犬びより

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世話をする子どもと柴犬は関係性も良好!がんばれ、小さな飼い主さん!

2018/07/22

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日本犬に限らず犬は人間の子どもが苦手と聞く。しかし中には犬と良好な関係を保ち、自ら率先して世話をしている子もいる。どのようにしたら子どもと柴犬は仲良くなれるのだろうか。

 

子どもと日本犬の相性はイマイチ……!?

ベタベタされるのが不得手な日本犬は、しつこい子供が苦手だ。そのため小さな子どもと犬はしばしばトラブルを起こすと聞く。子どもは犬に不安や恐怖を与える行為を無意識のうちにやってしまいがち。例えば犬のそばで高い声をあげて騒いだり、急に走り回ったり、いきなり抱きついたり。こうした突発的な行為は、犬が苦手とするものだ。

しかし犬が嫌がっているサインを出していても、子どもはそれをうまく見抜くことができないばかりか、反応を面白がって、わざとその行為を続けてしまうこともある。最初こそは犬もガマンするが、ある日突然、積み重なった不満が爆発し、それが大きな事故につながることも少なくない。こういった事故は物の分別がつかない未就学児に限らず、小・中学生でも起こりうるという。しかし幼い頃、犬を飼った経験がある人は思い出してほしい。「犬が飼いたい!」と強く思い始めたのは、動物への興味や責任感が芽生えてくる小・中学生の頃だったではないだろうか。

詳しい統計はないが、取材先でも、ご家庭のお子さんの発言がきっかけで犬を飼い始めたという話をよく聞く。責任を持って自主的に世話をし、犬と良好な関係を築いている子供も多い。その世話の様子からトラブルにならないヒントを探ってみよう。 
 

子どもに任せる愛犬の世話Q&A


 

Q.子どもは何歳から犬の世話ができるようになる?

A.年齢ではなく犬と子どもの精神的な成熟度で決まる。犬はマナー・しつけがきちんとマスターできているか、子どもは犬におだやかに接することができるかが基準。小さい頃から犬と一緒に過ごしているからといって油断は禁物。事故を未然に防ぐためにも、子どもには犬が嫌がっている際に出すボディランゲージを教えよう。ただし幼い子ほど観察力が乏しいため、犬の些細なサインを見逃しがち。犬と子ども、どちらも問題がない場合でも、双方が接している間、親は目を離さないようにしよう。また子どもと犬を慣れさせるために長時間接触させるのは犬のストレスになることも。時々はお互いを隔離し、休ませることが重要。
 

Q.子ども向きの世話にはどんなものがある?

A.散歩、オモチャ遊び、オヤツをあげるなど、犬が喜ぶ世話がおすすめ。犬が子どものことを、“いいことをくれる人”だと認識すれば、良好な関係性が生まれやすくなる。ただし、これも犬がおとなしい性格で子どもに対しての免疫があり、かつ子どもも犬に恐怖や不安感をあおる行動をとらないことが基本条件。なおエサの器は犬にそっと差し出し、オヤツをあげる時は手のひらに置き、指を噛まれないように指先を軽く曲げること。なお、オヤツの場合、子どもは面白くなるとあげすぎてしまう傾向があるので注意。

 
Q.子どもに犬の世話をさせる前に親が学ぶべきことは?

A.できれば犬を飼う前か子犬の頃は、親がしつけ教室に通い、犬の特性や正しい世話、接し方などを学び、それを子どもに伝えるようにしよう。まず親が犬にコマンドを教え、犬がマスターできるようになったら親が子どもに見本を見せた後、同じ方法で実践させる。こうすると比較的スムーズにコマンドが入り、継続すれば子どもでも犬をコントロールできるようになる。一番やってほしくないのは、親がいい加減な方法でしつけを覚えること。犬が混乱してしまい、結果コントロールが効かなくなるからだ。犬と子どもが事故なく楽しく生活する上でもしつけは重要。最近では親子で学べるしつけ教室もあるので積極的に参加してみよう。
 

Q.犬の不安&ストレス サインはどこで判断する?

A.犬が不満を感じてる時、それは必ず表情や行動に現れる。例えば、犬の体や腰が引けている、尾が下がっている、目線をそらしているなど。これは犬が緊張状態にある証拠。また前傾姿勢になり、目をじっとにらんでいる場合は臨戦状態で、大変危険だ。そんな時にキャーと大きな声を出したり、無理に近づいたりすれば、犬が攻撃してくることも。子どもには犬の危険なサインと同時に対処法を学ばせよう。
 

Q.子どものライフスタイルの変化にどう対応させるべき?

子どものライフスタイルは変化が激しいもの。中学、高校、大学となるほど生活が忙しくなり、犬と接触する時間が極端に減る傾向にある。“犬を飼いたい”と言い始めたのは子どもでも、子の責任者は親。子どもが犬の世話できない時は親がフォローするものと認識してほしい。

なお犬と子どもが親密な関係だった場合、犬の分離不安を招くことがある。それを避けるためにも普段から家族全員で世話をし、不在者をカバーできる体制を整えておこう。子どもと犬が接する時間が減るほど関係性は希薄になるが、日常的に関われることは多々ある。帰宅したら犬をなでる、ゴハンをあげる、短時間でも散歩に連れていくなど、子ども側もできる範囲で接するように伝えよう。ただし犬の寝こみを襲うなど嫌がる行為は避けること。
 

子どもの柴犬 お世話のコツ

ゴハン・ブラッシング
 

 
ゴハンやオヤツは、子どもと犬が親密になれる世話。ただし、ゴハンの容器に執着する子だと、器を引っ込めた際に噛まれるトラブルにもなるので、片付けは犬がいない時にやるのが安全。またブラッシングも犬が気持ちいいことと理解していることが前提。引っかかると痛いスリッカーやクシよりも、獣毛や毛先が球状になったブラシがおすすめ。

 
遊び・散歩
夜でなくとも犬と子どもだけの散歩は危険。慣れるまでは犬と子の間に親が入って散歩をするのは当然だが、それでも突発的な事情により犬が突然走り出すリスクがあることを忘れずに。我先に歩く犬の散歩は、力の弱い子どもには向かない。最低でも飼い主がリードや力でコントロール出来る(15歳以上がベター)、犬も飼い主と歩調を合わせて歩くことができるまでは子どもだけの散歩は避けて。イージーウォークハーネスなど引っ張りを軽減させるリードを使用しても○。
 
シャンプー・掃除
小屋掃除は犬の縄張りに入ることにもなるので、犬を隔離するか親も一緒にやるのがベター。またシャンプーはブラッシング同様、犬が好きであることが大前提。とはいえ、犬は水が苦手ですから、親と子2人掛かりでやった方が安全だ。なおツメ切り、歯ブラシは、大人でも難しい世話。子どもにはやらせない方がいい。

 

犬と触れ合う経験はプライスレス

 
本誌でも散々「子供と犬」の関係は難しいと言ってきたが、親が子どもと犬のしつけをしっかりしてさえすれば、何ら問題がない。問題がないどころか、プラスになる部分が多い。子どものうちから犬と触れ合う意味やメリットはたくさんある。ごはんをあげる、トイレ掃除をするなどの日々の世話を通して、責任感や命を大切に思う気持ちが芽生えることもあり、誰かのために何かをしてあげることも苦痛じゃなくなる。

体は小さいけれど犬を包む愛の大きさは、大人にだって負けてないぞ。がんばれ! 小さな飼い主さん。
 
Shi‐Ba vol.77『世話をする子供と犬は関係性も良好!がんばれ!ちいさい飼い主さん』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。