【些細なことでも大ショック!】忠犬のイメージが強い柴犬にも裏切りはあるの?

柴犬の裏切り

愛犬とほのぼのした日常を送っていると思ったら、昼ドラ並みのドロドロした日常だった!? 裏切り、信頼されない、だまし討ちを乗り越え、忠犬への道を探りたい。
 

 

どうして他人に愛想がいいの?

飼い主が思う、犬の裏切りの中に「他人に愛想がいい」「他人からもらったオヤツを食べる」といったものがある。

しかし、社会に受け入れられ、犬にもストレスを感じさせないためには、不特定多数の人に慣れておくことが重要。

それができているわけなので、とても良いこと。急用で他人に世話を頼まなければいけない時も安心だ。

犬だって心は広い方が暮らしやすい。ストレスフリーが大切。

 

飼い主を信じていないのはなぜ?

愛犬の「与えた食べ物に対して警戒する」「呼びかけを疑って来ない」という裏切り……。

これはしつけの失敗でこのような行動が定着した可能性大だ。飼い主が犬の期待を裏切り続けた結果、信頼されなくなっていったのだろう。

これも飼い主の接し方に理由がありそうだ。とはいえ、「よーし、愛犬の期待を裏切っちゃうぞ」と意気込んでいる方は、たぶん、絶対、いない。どういうことが原因になるのだろうか。

ありがちなのは、飼い主の態度が一貫していなかったこと。犬のある行動に対して、ある時は叱り、ある時は許容していれば、飼い主への信頼が減っていく。

あとは『だまし討ち』だ。例えば、犬を呼んで嫌がることばかりしていないだろうか。呼ばれた犬は『良いことあるぞ』と喜んで行くが、その期待を裏切られれば、信頼なんて吹き飛ぶもの。

オイデ」のあとに爪切り、シャンプー、抱っこ……私たち飼い主にとっては些細なことだが、犬視点では殺伐とした日々に。だまし討ちとはまるで戦国時代。21世紀らしく改善しよう。

 

言うことを聞いてくれないのはなぜ?

柴犬の裏切り

忠犬の代名詞たるもの、飼い主の指示にはキビキビと従ってほしい。ところが、「叱ってもイタズラをやめない」「指示を無視して鬼ごっこがスタート」など、言うことを聞かない愛犬にガッカリしている飼い主もいる。

叱ってもいけないことを繰り返すという悩みはよくあるが、叱られている理由がわからないから繰り返すのだ。わかっている犬は、しゅんと反省したふりではなく、コソコソと逃げていくことが多い。その場しのぎではなく、禁止事項を計画的に教えていくことが重要。

指示を無視される理由は、飼い主が指示する時、大抵は犬がやりたくない時だ。しかも、犬が指示を覚えた後は、あまりほめたりごほうびを与えたりしなくなるはず。

犬にとって得することがなければ、言うことを聞かなくなっていくのは当たり前。飼い主と犬の利害関係を上手に一致させよう。

指示と報酬はセット。意思の疎通をスムーズにし、良い関係を築くためにも役立つはず。ある意味、人と犬のハッピーセット!

 

飼い主の誤解

飼い主を裏切ったように見える犬の行動を挙げてきたが、実は接し方の理由でそう見えるだけ。犬にはちゃんと理由がある。

裏切りカテゴリに入らなかったエピソードの中から、ピックアップして紹介しよう。

注意したいのは、急にうなる、噛もうとする、立ち去る、というエピソード。最初は喜んでいたり我慢したりしていても、だんだん嫌になってしまう。柴犬によく見られることで、反抗や裏切りではない。

それ以前に何らかのサインを出しているので、それを読み取ってあげよう。

ところで、犬は飼い主に裏切られた、と思うのだろうか。ほめられたりごほうびをもらったりしていることを実行したのに、何も報酬がなかった時、期待を裏切られた、約束が違う、と思っているはず。

犬だって言いたい。飼い主よ、誤解を解いてください。そして裏切らずケチらず、報酬をよろしく!

 

飼い主を信頼する犬に育てよう

柴犬の裏切り

さまざまなエピソードから、飼い主と犬の日常は、愛憎渦巻いているわけではないことがわかった。まずは一安心。その一方、愛犬に対しては、「飼い主に一途であってほしい」という、忠犬らしさを求められているようだ。

そもそも忠犬とはどういう犬なのだろう? ひたすら指示に従う警察犬や軍用犬は違う。ここで考える忠犬は、犬が自分で判断して行動してくれたことが、飼い主の役に立つ、困ったことを解決してくれる、という犬。日常生活で同じ価値観を育むことが重要だ。

指示に従った時だけでなく、指示していない時にほめ、犬の自主的な行動を肯定することが大切。オスワリやマテなどの人が必要な指示を教えるだけではなく、犬の本能的な行動も尊重すること。

嗅ぐ、走る、追う、掘る、跳ぶといったことにも指示の言葉をつけ、一緒に楽しもう。

『柴犬は忠犬だから飼い主が一番だ』と絆を結ぶ努力をせず、一方的な要求ばかり投げかけてはいけない。それでは犬にとって飼い主を慕うメリットがなく、『親しいけどウザい相手』として認識されてしまう。なんか切ない! 忠犬と主人どころか、かろうじて同居犬と世話人か。ドロドロも嫌だけど淡々も嫌だ……。

犬はよく3歳児に例えられるが、3歳児なのは理論的な思考の部分で、脳全体ではない。記憶力や判断力は大人以上だ。人の3歳児を山に置き去りにしたら命に関わるが、犬は野生で生きていける。

一方、人は想像力がとても発達している生物なので、忠犬のイメージを膨らませすぎて、それからはずれると裏切られたと感じるのではないだろうか。まずは先入観を捨てて、犬の気持ちになって考えよう

それに犬はやがて人の年齢を追い越すので、生き物としては目上になる。管理責任は人にあるが、犬を尊敬する気持ちを持ちたいもの。このような積み重ねが絆を育み、飼い主を信頼する犬に育てることになるだろう。

忠犬は一日にして成らず。生まれながらの忠犬はいない。全ては飼い主次第。犬に裏切られたと思ったら、ドロドロする前に我が身を振り返ろう!

 
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Shi‐Ba vol.90『忠犬のイメージが強いからこそ些細なことでも飼い主大ショック!柴犬の裏切り』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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