これまで以上に詳しくなれる!意外と知らない犬にまつわる雑学

犬について、いろいろ知っているようで意外と知らないも部分があったりするもの。聞いてみたいが、今さらそんなことを聞くのも、ちょっと恥ずかしい。そんな犬にまつわるギモンについてお答えしよう。これであなたも、より犬について詳しくなれる。
 

 

犬の行動の雑学

■ウンチの土蹴りにもちゃんと意味があった

犬の豆知識

散歩の時にウンチをしたあと、後ろ足で思いっきり土を蹴るというのは、自分のニオイを広範囲に飛ばしてアピールするため

おしっこのマーキングと同じである。

猫も同じような行動をするが、それはウンチを隠すため。獲物に自分の存在を分からせないためにウンチを隠すのだ。

反対に、犬は自分の存在をアピールためにするのである。

 
■ウンコ前のグルグルはこだわり派の証拠なのだ。

犬はウンチをする時、いつまでもぐるぐる回る。

なぜぐるぐる回るのかといえば、安心してウンチができる、ここぞという納得できる場所を探しているのだ。

その場所の足触りがよかったり、他の犬のニオイをそこに置くことでアピールできる場所だったりと、選ぶ場所は犬によっていろいろだ。

こういう足の感触が好きなのねぇと、今度ウンチをする時に観察してもいいかも。

 
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■アピール相手がいないなら足上げおしっこは不要

外では片足をあげておしっこするのに、家の中では足をあげないという犬もいる。

その理由は、散歩中のおしっこにはマーキングの意味があり、電柱や堀など垂直に立ったものにする時に足を上げないと上手くできないから。

自分への存在をアピールするためにより高い所へおしっこをしようとするからでもある。

そして、家の中では単純におしっこがしたいから。

家の中でマーキングの必要はなく、小さいときからのトイレトレーニングなどで、足をあげないでするということをくりかえし経験しているからである。

 
■犬も仮病を使うズル賢さを持っていた……

人間だけでなく、犬も仮病を使う。

犬の場合、一番わかりやすい仮病の手段は跛行

もちろん、最初は本当に痛くて跛行していたのだが、その歩き方をすると飼い主が心配してくれるのが嬉しかったり、おもしろかったりで、痛くなくても跛行する場合がある。

また、仮病でゴハンを食べないという犬もいる

元気がない感じなのに「散歩に行く?」と誘ったとたん、大喜びして走ってくることもある。

犬の場合の仮病は飼い主の関心をひくために使うことが多い。

だが、愛犬がいつもと違う行動をしたら、まずは本当に病気が原因していないかどうかを動物病院で確かめることが大切だ。

 

犬の体の雑学

■ドブに落ちることがあっても視界は人間より広いのだ

犬の豆知識

トンボの視界は広いから、捕まえようとしてもなかなか捕まらないといわれているけれど、犬の視界の範囲はどうなっているんだろう。

犬種により眼の位置によって違いはあるが、だいたい200~270度

柴犬は推測で240度くらいのようだ。

人間はおよそ160~170度くらいと言われるから、犬のほうが人間に比べると見えている範囲ははるかに広い。
 
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■どんなに悲しくても涙は流せない……

牛は痛いときに涙を流すとも言われているが、犬は悲しくても痛くてもグッとこらえるのか(?)涙を流して泣くことはない。

涙がでるのは、眼にゴミが入った時や、結膜炎、眼球が傷ついたなど眼の病気やケガの時である。

 
■犬には人間には見えない何かが見えている!?

突然、愛犬が部屋の隅に向かって吠えだしたりすることはないだろうか。

飼い主にしてみれば、何にも見当たらないけど、もしかして自分には見えていないものが犬には見えている?犬には霊感があるのか?と思ってしまうことがある。

犬に霊感があるのかどうかはわからないが、動物たちには人間にははかりしれない、鋭い勘をもっていると考えられている

現代社会の中で生きている人間は、どうしても動物たちに比べて感が鈍ってしまうのは仕方ない。

人間が感じたりできないものでも、犬は気配を感じているのかも。

また、犬は動体視力も優れているので、人間ではすぐに見つけられないような小さな虫に反応している場合も考えられる。

とにかく五感は人間よりだんぜん優れているのだ。

 
■人間界ではチャーミングでも犬界の長いまつ毛は役立たず!?

