真相究明!どーした?ナゾの食欲不振。犬がゴハンを食べない6大要素

犬の食欲低下

食欲旺盛、ゴハン命。そんな愛犬が、ある日突然、ゴハンを食べなくなったことはないだろうか?一体、何故、食欲が落ちたのか、そのナゾを追求解明する。
 

 

食欲不振の6大要素はコレ!

1.病気

全然食べない……そんな時は動物病院へ
人間と同じように、犬も病気になれば食欲が低下するのは当然。ただし、極端に食が細い、全く食べないなどの場合は、内臓奇形、脳障害、甲状腺機能障害などの疾患を持っている可能性があるので動物病院で受診をすること。

【対処法】治療して、健康な体を取り戻せば食欲復活
全然食べないようなら、迷わず動物病院で診察を受けよう。病気ならば、しっかり治療して健康な体を取り戻してあげること。そうすれば食欲の回復が期待できる。愛犬の様子を日頃から観察することが大切だ。

 
2.ストレス

図太いようで意外と繊細。ストレスでお腹がいっぱい!?
引っ越し、近所の騒音、長時間の留守番や家族が増えたりなど環境の変化や恐怖心、不安感から過度のストレスがかかってしまうと食欲不振に陥る場合がある。そんな時は愛犬を取り巻く環境や生活スタイルを見直してみよう。

【対処法】不安感を一蹴したり、気分転換を図ってあげる
生活スタイルや身の回りの環境を見直し、愛犬のストレスの要因を突き止め、取り去ってあげるのがベスト。また、ストレス解消に、いつもの散歩コースを変えたり、思いっきり遊んであげたりするのもおすすめ。

 
3.高温多湿

ジメジメ、ムシムシ、暑~い夏は苦手デス!
日本の気候は湿った梅雨から気温の高い夏まで、そのシーズンは意外と長い。特に気温が30度を超える日は要注意。暑さが苦手な犬にとってつらい時期でもある。室内飼いの犬に比べると外飼いの犬の方が食欲は落ちやすい。

【対処法】暑さに負けないクールダウンの工夫を
散歩は早朝や夜間に実行したり、寝苦しくない工夫をして、なるべく愛犬の体に負担をかけないようにしてあげるといい。特に外飼いの場合は、気温や湿度が上がらない、早朝の涼しい時間帯に食事を与えること。

 
4.発情期

犬の食欲低下

メス犬さんが振り撒くにおいにノックアウト
メス犬の発情は通常年に2回ある。発情期にはフェロモンと言う特有のにおいを発散させるため、そのにおいに刺激されたオス犬は興奮し、メス犬を追いかけたり、オス同士でケンカしたり、食欲が減退するなどの変化を見せる。

【対処法】本能の成せる業 やがて食欲を取り戻す
発情中のメス犬のフェロモンにオス犬が敏感に反応し、食欲が落ち込むのを止めることはできない。発情期は約2週間。発情期が終わればオス犬の食欲は嘘のように元に戻る。食欲不振が心配ならば去勢や避妊をするのも一案。

 
5.食事に飽きる

旨い味を覚えたか?単なるわがままか?
今まで食べていたドッグフードに見向きもしなくなったら、その味に飽きてしまったのかもしれない。それは、何気なく与えた人間の食べ物の美味しい味を覚えてしまったり、単なるわがままで食べない場合もある。

【対処法】風味や食感を変えて新鮮さをアピールする
ドッグフードのみを与えるならばメーカーや種類を替えてみよう。また、今まで食べていたドッグフードににおいの強いチーズや肉などをトッピングしたり、スープをかけてあげたりして、食感や味に変化をつけて与える。

 
6.加齢

年を重ねたら、いっぱいは食べられません!
7歳を過ぎた頃から、加齢とともに少しずつ内臓や感覚器、運動機能が衰え始め、それに伴って、食も細くなりやせていく。逆によく食べ、よく飲み、元気があり、太っていたら副腎皮質機能亢進症の可能性があるので要注意。

