犬びより

ペチャの魅力部位を健康に! デリケートな皮膚の特徴と起きやすいトラブル

2020/05/26

犬はふかふかの毛皮をまとって寒さに強いイメージだが、短毛のペチャは、他の犬に比べると被毛の中の空気が逃げやすく、保温効果は低い。脂肪はついているが寒さに弱く、そのため対策が必要になる。
 

 

ペチャの皮膚の特徴

■短毛

柴犬などはダブルコートというアンダーコート(下毛)とオーバーコート(上毛)の二重構造の被毛を持ち、ここに空気を含むことで寒さから身を守る。しかしペチャは下毛が発達してないシングルコートで短毛。つまり毛皮が薄く寒さに弱いのだ。

 
■シワ

マズルが短く、鼻の上にはクシュっとシワが寄っているが、これは皮膚の厚さは人間の半分ほどしかないのが関係している。またマズルが短いためこの部分にゴハンなどがつき(器に埋もれやすい)。汚れが溜まり、それが皮膚のトラブルの原因になることも。

 
■デリケート

短毛のため皮膚を守るいわばクッションが弱く、外的刺激をモロに受けやすい。毛量が豊かなら紫外線から皮膚を守ることができるし、寒さもしのげるが、それが弱い。外的刺激を受けると皮膚表面にあるバリア機能が弱まり、刺激に対してさらに敏感になる。

 
▽短い毛は寒さに弱く外的刺激を受けやすい

ペチャの短い毛はシングルコートで、まず防寒に適していない

また毛が短い分、外的刺激をダイレクトに受けやすいが、短い被毛の代わりに皮膚をガードするのが表面を覆う皮脂。脂の膜を張ることで外的刺激から皮膚を守っている。膚をつまむと肉厚だが、それは皮下組織や筋肉を含んでいるからで、犬の皮膚の厚さは人間と比べると半分ほどしかない

このように短毛で皮膚は薄いため、例えば人間用のシャンプーを使うと皮脂を奪いすぎて、皮膚も被毛もバサバサに乾くことがある。

すると皮膚のバリア機能と呼ばれるセラミドが減少して外的刺激に弱くなるばかりか、皮膚を守るため皮脂がどんどん分泌されるので、さらに皮膚や被毛がベタつくという悪循環に陥る。

皮膚が脂性に傾くほど、脂を媒液とする細菌が増えやすくなり、これがペチャ独特のにおいや皮膚トラブルの原因に。特に皮脂が溜まりやすいシワはにおいの温床になる。

柴犬のようにアレルギーやアトピーの遺伝的要素を持ち合わせた犬種ではないが、デリケートで皮膚が脂性に傾きやすいことから、アレルギーのような皮膚のトラブルが起こりやすい犬種であることは覚えておきたい。

 

よくあるペチャの被毛トラブル

ツヤっとしていて健康そうに見えるけど皮膚は以外にデリケート。こんなトラブルが起こりやすい。異常を見つけたら動物病院へ。

□かゆがる

アレルギー、寄生虫やノミの発生、ホルモンバランスの乱れ、ストレスなど、かゆみの原因はさまざまだ。

細菌性脂漏症による湿疹もかゆみを伴う。頻繁にかきむしり、それが傷になると、治りかけの際にかゆみが生じ、また掻き壊すという悪循環にもなりかねない。

かゆみの原因を見抜き、適切な処置をしよう。

 
□できものがある

皮膚の表面にできた「できもの」は、その種類もさまざまだ。外傷によるかさぶた、虫さされなど皮膚炎症のひとつだ。

またできものに多い湿疹は、アレルギーの他、皮膚に溜まった脂に細菌が繁殖して起こる細菌性脂漏症の場合も。

また、しこりは悪性腫瘍の可能性も。早めに動物病院で見てもらおう。

 
□油っぽい

皮膚が薄く、また短毛のため外的刺激を受けやすい。

洗浄力の強いシャンプーで必要な油分を落としてしまうと、皮膚は刺激から守るため皮脂を分泌する。

また免疫力が弱かったり、ストレスがあったりするとフケが出やすくなる。

シワに溜まった脂に細菌が繁殖するとにおいや皮膚トラブルの原因にもなるので注意を。

 

お手入れで体を触ることは様々なことにも役立つ

ペチャたちの特徴は何といっても、顔や体にあるシワ。体拭きやブラッシング、シャンプー、ドライと全てのお手入れにおいて、シワの間を忘れないようにすることが大切。

シワの間に汚れがたまったままだったり、シャンプー剤が残っていたり、濡れたままだったりすると皮膚トラブルや嫌なにおいの原因になる。くれぐれも注意しておきたい。

また、ペチャたちには興奮しがちな犬も意外と多い。シャンプーの最中にブルブルした時に「きゃ~、やめてぇ」と飼い主さんが大げさに反応したり、犬と一緒になって慌てていたりすれば、より興奮させてしまうことになりかねない。

そうなれば、思わぬことで愛犬にケガをさせてしまう場合だってある。今回紹介した手順を頭に入れておき、落ち着いて行ってあげよう。

お手入れは愛犬の皮膚や被毛を清潔に保つだけでなく、どこかに異常がないかのチェックにも役立つもの。愛犬の体を触ってあげることは、お互いのコミュニケーションにもなる

そのためには、お手入れ嫌いにさせないことも大切だ。無理に抑えつけられた、痛い思いをしたという経験はさせないこと。自分で行うのが難しい時は無理せず、トリミングサロンにお願いしよう。
 
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PE・CHA vol.20『ペチャの魅力部位を健康に! 守るべきは鼻・目・皮膚!!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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