肉球はクツの役割をしている?
人にはなくて犬や猫にはある肉球は、一体どんな役割を担っているのだろうか。
犬の足の裏は、骨と皮膚の距離が違い。そうすると痛みを感じやすくなる。これをやわらげるために肉球が発達したと考えられている。
肉球があることで、石や枝などが直接足の裏の皮膚に当たることがなくなり、外傷から守ってくれる。また、クッションの役割を担っていたり、滑り止めの効果もある。言わば、人間が履く靴のようなものと思っていい。
馬や牛にはひづめがあるが、これも肉球と同じ理由で発達したという。生活している場所や構造の違いで、異なった形に近づいていったのだ。
また、肉球が刺激を受けたときの感覚は人間のかかとに近い感じだが、それよりはさらに鈍いだろう。皮膚が厚くなっているということだから、おそらく犬の体全体の中でも一番鈍感な部分なはず。
地面には様々な障害物が転がっている。ここを何事もなく歩いてもらうためには、やはり感覚が鈍くないと難しいだろう。裸足で外を走れる所以なのだ。
靴下や靴は履くべき?
肉球を危険物や熱くなったアスファルトから守るために、靴や靴下を履かせたほうがいい、と考える飼い主さんも少なくないかもしれないが、それはあまりオススメはできない。
丈夫な肉球が育たなくなってしまうからだ。
素足で散歩させることによって、肉球は鍛えられていく。
靴を履かせていると逆に、肉球が切れやすくなったり、関節まで弱まってしまう可能性もある。異常がないかを気をつけながら素足で歩かせたほうがいい。
犬の肉球 まとめ
様々な意味で保護の役割を果たしている肉球。ここが弱いと好きな場所を歩けなくなってしまう。だから、靴なんか履かずに日々、鍛えたいものである。と同時に、世に潜む天敵たち、危険部には注意を忘れずに。最後に肉球の情報をいくつか。
まず、熱いのと冷たいのとではどちらが苦手なのかというと、熱いほうだ。
40~50度のアスファルトでもわりと平気なのは、ひとつのところに留まっているのではなく、動きながら常に肉球を冷やしているからだ。じっとしていたらやはり、火傷をしてしまう。
逆に氷の上は大丈夫。凍傷はほとんどしない。北極や南極ではそりを引くわけだし。
肉球の怪我の中で一番多いのは、スリップによる肉球の表面のめくれ。高いところから飛び降りたり、踏ん張っているところを引きづられたりすることで起こるので、要注意だ。
また、火傷もひどい場合は断脚しなければならなくなることもあるという。
だが、肉球自体のトラブルはそれほど多くない。むしろ、肉球と肉球の間に何か挟まったりすることが多い。
肉球が固くなったり、カサカサになったりするのはビタミンAが過剰だったり、亜鉛が不足していたりすることが理由だ。
また、もしクリームを塗るならヒアルロン酸やケラチンのものがいい。
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Shi‐Ba vol.46『猫のより地味だけど、意外と頑張ってくれる犬の肉球。その奮闘振りを肉球目線でみていく新感覚肉球バラエティー!肉球、根性だ!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。