犬びより

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今さらながら再確認!もっと楽しく もっと安全に柴犬の”歩く”をマニアする!

2018/07/04

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愛犬が元気いっぱいに、嬉しそうに歩く姿は健康のバロメーター。今さらながら、もう一度、安全で楽しい散歩のベーシックを学び、愛犬を大いに喜ばせてあげよう。
 

散歩の基礎知識

出発前のチェック

リードの持ち方


犬の横に立ち、首輪からリードの持ち手まで、地面に着かずJ の字を描く長さがベスト。リードの持ち方はまず親指に引っ掛ける。次に手のひらから手の甲にかけてひと巻きする。最終的には写真のように、リードの先が小指側から出るようにして持つ。ロングリードやフレキシリードは迷惑にならない広場で使用する。

用具のチェック
首輪は破損や緩みがないかを確認する。指2本分のゆるみが適当。首輪の幅は2cmがおすすめ。リードは時々、ナスカンの破損や緩みをチェックすること。

持ち物
ウンチ袋、たっぷりのティッシュ、または、芯を抜いたトイレットペーパーごと。飲料用、処理用の水。かためのオヤツ数種類。ロングリードやオモチャ。

服装
動きやすいパンツスタイルとスニーカーを基本にヒップバックを腰周りに装備。雨の日は傘ではなく両手がフリーになるレインウェアと長靴。
 

散歩道の注意

リードのつけかた

散歩中にリードを付け替えるときは、必ず2本リードにした後、1本外すこと。

散歩の内容
オン、オフの使い方やツケ、マテ、オイデなどのシツケを取り入れたり、他人や他犬の迷惑にならない場所で思う存分ボールやオモチャで遊んだり、リードを短く持って安全な歩き方を実践しよう。

排泄物の処理
他人の家の前や見せの軒先はNG。排泄後は水で流す。下痢気味の時はペーパーで取ること。

要注意
雨や雪で滑りやすいマンホールや、飼い主が確認できない生け垣の中、雪に覆われて見えずに足が側溝にはまってしまうなど。雪の場合は道の真中を歩くこと。とくに老犬やヤンチャな犬は要注意。

歩かせる道
歩きなれている普段の散歩道でも要注意。除草剤が撒かれた後の草地や草むらには顔を突っ込ませないように要注意。熱くなったアスファルトはヤケドをする可能性あり。土や砂地には金属片やガラスなどでケガをしないように注意しよう。

 

散歩トラブル対処法

けが
草むらで穴に落ちて靭帯や関節を痛める、階段の上り、下りで捻挫、海岸や河原でガラス片や缶で肉球を切る、山でヘビやハチに噛まれる、雪道で足を滑らせて、打撲や骨折、脱臼をする等々。1年中、至る所に危険が待ち受けているので道や場所の状況をよく見極めることが大切。また、誤飲誤食や葉っぱを食べて中毒や腸閉塞、胃炎などを発症することもある。いずれの場合も勝手な判断をせずに動物病院で診てもらうこと。

交通事故
脱走や逃走などが主な原因で起こる交通事故。傷の程度に関わらず、内臓破裂や膀胱破裂、尿管断絶などの内臓障害、頭の打撲などを起こしている可能性があるのですぐに動物病院を受診すること。その時は何でもなくても数日後に症状が出る場合もあるので、目を離さず、しっかり観察すること。元気がない、食欲がない、目や歯茎が白いなど少しでも異変に気が付いたら即、診察してもらうこと。骨折の場合も、応急処置をせずにすぐに動物病院へ。

脱走
首輪や胴輪のゆるみ、破損により首や体が抜けてしまったり、なにかの弾みでリードを手放してしまい、脱走や闘争のアクシデントに見舞われる場合がある。日ごろから首輪や胴輪のチェックを怠らないこと。まあ、正しいリードの握り方を実践したり、呼び戻しができるよう練習しておくと安心。つかまらない場合は警察、動物病院、保健所、清掃局に連絡すること。焦らず、落ち着いて行動するように心がけよう。

ケンカ
出会い頭や、日ごろから相性のよくない犬に出会ってしまった時に起こりやすいのがケンカ。抱っこではなくリードを引っ張って、飼い主さんも巻き込まれないよう、また大ケガを避けるため、なるべく遠くに引き離すこと。ケンカが収まらない場合は、ペットボトルの水をかける、犬の近くにペットボトルを投げるなど集中を解除する方法を取るといい。相性のよくない犬と出会わないように、散歩の時間帯を変更するなどの配慮も必要。
 