まつ毛の役割は人間と同じで、ゴミやほこり、光を遮るなど眼球の保護のため。

犬にもまつ毛が長い、短いというのはある。

人間ならまつ毛が長いとチャーミングって言われるが、犬の場合は長いからといって、より役割に優れていることもない。

また、長いまつ毛は抜けてしまうこともある。

子犬の時に長くても、成犬になると普通の長さになってしまうケースも多いとか。

 
■色の識別は不得意でも動体視力はすごいのだ

犬の豆知識

人間と同じような視力検査をするのは難しいので、犬の視力が1.5なのか、0.1なのかは不明。

犬は視界だけではなく、嗅覚や聴覚によって正確な情報をキャッチしている。

見えているものとそのニオイや音などによって識別するが、周囲がうるさかったり、いろいろなニオイがしていたりすると認識能力も落ちてしまう。

しかし、人間に比べると、動いているものを見る動体視力に優れ、少ない光を多く取り入れるシステム(タペタム)も発達しているため、暗闇では人間よりもよく見えるらしい

また、よく犬は色盲なのではといわれるが、黄、紫、青はわかるともいわれている

 
■どんなに嗅覚が優れていても鈍感になることがあるのです

犬の嗅覚は人間と比べると数千から数万倍あり、とくに犬は脂肪酸のようなニオイがよくわかるといわれている

生まれつき嗅覚が悪いという犬はいない。

ただ、鼻の中のニオイを感知する部分にニオイののった空気がたどりつかなければ感知できない

風邪なので鼻水がつまっていたり、蓄膿症で膿がつまっている、腫瘍がある場合などもニオイを感じとることができない。

また、基本的に五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)というのは自分のいる状況に慣れやすい。

人間でも意外と自分の家のニオイに気付かないというように、犬もいつも臭い環境の中にいれば、嗅覚が鈍感になることも考えられる。環境にはくれぐれも気をつけてあげたい。
 
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■オシャレですから!?鼻毛鼻くそありません

犬の鼻は通常水分が多いため、いわゆる乾燥した鼻くそみたいなものはできない。

鼻毛もないので、本人が気付かぬうちに鼻毛がチョロリと出ていて幻滅されるという心配もない。

ちなみに健康な鼻水とは透明である濁ってきた場合には病気が考えられる

透明でもポタポタ落ちるようなら動物病院へ。

 
■悪口は厳禁!?犬は人よりも優れた聴覚の持ち主だった

犬は人間よりもよく聞こえるよい耳をもっている。

振動はヘルツという単位で表すが、1ヘルツは1秒間に1振動する音のこと。

人間が聞こえるのは25ヘルツ以下なのに対し、犬は80キロ~120キロヘルツまで聞くことができる

音源方向も人は16方向からしか拾えないのに対し、犬は32方向と人間の倍である。

そんな優れた犬の耳。

耳掃除をしないと聞こえが悪くなってくるのでは、とこまめに掃除をしようと思ってしまいがちだが、外耳炎など耳の病気になった場合を除いて、健康な状態なら頻繁な耳掃除は必要ない。

また、柴犬といえば立ち耳が特徴的だが、中には立ち耳にならず、一生、耳先の折れ曲がった犬もいる。
 
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■犬のデベソに隠された危険

犬のヘソは人間のヘソのようにへこんでいない。皮の一部が少しだけ白っぽくなっているだけ。

動物のデベソとは、「臍ヘルニア」という病気のこと。

ヘソ部分の穴が広く、中が風船のように膨らんでしまう状態になる。

ヘルニア輪といわれる、その穴の大きさ次第で、腹中の脂肪や腹膜がでていたり、腸がでていることも考えられる。

重症の場合、手術の必要性があるのでデベソになっていないかどうか、注意してみておくようにしよう。

 

犬の飼い方の雑学

犬の豆知識

■犬はシャンプーしなくてもOKだった!?

単純に犬のことだけを考えれば、健康な犬ならばシャンプーは一生しなくても大丈夫。

だが、一緒に生活する人間のことを考えれば、なでなでしてあげた時に手が汚れたりするのはたまらない。

その点ではシャンプーは必要だろう。

また、皮膚が弱い犬の場合にも常に清潔にしておかなければならない。

だからといって、毎日シャンプーするのは特別な場合を除いてやり過ぎ、

シャンプーをする間隔は、多くて2週間に1回

それ以上、間隔をみじかくすると皮膚によくない。

 
■犬舌なんで熱い食べ物は勘弁してください

猫は熱い食べ物がダメというけれど、犬も舌でペロッと触れただけで熱いものはダメ

人間が余裕で食べたり、飲んだりする熱さでも犬は弱い。

犬の祖先といわれるオオカミは、何万年も前から野生時代の食べ物といえば、一番熱くても獲物である草食獣の体温程度。

犬が猫舌でも不思議ではない。

ただし、日頃から温かい食べ物を与え、少しずつそれを熱くしていけば、慣れてくるということも考えられる。

 
■おひげがボーボーでも切らない方がいい!?

猫にとってヒゲは重要。

狭い場所を通る時など、その幅の距離を察知したり、天気の湿気具合を確認するのに役立っているため、猫のヒゲは切らないほうがよいといわれている。

犬のヒゲは猫ほど重要な役割はしていないが、生えている限り無用ではないはず。

できれば切らない方がよい。

 
■犬界にもコンタクトレンズが存在していた!?

犬用のメガネはないが、犬用のコンタクトレンズはある。

でも、コンタクトといっても、人間がオシャレのためにするようなカラーコンタクトはない。

犬の場合は、角膜を傷つけた時などの治療に使うコンタクト、また白内障で水晶体が濁ってしまったために低下した視力を補正する役割をはたす眼内レンズというのがある。
 
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Shi‐Ba vol.26『12年に一回は日本犬の魅力についてマニアックに語ってみよう! 戌年だからこそ、今まで以上に犬について学びたい! 特集 萌えShi‐Ba』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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