犬びより

走りを極めて脱臼やストレスを防ぐ!プードル『全力ダッシュ』のポイント!

2018/10/26

プードルは見かけやイメージとは違い、活動量は少なくない犬種。個体差もあるが、他の犬同様走る事は重要なはず。でも、注意点など分からないことが多いはず。そこで今回はプードルの「走る」について考えていこう。
 

プードルにも運動は重要

犬は人間との生活の中で、何かしら仕事を持っていた。我らがプードルも鳥猟犬であった。人間が行う狩りを、走って手伝うことが生業だったのだ。そういった背景もあり、犬にとって走ることは重要なファクターだ。 

走って体を動かすと、筋肉がついて健康に繋がるのは人間と一緒。特にプードルは関節が弱い犬や、膝蓋骨脱臼が多い犬種。適切に走らせることで、筋肉をつけてあげると、それを防ぐことにも繋がる

また、犬によっては、走らせずに運動不足になるとストレスがたまってしまうこともある。それが原因で、問題行動が増える可能性もあるので注意しよう。行動問題としてあげられるのは、吠え、ゴミ箱あさり、物の破壊、また、ひどくなると脚やオシリの穴を舐めて炎症を起こしてしまうこともあるそう。

 

走りの4つのポイント

1.2つの走り方を使い分ける

走る時の走法には大きく分けて2種類ある。飼い主とジョギングするなどの比較的ゆっくり走る早足と、ダッシュのように全力で走るものだ。特に重要なのは、ダッシュよりも早足。

早足でゆっくり長時間走ると、人間の水泳と同じく全身運動が行える。それによって、ストレス解消だけではなく、肺活量を増やす事やバランスよく全身に筋肉をつけることが可能なのだ。

犬は年をとってくると背骨が下に下がり、それに伴って内蔵も下がる。しかし、早足で走ることで背中とお腹の筋肉を鍛えておくと、双方から内蔵を支えることができるので、老後の内蔵の健康に繋げることができる。さらに、全身の筋肉量が増えることで、血の流れもとどこおりなくスムーズとなるというわけだ。また、早足で走ることは、ストレス解消だけではなく、健康面の向上にもなる
 
では、ダッシュするのはダメなのだろうか?ダッシュは前足を主に使って走るので、そこの部分だけ発達してしまう事があり、やりすぎると関節を痛めてしまう。ただ、ダッシュはやっている側も、それを見ている側も楽しく、ストレス解消の効果が強いのも事実。なので、早足を中心に2つの走法を一日のスケジュールの中で行ってあげよう。
 
2.理想の運動量を知る

まず基本となるのが散歩。1日の目安の散歩の距離は3㎞ほど。ただ、これは犬によって違う。愛犬の運動量に合わせてあげよう。普段運動していなかった犬の場合は、徐々に走ることを増やす。愛犬が走ることがすきな場合はジョギングや、ダッシュもやらせてあげるとよい。距離や時間は、無理のない範囲。スタンダードの場合は運動量が多い犬種だが、季節、温度などを考慮し愛犬が楽しそうに走れる範囲の運動にしよう。

順番は入れ替わっても問題ない。これらを一日でやってしまうのは難しいので、今日は散歩だけ、今日はジョギングだけという日をつくっても大丈夫。しかし、ダッシュだけをするという日をつくるのは止めよう。ダッシュは怪我をしやすく、ジョギングの方がよい筋肉がつく。

また、プードルは頭を使った遊びをするのがすきな犬種。 走る以外にも頭を使ったトレーニング、例えばトリックコマンドを教えることなどを行ってあげることで充足に繋がる。

 
3.安全に走れる場所を選ぼう

愛犬が安全に走れる場所を選ぶ事も重要。特にプードルの場合は,膝蓋骨脱臼になる犬が多いと言われている。場所選びは重要だ。

まず、NGの場所をあげてみよう。家の中の滑る床、アスファルト、コンクリート、地面ががたがたの場所。地面が固い場所で走らせすぎると関節にダメージを与え、肉球がはがれてしまう可能性もあり、最悪の場合歩けなくなってしまうこともある。坂道などは走らせてよいが、地面が不安定の場所は避けよう。

逆に安全な場所は、ジョギングコースや土や芝生などの地面が柔らかい場所、整地されていてがたたがたしていないことが確認できる場所。

ただし、雨が降っている時、雨上がりで地面がドロドロになっていたりぬれている時は、足をひねりやすいので芝生や土の上で走らせるのはやめて、ジョギングコースなどを選ぼう。この時、すべると危ないのでダッシュさせるのは避け、ジョギングだけにする。

他にも砂場や浜辺は足に負荷がかかるのでよい運動になる。ただし、足をひねる可能性もあるので注意するのと、目に砂が入った場合に、洗う準備をしておくことが必要。

もし、雪が降った日は、犬は目先が変わると喜ぶが、プードルの場合、毛に雪がたくさんつくし、指の付近の毛に雪がついて固まってしまうと、動きづらくなり、怪我に繋がるので注意を。スノーシューズを履かせるなど対策しよう。
 
関連記事:骨折・脱臼から愛犬を守る!プードルに多い怪我の症状と予防
 
4.走ることを好きにさせる方法は?

