賞味期限はいつ?ダメな薬の飲ませ方は?犬の投薬 なるほどQ&A

犬の投薬時に疑問に思うこと、飼い主がついやりがちなことなどについて分かりやすく回答。これを読めば、正しく、賢く薬を使いこなせるようになるはず!
 

薬の話 Q&A

犬の薬

Q.動物病院で処方された薬の賞味期限はあるの?

A.処方された薬は決められた期限で決められた期間使うこと

薬の種類にもよるが、ほとんどの薬はシートに入って開封しない状態で2年ほど有効。

動物病院ではそれらを分包して処方することが多いので、分包の時点で薬は開封されている。処方された薬は処方された期間内にのみきろう。

以前、処方された薬を飲みきらずに残しておいて、また似たような症状が出たから、と飼い主さんが独自の判断で投与するのはとても危険。絶対にやめること。

 
Q.カプセルの中身だけを取り出して好物にくるんであげてはダメ?

A.その薬がカプセルで処方されている理由があるので獣医師に相談を

カプセルなどはその薬が体内に入り、腸で吸収されている時間などがきちんと計算されている。

またとても苦いものもあるので、カプセルの薬はカプセルの状態で一番効果がでるように作られている。

自宅でどうしても飼い主さんが愛犬にカプセルを飲ませられない場合は獣医師に相談し、特にカプセルから中身を出すことを禁止されていない薬(※薬によってはカプセルの中身が人体に触れると副作用が出てしまうものもある)なら、投薬用のタブやペーストを使ってのませるのも問題ないだろう。

 
Q.フードに混ぜても必ず吐き出すので、好物のパンや肉にくるんで薬をあげても問題ない?

A.アレルギーが心配な場合もあるので必ず獣医師に相談して

動物病院で診察を受けて薬を処方された場合は、数日間の服用が必要になることが多いもの。

薬は「今日限り」の服用ではないことを肝に銘じながら、愛犬にとってストレスなく与えられ、また薬をくるむもので犬の体や健康状態に影響がないものなら良いだろう。

ただ、やむを得ずそういったものを与える際は、必ず薬を処方した獣医師と一緒に、与える食材の種類や量を相談しよう。

 
Q.同じような症状でも動物病院によって処方される薬は違ったりするの?

A.動物病院の獣医師によって病気に対する考え方や治療方法が違うことも

人間の病院同様、動物病院や獣医師によっても病気に対する考え方や治療法は違う。そのため、その症状に対してどの動物病院でも同じ薬を処方するとは限らない。

例えば、下痢をした際に処方された薬をのんでいたら今度はひどい便秘が続くようになり「薬が強すぎるのでは?」と不安になった時。すぐに別の動物病院に行くよりは、その薬を処方した獣医師にきちんと現在の犬の状態を話して、相談した方が良い。

それでも、どうしても不安が取り除けないようなら、セカンドオピニオンを受けるのも一つの方法。

 
Q.点耳薬、点鼻薬が目や口に入ったり、目薬が違う場所に入っても大丈夫?

A.目薬は舐めても大丈夫。でも点耳薬は目に入ると危険

目薬は点眼する時に、目から薬が流れ落ちて犬が舐めてしまっても問題はない。

しかし、点耳薬は目に入ると、犬が目をこすって角膜を傷つけたり、結膜炎を引き起こす危険がある。とくに点耳薬は危険なので、万が一誤って点眼した際は犬が眼をこすらないようにエリザベスカラーなどを素早く装着し、すぐに病院へ。場合によっては眼を洗浄することもある。

犬の薬
 
Q.大きいとのみづらいと思い、薬を細かく砕いてフードに混ぜたら食べなくなりました

A.錠剤などは細かく砕くことで苦味やニオイが出ることも

錠剤は苦味を感じさせない物質をコーティングしていることが多いので、錠剤を砕くと苦味やにおいが出るケースがある。

また、それをゴハンに混ぜると薬の味がしみわたり、デリケートな犬の場合は食べなくなる場合もある。処方された錠剤はできればそのままの形で与えよう。

薬が大きくてどうしてものめない場合は獣医師に相談し、服薬用のタブやペーストを利用したり、粉状にしたものをマーガリンやホイップクリームに混ぜて舐めさせる場合もある。

 
Q.犬が嫌がってどうしても薬が飲ませられない場合は?

A.獣医師と相談の上、与え方や投薬経路の変更が必要かも

治療のためには獣医師の指示通りに投薬することが必要。

しかし、愛犬が嫌がってどうしても自分ではできないということもある。その場合は、その薬を処方した獣医師と薬の与え方や投薬経路の変更を相談しよう。

症状や薬によっては、注射や外用薬などで代用できることもあるからだ。

 
Q.人の薬を犬にあげても問題はないの?

A.薬もサプリメントも絶対にダメ!副作用が出たり死に至ることも

人間の薬を犬に与えると、どんな効果や副作用があるのかということは証明されていない。

また、人には安全で効果がある薬でも、犬が使用するとアレルギー症状が出たり、場合によっては死に至ることも。

市販の胃腸薬などを「人間が1錠だから、犬はこのくらいでいいか」と飼い主の独自の判断で与えてしまうのはとても危険。絶対にやめよう。

 
Q.投薬中にシャンプーしても問題ないの?

A.場合によってはシャンプーを控えなければならないことも

処方される薬の種類によっては、シャンプーを控えることもある。

しかし、皮膚疾患の治療中は薬用シャンプーでしっかりと皮膚を洗うことが治療の一環として必要になることもあり、疾病内容や処方される薬によっても状況は異なる、必ず獣医師に相談して、最適な方法を選択しよう。

 
Q.処方されている薬が効かなかったり、強すぎる場合は?

A.飼い主さんの判断で安易に投薬を中止するのはやめて

1~2日のんで薬の効果がないからと、飼い主さんの独自の判断で安易に投与を中止するのはやめよう。

また、薬の副作用が心配な場合は、あらかじめ獣医師に副作用として出やすい症状を確認しておき、万が一その症状が出た場合は、すぐに薬を処方した動物病院を受診しよう。
 
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プードルスタイル vol.16『嫌がる、噛み付く、うまくできない…etc.投薬の悩みを上手に解決!薬のさし方 ぬり方 のませ方』より抜粋
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