犬びより

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惜しいオテ、オスワリ…愛犬の『まぁいいか』を完璧にする!【しつけ編】

2018/10/04

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愛犬と暮らしていて、ちょっと気になることがあっても「まぁいいか」と見逃してしまうことはないだろうか? 小さい悩みを解決して、惜しい行動を完璧に! Shi‐Baがゆる~くサポートしよう!
 

犬の惜しい行動は飼い主の『まぁいいか』が原因?

家庭によって『惜しい』と感じる行動や状態は違う。しかし、大抵の惜しいことは、飼い主さんが大目に見て曖昧にしてきたことが原因。犬にとっては、惜しい状態でOKと教えられてきたようなもの。

ということは、「オスワリ」と言ったのに、オネエ座り、中腰、無視する犬を「大目に見てやるか」、と思っていたのは飼い主だけ! 犬にとっては、オスワリ=オネエ座り、あるいは中腰、もしくは無視していい指示、と教えられていた状態らしい。そんな愛犬をほめて、ごほうびをあげたりしていないだろうか。

それは惜しい行動を教えるトレーニングになっていたのだ。

 

しつけ編

惜しい、もう少し。できそうだけどできない。しかしその行動はちょっとした工夫で改善できることも多い。「まあいいか」と思う?「頑張ってみようと思う?」困っていないようならどっちを選んでもOKです!

 
・正しいフセ

【相談】フセの成功率が低い

フセと号令を言っても犬が従わないことがある。できているように見えたら、お腹が微妙に浮いていた、ということも! もしかしてフセを完璧には覚えていない? 成功率を上げる方法があったら知りたい。

【解決】フセだけを教え直す
考え方の基本は、オスワリを完璧にする練習と同じ。フセの成功率が低いなら、最初から教えなおしたほうがいいかも?フセの意味を理解しているなら、犬にとっての嬉しいこと(ゴハンやオヤツ、散歩、行きたい場所に行くなど)の前に指示を出して、正しいフセの姿勢になるまで数分だけ待とう。できなければ最初から教えなおしたほうが確実だ。

【完璧レッスン】
1.教えなおすなら、立った鼻先にオヤツを出して、少しずつ下げながら誘導。オスワリから誘導するとオスワリの後にフセをする癖がつくので避ける。

2.犬が正しいフセの姿勢になる直前にフセと号令を言う。そして床にお腹がついた瞬間に、タイミングを逃さずに褒めてオヤツを与えよう。

 
・姿勢がいいフセ

【相談】フセがだらしない
フセの号令には従うけど、足が横にずれてちょっとだらしない姿勢になる。フセというよりくつろいでいるように見えるかも? スフィンクスのようなかっこいいフセが理想なんだけど…。

【解決】ほふく前進で完璧に
足を横にずらした休めの体制は安定しやすく、犬を待たせたいときに向いている。スフィンクスのような姿勢はすぐに動ける姿勢。どちらでもかまわない。

【完璧レッスン】
1.休めの姿勢でもいいのでフセをさせる。犬の前にオヤツを出し、手前に2~3cmずつゆっくり引いていく。急に動かすと犬が立ってしまうので注意。

2.犬がオヤツに釣られて少しずつほふく前進をするはず。数cmずつ前進しているうちに、足が横にずれた休めの姿勢からスフィンクスに近づくはず。

3.理想のスフィンクスのような姿勢のフセになった瞬間に、フセと号令をつけて教え直す。ひと呼吸おいてほめてからオヤツを与えよう。

 
・姿勢がいいオスワリ

【相談】オスワリができない
オスワリがオネエ座りになったり、ちょっと腰が浮いていたり。オスワリしているのにモジモジと落ち着かない犬も。別にいいんだけど、かっこいいオスワリを目指したい。

【解決】うれしいことの前に練習
オネエ座りはそのままでもいい。しかし、中腰とモジモジは姿勢を維持するのが難しいので、すぐ勝手に立ってしまうことが多いはず。オスワリの意味を理解しているなら、犬にとってのうれしいこと(ゴハンやオヤツ、散歩など)の前に号令を出して、正しい姿勢になるまで待つ。待てない時は号令を言わない。オスワリを理解していないなら最初から教え直そう。

【完璧レッスン】
1.オスワリを最初から教え直す場合は、正しい姿勢になるようにオヤツで誘導する。立っている犬の鼻先にオヤツを出して少しずつ手を上げる。

2.顔が上がれば自然にお尻をつく。その瞬間にオスワリと号令を。腰を軽く押してオスワリさせてもOK。ひと呼吸おいてから、ほめてオヤツを。

 
・歩調を合わせてのんびり散歩

【相談】散歩の時に引っ張る
犬がぐいぐい引っ張るから落ち着いて歩けない。リードを引っ張り合う綱引きのような散歩は大変だ。盲動犬のように寄り添って歩いてくれなくてもいいけど、せめて歩調を合わせて歩いてくれたらいいのに。

【解決】電柱になったつもりで止まる
犬が引っ張る理由は、その人のことを「引っ張っても散歩してくれる人」、もしくは「引っ張ってあげないと散歩できない人」と思っているから。引っ張る犬について行く人は、このように思われやすい。「引っ張らせてくれない人」、もしくは「引っ張ったら散歩できない人」と思わせるために、犬が引っ張った瞬間に電柱になったつもりで止まる。引っ張りかえしてはいけない。

【完璧レッスン】
引っ張っても人が進まなければ、犬はやがて歩調を合わせる。引っ張った瞬間に電柱のように止まる。修行と思って1週間続ければ効果が!

