチンを接種した証明書。

・診断書と薬
持病がある犬は、動物病院の診断書と薬を準備しておこう。薬の処方箋や飲ませ方のメモも忘れずに。

あると安心なグッズ

・新しい首輪とリード
切れる心配がない新品を用意しておこう。

・フード
持病やアレルギーなどの理由で療法食が必要な愛犬には必須。健康であってもいつも食べている食事が安心だ。

 

預け先紹介

動物病院

向いている犬・利点
健康な犬/体調が心配な犬/持病がある犬/全年齢ok/室内&屋外暮らしok/季節に関係なくok

準備するもの ※例

・書くもの
●●●同意書などの必要書類に記入をして提出。鑑札と狂犬病予防接種済票も必須。

・持ち物(OK)
名前を記入していないタオル、かむと壊れるオモチャは持ち込みNG。大きいベッドや大量の荷物も不可。

・持ち物(NG)
名前を記入したタオル、かんでも安心なオモチャ(コングなど)を少量なら持込OK

民間との違いは、獣医師が体調をチェックするということ、犬種や性格を理由に断るケースが少ないということなど、利点が多い。ただし、サービス業ではないため、民間に比べてケージが狭い、散歩や遊ぶ時間が少ない場合もあるそう。預かる時は脱走のことを考えて、動物病院で用意している首輪に変えることもある。万が一の対処法をとっている動物病院なら、安心して犬を預けられそう。

 
ペットホテル

向いている犬・利点
健康な犬/遊びや散歩が長時間必要な犬/成犬/季節に関係なくok/外出先で一時預ける場合
 
ペットホテルはいろいろなサービスを提供しているので、愛犬に合った施設を選べるのが魅力。ケージではなく、スタッフ宅で預かるホームステイタイプもある。獣医師やしつけの専門家が常駐している方が安心できそう。子犬や老犬、シーズン中のメス、屋外暮らしの犬は利用できない施設もあるので、事前に確認しよう。
 

 
犬の幼稚園

向いている犬・利点
健康な犬/遊びや散歩が長時間必要な犬/精神的なストレスが心配な犬/全年齢OK/室内&屋外暮らしOK/季節に関係なくOK

しつけの専門家が運営している犬の幼稚園は、利用者限定で犬を預かってくれる施設もある。愛犬の性格や行動を熟知している専門家に預けられれば心強い。愛犬が懐いて親密にしている人であればなおさらだ。他の利用者の犬と遊べる時間もあるので、フレンドリーな性格の犬にはぴったりと言えそう。

 
しつけの先生

向いている犬・利点
健康な犬/遊びや散歩が長時間必要な犬/精神的なストレスが心配な犬/全年齢OK/室内&屋外暮らしOK/季節に関係なくOK

愛犬のトレーニングをお願いしているしつけの先生がいるなら、家族の不在時に預かってもらえるようにお願いしておくと安心だ。犬の幼稚園と同じく、愛犬を熟知している専門家がいれば、万が一の時にも危機管理をしてもらえる。専門のペットあホテルではないので、事前にスケジュールの相談は必要だ。

 

世話係紹介

自宅で留守番させて世話係に通ってもらう場合、人選が重要になる。信頼できる人に頼もう。

 
友人・親戚・親

向いている犬・利点
健康な犬/遊びや散歩が長時間必要な犬/精神的なストレスが心配な犬/全年齢OK/室内&屋外暮らしOK/季節に関係なくOK
 
お互いの家を行き来するほど親しくしている人に、留守番時の犬の世話係を頼もう。家族の友人や親であっても、犬が親しくしていない人はできるだけ避けた方がよい。アンカー役になる人を選ぶことが大切だ。家族の不在中、自宅に泊まり込みで愛犬と一緒にいてくれる人がいればさらに心強い。世話係には愛犬がいつもと違う行動をとる可能性を伝え、しっかり危機管理をお願いしよう。

 
ペットシッター

向いている犬・利点
健康な犬/遊びや散歩が長時間必要な犬/精神的なストレスが心配な犬/全年齢OK/室内&屋外暮らしOK/季節に関係なくOK

トレーニングをお願いしているしつけの先生がいるなら、留守番時の世話係をお願いしてみよう。行動面の危機管理ができるので、安心して預けられるはず。ペットシッターを頼む場合は、事前に会って打ち合わせをしておこう。愛犬の性格や行動を伝えるだけでなく、愛犬との相性や、世話係としての責任感の有無も確認できる。個人ではなく団体で運営しているペットシッターは、トラブル時の補償を定めている場合もある。

 

いざという時のためのトラブルシューティング

動物病院のペットホテルでは、犬種や性格、年齢などを理由に断ることはほとんどない。獣医師が常駐しているので、体調が心配な犬は動物病院が安心。多くの犬が利用するので、病気の感染を防ぐためにも、狂犬病予防接種やワクチン接種は済ませておきたい。

また、トラブルを防ぐために動物病院だけではなく、ペットホテルなど多くの施設が同意書へのサインを必要とする。どの施設も事故防止に最善を尽くしているが、万が一を考えてのこと。例えばケージのすのこを壊してケガした場合、治療費以外は免責をお願いすると同時に、当院から損害の請求はしない、といった折り合いもある。

預け先で落ち着いて過ごせるように、日頃から施設に慣れさせる練習をしておきたい。特に身につけておきたいしつけは、散歩中に引っ張らないこと。首輪が抜けたり、スタッフが引きずられて転んだ拍子にリードを放してしまう危険があるためだ。

 
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Shi‐Ba vol.58『ひとりの留守番は1日が限界。では長期の不在時は? 性格別・日本犬の預け方』より抜粋。
※掲載されている写真はすべてイメージです。