プードルは走ることが苦手な犬が多い。まずは、何故走るのが嫌いかを探ろう。昔走っていると他の犬に追いかけられたなど嫌な事があったのならば、あまり犬がいない公園やドッグランに連れて行くなど、それが起きない環境を作ってあげる。足が痛いのならば病院へ連れて行くなど原因を改善してあげる。外の環境や土や芝生の感触に慣れていない犬の場合は、外に連れて行き、犬が少しでも動いたらオヤツを与えたり、ほめてあげることを続けると徐々にその環境に慣れていくだろう。

プードルは心臓に問題を抱えやすい犬種だとも言われている。これが理由で走れない場合もある。普段から活動が著しく低い、例えば家にいる途中はずーっと寝ている、あるいは咳をしている犬は病院につれていってみよう。何か問題があるならば、走らせてはいけない。

また、走る事自体を好きにさせたいならば、次のような方法もある。家の中にすべらないマットが敷いてある場合は、その上でオヤツを投げて走って食べに行かせ『また頂戴』と戻って来たら『えらいねー』とほめてあげて、反対方向に投げることを繰り返すと、効果が期待できるはず。これは、外や公園で行ってもよい。このように楽しいことと走ることを組み合わせてあげると、走ることが好きになるはずだ。

 

プードルスタイルの走り一問一答!

Q.これは危ないという走り方は?

A.危ないのは急な旋回やターンを伴う走り方。股関節を痛める可能性がある。それが、地面が雨で濡れているなどの、すべりやすい場所なら尚更だ。また、ボールなどをジャンプして口でキャッチして遊ばせるのも危険な場合がある。ボールをくわえるということに集中してしまい、足下がお粗末になってしまうためだ。もし、それがアスファルトなどの地面が固い場所や滑りやすい場所だったら、さらにケガをする可能性は高くなる。前述したがプードルは、関節が弱い、あるいは膝蓋骨脱臼になる犬が多いので注意が必要。

 
Q.一緒に走る飼い主に飛びついてくる時の対処法は?

A.プードルと飼い主が一緒に走っているとジャンプしてとびつく場面をよく見る気がする。見ているとかわいいが、これもバランスを崩し、怪我につながる可能性があるので注意が必要。走っていると飛びついてくるならば、改善しよう。まず、一緒に歩いている時、4つ足をついて飼い主に飛びつかずに歩けたらオヤツや褒めるなどでごほうび。それができるようになったら、今度は早足で挑戦。飛びついてこなかったら、またご褒美。そして、また飼い主の走るスピードをあげて成功したらごほうび。ゆっくりステップアップしよう。

 
Q.走らせないほうが良いタイミングは?

A.まず、食後があげられる。さらに、運動の後に息がきれている状態で水を飲ませたり、食事をさせると腸捻転胃捻転などを起こす可能性があるので注意する。さらに、愛犬の体調が悪そうな時は、やめさせた方がよい。また、人間の場合、成長期が過ぎるまで運動をさせすぎてはいけないのが一般的な常識だが、犬の場合は成長期に激しくダッシュさせすぎるのは止めた方がよい。一般的には成長期は1歳までと言われているが、オスの場合はだいたい1歳半くらいまでと考えよう。それまでに、しっかりとした運動をさせて、適度な筋肉をつけさせることは大切だが、やりすぎると関節を痛めてしまう。

 

愛犬と一緒に走るメリット多し

プードルがかっこよく走っていると、普段のイメージとの差にギャップ萌えが起きて胸がキュンとなる。それが見られるだけでも走るのっていいなあ、と思う。

また、走るという行為の中には、もっともっと深い意味が潜んでいる。一緒に走ればお互いのことをもっと理解できるようになる。特に、飼い主との散歩は一緒にいる時間も長くなるので、愛犬との交流がはかれる。また、コットンのロープや長めのぬいぐるみ等を投げて取って来させ、引っ張りあいをするなど、遊びに変化をつけたりルールを混ぜ込んでいくとより効果的。これは、走る事で関係が深まり、今まで以上に相思相愛になれるということだ。

確かにプードルは運動量をそこまで気にする必要がない犬種。原因がなく、ただのんびりしている性格なのであれば無理してダッシュさせる必要はない。しかし、早足で筋肉をつけることは関節の怪我を減らすことにつながる。若いころから、適切な走らせ方をしている犬は、年齢による体の衰えのスピードも遅くなるのだ。すでに関節に痛みがある場合は、水泳も筋肉をつけるのでお勧め。

このように走ることの意義はたくさんある。しかし、一番の意義は愛犬の笑顔が見られることだろう。そして、その姿を見る事が、飼い主の心の充足にも繋がる。記事で紹介した注意点も参考にして、愛犬の躍動する姿を見守ってあげて欲しい。

 
 
プードルスタイル vol.15『安全&楽しさを極めてより愛犬との絆が深まる プードル、走るっっ!!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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