 
・目と目を合わせる

【相談】人の目を見てくれない
目と目で通じ合う関係っていいなぁと思っているのは、飼い主だけだったようだ。愛犬が全然目を見てくれない。日常生活に問題はないけど、愛犬と見つめ合えない関係はちょっとさみしい。

【解決】アイコンタクトを教える
犬と一緒に生活していれば、1日に数回でも目が合う瞬間があるはず。何気なく目が合った時に、すかさずほめてごほうびを与えよう。ごほうびは犬が喜ぶことであれば、オヤツ、オモチャ、散歩に行く、など何でもOK。トレーニングとしてアイコンタクトを教えたい場合は、オヤツを使って練習しよう。

【完璧レッスン】
1.犬の気が散ってしまうものを片づけた部屋で行う。オヤツを持った手(犬に見えてもOK)を何気なく体の横へ。名前を呼んで気をひく。

2.最初はオヤツを見ていても、やがて「ちょうだい」と人を見るはず。その瞬間にほめて手を顔の前へ。

3.2の後、すぐ犬にオヤツを与える。2~3の手順は2秒以内に行うことが理想。タイミングを逃さないことが大切。

 
・人が離れてもその場で待つ

【相談】人が動くとついてくる
マテの号令を覚えてはいるけど、人が動くと一緒についてきてしまう。また、マテという号令を言った人と距離が少しでも離れていると、指示に従ってくれない。離れたところでマテを教えたい。

【解決】
距離をおいても待つ練習をするマテを教える時、犬の正面に立って、マテと号令を言っていた人が多いのでは? 距離があると待てない犬は、「マテ=人が正面にいる時にマテと言われたら待つ」と覚えている可能性が高い。人が動かなければ待てるなら、距離を置いてマテができるように教える。伸縮リードを使って最初は室内、慣れたら屋外で練習しよう。

【完璧レッスン】
1.柱や電柱などリードをかけられるものを利用。伸縮リードを最大まで伸ばして、V字になるよう柱に引っかける。人と犬の距離は近い状態でマテを。

2.人の位置は変えず、1よりも少しリードを短くして、同じようにマテを。リードで人と犬がつながっているので、距離をおいても犬は号令に従いやすくなる。

3.さらにリードを短くする。リードを引っかけている柱の近くまで犬を移動させて、なるべく距離を置いた状態でマテをさせる。

 

まだある!しつけ編

・オスワリの時に足踏みをする

オスワリはできても、興奮して足踏みをしてしまう。でもオスワリをしてるから号令には従っている。間違っていないんだけどね…。

【解決】足踏みをしない瞬間をほめる
犬が焦れて足踏みをしている場合、自覚していない可能性が高いので叱るのはNG。足踏みをしていない瞬間にほめてオヤツを。止まっている時間が長ければ、何回でもほめてオヤツ。動作が速い犬は飼い主の瞬発力や敏捷性が必要だ。
 

・アイコンタクトができない
なんとなくアイコンタクトを教えたけど、犬がオヤツしか見ていない気がして不安。ちゃんと目を見るように教えられる?

【解決】人の目を見るように教え直す
練習方法が合っていなかったのかも。例えば「顔の前でオヤツを持って視線を誘導する」が、「人の目のあたりにあるオヤツを見る練習」になっていた可能性が。アイコンタクトの練習しよう。

 
・食事前に勝手にオスワリ
ゴハンの前にオスワリ→オテ→オカワリ→フセ→ゴロン→マテをさせていたら、「オスワリ」と言っただけで勝手にすべてをやるように……。

号令以外の行動をさせない
ゴハンの前にいろいろなことをさせていると、このようになりがち。「号令に従ったからゴハン」ではなく、「勝手にやるとゴハン」と覚えた状態。号令以外の行動をしたらゴハンを片づけ、2~3分してから出す。最初は食器の上げ下げを繰り返すことになるが、根気よく続ける。

 
・オテとオカワリが混ざる
我が家のオテは人が右手で犬が左前足、オカワリはその逆。でも愛犬には区別がついていないらしくて、適当な足を上げてしまう。

【解決】手を左右に大きく広げて出す
オテ=右手(犬は左前足)、オカワリ→左手(犬は右前足)と教えたいのであれば、犬がのせるべき手を区別しやすいように、手を左右に広げて号令を。広げた手を少しずつ真ん中に寄せていけば、やがて言葉で区別できるようになる。

 

危険なこと、許可できないことはキチンと教えよう

愛犬の惜しい行動は、飼い主が困ってないなら問題はない。

しかし、人と犬に危険が及ぶことだけは見逃さないようにしよう。交通量が多い場所では、飼い主の指示に従うように教えておきたいもの。また、家族が絶対に許可できないことも、曖昧にしてはいけない。テーブルの上にのるなどの行動だ。いけないことであっても、犬は成功すれば『またできるかも』と思う。叶わない夢を持たせてはかわいそうだ。

飼い主が笑って済ませられないことは完璧に教えておきたい。まぁいいかと笑いあえる、安全で楽しい暮らしを目指そう。

 
 
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Shi‐Ba vol.64『ボールを持ってこないけど、オスワリができないけど、ソファから下りてくれないけど、まぁいいかと思っちゃうことを完璧にする!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。