【対処法】消化しやすい栄養設計で健康を維持する
加齢と共に体内で変化が起きているため、食事内容の見直しをする。体に優しく、栄養素がバランスよく配合されたシニア犬用の低脂肪、低カロリー、ミネラルやグルコサミンが含まれたドッグフードに切り替えるといい。

 

犬のボディコンデションスコア(BCS)

犬の食欲低下

BCS 1(削痩)
体脂肪(%)・・・≦5
肋骨・・・脂肪に覆われず、容易に触れる。
腰部・・・脂肪がなく骨格が浮き出ている。
体型・・・横から見ると腹部のへこみは深く、上から見ると極端な砂時計型をしている。

 
BCS 2(体重不足)
体脂肪(%)・・・6~14
肋骨・・・ごく薄い脂肪に覆われ、容易に触れる。
腰部・・・脂肪はわずかで骨格が浮き出ている。
体型・・・横から見ると腹部にへこみがあり、上から見ると顕著な砂時計型をしている。

 
BCS 3(理想体重)
体脂肪(%)・・・15~24
肋骨・・・薄い脂肪に覆われ触れる。
腰部・・・薄い脂肪に覆われ、なだらかな輪郭で骨格は触れる。
体型・・・横から見ると腹部にへこみがあり、上から見ると腰に適度なくびれがある。

 
BCS 4(体重過剰)
体脂肪(%)・・・25~34
肋骨・・・脂肪に覆われ触ることが難しい。
腰部・・・やや厚みがあり、骨格はかろうじて触れる。
体型・・・腹部のへこみや、腰のくびれはほとんどなく、背面はわずかに横に広がっている。

 
BCS 5(肥満)
体脂肪(%)・・・35≦
肋骨・・・腹部は張り出して垂れ下がり、腰のくびれはなく、背面は顕著に広がっている。
腰部・・・厚い脂肪に覆われ、触ることが非常に難しい。
体型・・・厚みがあり、骨格に触るのは非常に難しい。

 

愛犬に合った食事量を図る目安は?

いつまでも健康で元気でいてほしい。そんな健やかな毎日を維持するのに必要な愛犬の食事は、健康のバロメーターのひとつでもある。

犬に必要な6大栄養素は、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル、水と言われているが、それらをバランスよく摂取することが食生活では重要なこと。

犬には個体差があり、体重や運動量、体質、年齢など条件によって必要な1日のエネルギー量は違う。手作りゴハン派の飼い主は、愛犬のエネルギー摂取量を計算して与えているから大変なのだ。

その反面、ドッグフード派の場合は、通常、ドッグフードのパッケージの裏面に表示されている適量を目安にして与えている。しかし、「この量で足りているの?」「自分流で不安……」などと思っている飼い主が意外と多いのも事実。

大体の飼い主は目安よりも多く与えているのが普通。体型を見ながら食事量を加減するといいだろう。体型でわかりにくければ体重計を利用するのもいい。愛犬の体に触って確かめる方法もある。肋骨の部分を指の平で軽く触ってゴツゴツしていたらやせすぎ、腰骨部分を触ってゴツゴツしていなければ肥満。

また、体型チェックはBCS基準を参考にするのもおすすめ。愛犬の適正量を決定するのは、飼い主が日々、愛犬の体型チェックをしたり、体調を観察することから始まる。

 

健康管理は飼い主の役目

犬の食欲低下

飼い主の皆様。心配は払拭されただろうか? 水だけで1ヶ月過ごしたというすごい犬もいたとか。なので、多少ゴハンを食べないからといって慌てることはない。

しかし、犬は言葉を話せない故に、日頃からしっかり観察して食欲不振から起こる怪しい行動を見逃してはならない。その上で適切な対処法を考えよう。

ただし、つい人間の食べ物を与えてしまうと、食いしん坊はその味を覚えてしまい、わがまま放題になってしまうらしい。飼い主のコントロールが効かなくなったら大変。自重が肝心。

わがままや気分で食べない時は、多少の荒療治も必要だそう。たまには我慢をしてもらうのもいいかも。それも、これも食いしん坊のためなのだ!
 
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Shi‐Ba vol.67『真相究明! どーした? ナゾの食欲低下……ゴハンを食べない食いしん坊 』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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