一見簡単そうなジョギング。しかし、愛犬と一緒にジョギングを安全に楽しむためにはコツが必要なのだ。そのコツをつかんで、颯爽と走るランナーを目指そう。
愛犬とジョギングをするメリット
・普段使わない筋肉や脚力がアップするだけでなく、心肺機能も鍛えられ、健康維持が期待できる。
・有酸素運動のひとつで、ゆっくり長距離を走ると脂肪が燃焼され、ダイエット機能がアップする。
・場所が変わったり、パワフルに走ったりすることで気分転換になり、ストレスが発散できる。
愛犬と一緒に走るジョギング・テクとは
ジョギングは無理に毎日実行しなくてもいい。週に2~3日、あるいは週末だけでも十分だ。家の近所でもいいが、河川敷や浜辺、運動公園など車が進入しない場所を選ぶと安心だ。
興奮しすぎて飼い主さんがコントロール不能になってしまう、臆病でちょっとのことでも怖がってしまう犬には向いていない。
リードの引っ張り癖はとても危険。不意に引っ張られ、他人に迷惑をかけたり、飼い主さんが転んで大怪我をする可能性もある。リードが適度にたるみ、犬が半身前方、あるいは並列で歩けるようにトレーニングしてみよう。走り始めだけ引っ張るようなら、排泄をさせると案外落ち着く。
また、ジョギングで走っている最中に興奮してきたら、クールダウンさせるためにマテやトマレなど、他人とすれ違う時や追い抜いていく時などはオスワリ、マテ、フセなどを飼い主さんの指示に従えるように訓練しておくことも大切。
普段の散歩から飼い主さんが主導権を握るようにして、飼い主さんのスピードに合わせて歩けるように慣らしておくことが、愛犬と一緒にジョギングする上でもっとも大切なコツだ。
健康で走ることが好きな子ならば、走れるだけ走ってもかまわないが、心臓や関節に疾患を抱えている場合は控えよう。
飼い主さんの指示に従い、リードを引っ張らずに、上手にウォーキングできるようになったら、愛犬と呼吸を合わせて走るために、スピードの変化に慣らすことから始めよう。
神経質な性格の犬は、足の感触が変わっただけで歩かなくなる場合もあるので。アスファルト、芝生、砂地、坂道、階段など、さまざまな種類の道を走る練習も大切。愛犬はどうなのか、確認しておこう。
実際に走るときは、愛犬の動きに注意しておくことが大切。飼い主さんは胸を開き、背筋を伸ばし、目線はまっすぐ前を見るように意識。着地はカカトから、踏み込みはつま先から。綺麗なフォームを意識して、愛犬とかっこいい走りを目指してみてほしい。
犬のジョギングマナー
1.飛びつきやひっぱりに注意
走っている途中、興奮しすぎて飛びついてきたり、リードを引っ張ったりすると危険。立ち止まって引き離したり、飼い主さんに体力があれば、スピードアップして興奮をそのままにしない。
2.飼い主のペースに慣らせる
スピードの変化に慣らすことで飼い主さん主導の走りのペースを作る。歩く、小走り、止まるなどを繰り返し、リードを引っ張ることなく、並走できるようにトレーニングしてみよう。上手にできたらほめてあげることも忘れずに。
3.拾い食いに注意
落ちているモノは、すべて危険といっても過言ではない。腸閉塞や胃炎、有機リン中毒を起こす可能性がある。パクリと口にくわえないように十分に注意して。
4.いろいろな場所を走る
アスファルト、芝生、土などさまざまな種類の地面、階段や坂道などいろいろな形状の道、どんな場所でもok。変化に富んで、飼い主さんも愛犬も楽しめる。ただし、地面や道の状況、人が大勢いる場所などその場所に適したリードの長さにして、犬をコントロールすることが安全につながる。
ジョギングの注意点
・休憩タイムを上手に取り入れて、オーバーヒートしないように気をつけよう。
・他人と交流を図る時はオスワリやフセをさせて、飛びつかないように心がけること。
・まさかの逃走を避けるため、リードや首輪の破損、磨耗、ゆるみなどチェックを忘れずに。
ルールとマナーを守って愛犬とレッツ・ラン!
飼い主さんのペースに合わせて、走れるようになった。それだけで安心するのはまだ早い。飼い主さんが心がけなくてはいけないことがある。
まず、夏は強い日差しや蒸し暑さに要注意。熱中症予防のために、日中のジョギングは避けよう。太陽が真上に昇りきらない、涼しい早朝の時間がいいだろう。気温が高く、風がない時には注意しよう。
また、ケガや事故などアクシデントが起きても応急処置できるように、簡単な緊急用具を持参すれば安心だ。足首をひねって捻挫したり、肉球を切って出血した時にも慌てずに対応できる。サランラップやガムテープなどで傷口を塞ぎ、足首まで巻けば包帯代わりになって便利。応急処置をしたら、直ちに動物病院に行こう。
公園や河川敷、浜辺などには犬が苦手な人もいる。周囲に配慮して行動することを心がけよう。臨機応変にリードの長さを調節して、愛犬をコントロールしよう。人とすれ違う時、危険な時などはリードを短くして、できるだけ自分の足元に引き寄せること。
反対に迷惑にならない程度の距離感があれば、リードを長くしても大丈夫。広い場所で人がいない場合、呼び戻しができる犬ならば、、フレキシリードもOK。ただし、8m圏内の状況をしっかり見極めることが重要。
他人への気遣いを怠らないことが、愛犬とのジョギングを楽しむためには何よりも大切だ。
【全力アウトドア!】愛犬と初めてのトレッキング。楽しみ方とマナーについて
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コーギースタイル Vol.35『夏のアウトドア特集 part2 コギと一緒にジョギング』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。