なぜか最近、他の犬が怖い、道に置いてあるものが怖い、など様々なことにビビってしまう日本犬が増えているような気がする。それはなぜなのだろう。ビビり犬にならないために気をつけたいこと、ビビり犬にならないために気をつけたいこと、また、すでにビビり犬になっている場合にはどうしたらよいのかをじっくり考えてみよう。
なぜビビり犬が増えてきたのか
柴犬をはじめとする日本犬は、元来は猟犬として山の中で獲物を見つけて追い込んだり、飼い主や自分の命を敵から守るなど、繊細さと判断力と強さを兼ね備えた犬種。
ビビり犬が増えてきた理由のひとつは、以前と比べ人とのかかわり方が変わってきたからだろう。
猟犬として育てあげるのと、現代のようなパートナードッグとしての育てられ方は違う。
そして、飼い方の変化だけでなく、社会化の考え方と方法の誤った解釈も、ビビり犬を増やしている要因だ。
社会化をほとんどせずにいきなりなにかをさせようとしたり、厳しくすればいいと誤解して体罰をしたり、過保護にしたり……。
もともと持つ繊細な神経を、どんどん怖がりにさせるような育て方や、犬に対する認識不足があったり。
また、ペットショップなど子犬の入手経路によっては、社会化期をのがす傾向なども大きく影響している。
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子犬のときの社会化が重要なポイント
ビビり犬になる大きな原因として、社会化の不足とその誤った方法が挙げられる。だからこそ、子犬の社会化はとても大切。
社会化の方法で大切なのは、徐々に段階を経て繰り返すこと。
犬が怖い、怖くないという判断があまりできない生後4ヶ月頃までに少しずつ行う。
飼い主が率先してこれは怖くないから大丈夫と日常生活のすべてにおいて、犬がわかる方法で教えてあげよう。
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原因を考えて少しずつ克服を
すでにビビりになっている犬の場合、まずはビビりになった原因や今までどう育ててきたのかを振り返ってみよう。
例えば初めて犬の中にデビューさせた時に怖がらせてしまったとか、ほとんど社会化を経験させなかったなど、どのような経緯で今のような状況になったかを考えてみる。
そして、明らかな原因があるならば、それに相当した克服法を。
例えば、怖くない、ということプラス自分にとって利益になるんだと発想を変えていくようなトレーニングを少しずつ始めてみよう。
他の犬が怖いなら、最初は遠くに犬が見えるところで飼い主と遊んだり、トレーニングをしたり、ごほうびを与えたりを繰り返し行う。
犬が遠くにいても自分には害がない、良いことばかり起こるんだ、と思うようになったら、少し近づいてみる。
犬自身を安心させ、自信をもたせていくことが大切。
ビビり犬の気持ちをまず理解する
目をそらす、座ったまま動かないなどは犬のカーミングシグナル。
また、もっと怖い状況に追いやられると逃避行動にでたり、吠えることで相手がたまたま逃げていった経験から、吠えやすい犬になることも。
ビビッた時にこれらの行動を起こす原因はなぜなのか、まずは犬の気持ちを理解してあげること。
そして無理せずに時間をかけて慣らしてあげよう。
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Shi‐Ba vol.29『最近ビビり犬増えてませんか?日本の犬の誇りを取り戻せ!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。