散歩に関するQ&A

Q.散歩中、リードを噛むので、頭を撫でると歩き始める。

A.犬の命令で人間が動いている結果になっている。人間が自分の言うことをきくのが楽しいとインプットされている状態。犬の言いなりにならず、5歩、歩いたら抱っこするというように人間が主導権を握る。問題理由はなんであれ、噛んだまま散歩を続けるのは危険なため、問題行動に発展しないよう、速攻やめさせる行動をするとよい。リードを噛むのを止めさせるには、リードを縦にして、すぐ、たるませるという動作を数回繰り返す。そして、きちんと歩くことができたら、思いっきりほめてあげよう。
 
 
Q.草むらに入り込んだら、口元が赤くかぶれた。

A.アレルギーが考えられる。様子を見て動物病院で診察を受けよう。草むらの中には入らないよう注意する。飼い主が目視できる土の上は、基本的には問題ないが、除草剤が散布されていたり、地域によっては不法廃棄している場合もある。発ガン性や中毒を起こす物質が含まれている可能性があるため、産業廃棄物の山などには近寄らないように心がけが必要。また、葉っぱを食べさせたりしないようにも注意。
 
 
Q.落ちている吸い殻を食べてしまったらどうなる?

A.ニコチン中毒を起こして痙攣したり、嘔吐や下痢、最悪の場合は死亡する可能性があるので要注意。煙草も危険だが、吸い殻の入った水にはとくに注意しよう。煙草は水に浸けるとニコチンが溶出しやすくなり、吸収が早くなるため重篤な症状になりかねない。誤飲したら、早めに診てもらおう。吸い殻に限らず、落ちているものはすべて危険。腸閉塞や胃炎、有機リン中毒を起こすこともあるので十分に気を付けて。
 
 
Q.老犬の散歩で注意する点は?

A.健康状態をよく把握することが大切。1回の散歩時間を短くして、回数を多くしたり、歩くスピードを落としたり、休憩タイムを取るなどの工夫が必要。筋肉が落ち、足腰が弱くなっているので、道の状況に注意。階段、段差のある場所、坂道、砂利道などは避けてあげよう。また、人混みもストレスを感じやすいので回避すること。若い頃、好きだった遊びを、ほとんど動かなくてもできるような老犬仕様にアレンジしてあげてもいい。
 
 
Q.散歩直前に捕まらずリードをなかなか着けられない。

A.リードを装着する時に無理強いしている場合に多く見られるケース。まず、リードを装着するまでの一連の動作をスムーズにするためにオイデ、スワレ、イイコ、カチャンなどのしつけをしよう。オヤツを使って、傍まで来させたら、座らせる。そして、リードを装着したら、オヤツを与え、「いい子ね」とほめる。座らないと散歩に連れて行ってもらえない、とインプットさせることができたら散歩前のドタバタはなくなるだろう。

 

山登りの注意点

はじめての山登りを楽しく安全に
犬連れの山登りは誰にでもできる。新鮮な空気をお腹いっぱい吸い、次々に変化する景色を楽しみながら、愛犬と一緒に充実した時間を共有することができる。
しかし、いきなり山を歩かせるような無謀なことはやめよう。まずは、足慣らしをするために、普段の散歩の距離を伸ばすことから始める。そして、郊外にある自然遊歩道などを2時間くらい平気で歩けるようになったら、いよいよ歩行時間2時間程度の初心者コースの山へお出かけ。

目的地が決まったら、入山規制の有無やアクセス方法、登山道の状況など事前に情報収集をすることも重要。山に入ったら、犬が苦手な人がいることを忘れずに、誰もが気持よく過ごせるようにルールやマナーを守ることが大切。無謀な行為や身勝手な行動は他人の迷惑になるばかりでなく、重大な事故につながりかねない。とくに人気のある山は登山者も多いので注意。

登山中は犬の様子を観察し、これ以上は無理だと判断したら無理をせずに引き返すことも必要。また、時間に余裕を持って行動することが求められる。

また、突然の雨で体温を奪われたり、捻挫や骨折、肉球やツメなどのケガに見舞われたり、何が起きても慌てないためにも装備は万全に整えよう。自然は時に牙を向きます。自然の懐に飛び込んで遊ぶのだということを忘れずに山登りを楽しむことが大切。

 
楽しい山登りを実践するための用具とは

いつもと違う自然豊かな環境の中で、快適で安全に過ごすために必要なのが犬用山グッズ。突然の雨、岩場や急な山道など状況に会わせて、優れた素材、豊富な機能、着脱抜群なウエアやグッズは山の中で、強い味方になってくれるだろう。犬は体温調節が上手にできない上に言葉を話すことができない。飼い主さんは、暑い、寒い、痛いなど愛犬の様子をよく観察して、臨機応変に状況を把握し、対応することが求められるのだ。
「楽しかったね。また行こう」を合言葉に、愛犬がどんな環境の中でもご機嫌でいられるよう準備しておこう。

Shi‐Ba vol.74『2014年の散歩をもっと楽しく!もっと安全に!柴犬の”歩く”をマニアする』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。