愛犬は、食事をえり好みしたり、オヤツばかり食べていない? 健康な体をつくるためには適切な食生活が必須。プードルの食事やオヤツのあげ方のコツを、知っておこう。
1.プードルの適正体重とは
2.プードルが1日に必要なカロリー
3.正しいオヤツのあげ方
4.フードの切り替え方
5.満腹感を得られる食べさせ方のコツ
6.ダイエットを成功させるポイント
7.フードを食べない場合の対処法
8.飼い主さんがごはんの内容、量を制限して
プードルの適正体重とは
例えばトイプードルとひとくちにいっても、体重は1kgの犬もいれば、10kgの犬もいる。骨格にも個体差があるので、体が肥満でも痩せでもない標準であるかどうかは、体重で示すことはできない。
また、プードルは毛がむくむくしているので、見た目よりも実際には痩せていたり、逆に脂肪がついていることもありえる。なので見た目から標準体型かを判断することも難しい。
標準体型かどうかをチェックするには、背骨や脇腹をさわってみよう。脂肪と筋肉の下にある骨の数をなんとか数えられるくらいの体型が理想的。骨の数を容易に数えられるなら痩せ体型、数えられないなら肥満体形だといえる。
プードルが1日に必要なカロリー
例えば同じ体重3kgの犬でも、個体によってはその半分のカロリーで済む犬もいれば、2倍のカロリーが必要な犬もいるもの。
フードに記載されている適正量を与えてみて、太ってしまうなら量を減らすか回数を分けて、痩せてしまうなら量を増やしてみよう。
なお、同じフードでも、ライト、シニア、アダルト、パピーなどの種類によって100グラムあたりの代謝エネルギーや原材料、繊維量、脂肪量などは変わってくる。
フードを切り替えた際には、体重の増減をしっかりチェックし、太ったり痩せたりするようなら量を調節するようにしよう。
正しいオヤツのあげ方
オヤツは与えなくていいが、しつけやお手入れのごほうびとして与えるのはオッケー。例えばオヤツとしてフード3粒を1日3回与えるなら、食事から9粒ひいておくなど、その日の食事からオヤツ分をひけばカロリーオーバーにならずにすむ。
犬はオヤツの量より回数で満足を得るので、ジャーキーなども細かく切って与えるといい。
嗜好性の高いオヤツをあげていると、フードを食べなくなったり、運動疾患、心臓疾患、ガン、アトピー、糖尿病などの病気の原因に。特に人の食べ物は嗜好性が高いので注意。皮膚病、アレルギーの原因となるものも避けよう。
フードの切り替え方
フードを切り替える際は、少しずつ新しいフードを混ぜていくのがポイント。
一気に変えようとすると犬が食べなくなったり、体調が変わってしまうこともありえるので、一週間くらいかけて様子をみながら、徐々に新しいフードの分量を多くしていこう。
トッピングやふやかしたフードをあげるのをやめて、ドライフードのみの食事に切り替えたい場合や、フードを一般のものから無添加のものに切り替えたい場合は、嗜好性がダウンするために犬が食べなくなることも。
その場合は、フライパンやレンジで人肌に温めて香りを立たせることで、嗜好性をアップさせることができる。
満腹感を得られる食べさせ方のコツ
食事を丸呑みした後で、食べ足りない感じだったり、いつまでも食器を舐めている場合、食事量が足りていないのではと心配になってしまうかもしれない。
食べ足りない様子があっても、適正体型であれば食事量を増やす必要はないが、満腹感を与えるために、ゆっくり食べさせるレッスンをしよう。
コングを使ったり、1粒ずつあげたり、あえて食べにくいよう底がデコボコになったお皿を使うなどしてみては。
『かわいそうだから』といって食事量を増やし続けていると、犬はあるだけ食べてしまい、肥満の元に。
トイプードルでも10kgのフード袋の中身を全部食べる場合もあるので、注意が必要。
ダイエットを成功させるポイント
ダイエットというと運動させることをイメージする人が多いかもしれないが、実際は食事をコントロールしたほうが効果的。
消費カロリーは、普通に生活しているだけで9割になり、運動による消費カロリーはもっと微々たるもの。もちろん適度な運動は必要だが、老犬などにダイエット目的で無理に運動させるのはよくない。
食事は量を減らすよりも、量は同じでカロリーが低いダイエット用フードを与えるのがおすすめ。量が減ると犬はストレスを感じてしまうからだ。
満腹感がありながらも、カロリーを落とせるフードを選んであげることがダイエットを成功させるには大切。
フードを食べない場合の対処法
食事を出す時間を30分で切り上げるようにしたり、フードをレンジやフライパンで加熱したり、ふやかししても食べない場合は、フードが体質に合わないか、病気の可能性も。丸一日食べないなら、早めに動物病院で診てもらおう。
旅先などで食べなくなる場合は、旅先でよく遊ぶなど犬がよろこぶ体験をさせつつ、いつものフードをいつもの食器であげると食べる場合も。食べたらごほうびをあげるのも有効。ペットホテルに預ける場合も同様に。
逆に、急にフードをたくさん食べるようになった場合、避妊去勢手術後にはよくあることだが、そうでないならクッシング症候群などホルモンの病気が隠れている可能性もあるので受診を。
飼い主さんがごはんの内容、量を制限して
食事は楽しむものという側面もあるが、第一に犬の健康な体をつくる要素であることを忘れないように!
犬は満腹中枢がないので、あればあるだけ食べてしまう。適正な食事を、決めた量だけ与え、体重の増減をみながら、飼い主が量や内容を調整していくことが大切。
おすすめの食事内容は、良質なフードを中心に、トッピングをしたり、日によっては手作りゴハンを与えても良い。例えば週3日手作りで、週4日フードでもオッケー。
手作りゴハンで足りない栄養素をフードで補える。トッピングはあげる時はフードを10%減らし、その量のトッピングを混ぜよう。
オヤツは本来必要なものではないため、しつけのごほうびやモチベーターとして使う以外は控えるのが理想。適正な食事を与えていて、体型も現状維持でよい場合は、それ以上の食べ物をあげる必要はない。
食器を舐めるのは『おいしかった』の合図だから、足りないと思って食事やオヤツの量をむやみに増やさないようにしよう。
犬がフードを食べない場合、出して30分以内に食事を下げるようにする。フードに飽きたり、気に入らなくて食べていなかった場合などは、30分しか食べるチャンスがないとわかれば食べるようになる場合もある。
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プードルスタイル vol.17『プードルは少食って聞くけど、本当はどーなのぉ~?美食!?家プードル食べ物・食べ方拝見!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。