犬びより

【先の先までお見通し?】犬の予測力を検証!推理上手な犬たち

2019/06/21

車の音から誰の帰宅か推理したり、動物病院の診察券を持っただけで逃げたり、日々飼い主の行動の先を読む犬たち。果たして犬は、どのように、どんなことを推理しているのだろうか
 

 

視覚、嗅覚、聴覚を駆使し、推理する犬たち

犬の推理能力

人間が次に起こることを推理する時、視覚、におい、聞こえる音などをヒントにすることが多い。夕ご飯の時間帯にキッチンから辛そうなにおいがすると「今日のゴハンはカレーだ」とか。

犬の予測も基本的にはこういう方法で行われる。Aが起きたらBが起こるという、規則的に起こっているパターンを経験することで推理ができるようになる

例えば、飼い主が仕事へ出かける時に毎日同じバッグを持っていくのならば、(A)飼い主がこのバッグを持つのが見えたら、(B)出かけると学習する。また留守番中に(A)車のエンジン音が聞こえたら(B)飼い主の帰宅、というパターンを覚え、推理に役立てる。この点において、視覚、聴覚、嗅覚などは推理をするのに大切な役割を果たしているといえる。

犬の嗅覚は、ご存知のとおり、相当に強い。物質によっては、人間の百万倍の感度を誇る。道端などににおいをつけた個体が、いつ通ったなどもわかるという。

聴覚も人間には聞き取れない超音波も聞き取る能力がある。人間の言語も細かい違いまで聞き取れるという。視覚は、人間よりも視力が弱く、色も細かくは見れないが、推理に必要な情報を得るのに十分な機能がある。どうやら、膨大な情報を得ていて、推理に役立てているようだ。

では、実際犬の推理能力はどの程度のものなのか、探っていこうと思う。

 

犬の推理能力

犬の推理能力

Q.犬の推理能力はどれくらいある?
人間以外の動物は、因果的な法則に従った時間的に離れた事象、例えば、種をまいたら、しばらくすると芽が出て収穫ができるという予想はできない。とはいえ、a,b,cと続けて事象が起こる時、aの段階でcを予想することはできる。2手3手先までは読むことはできるだろう。

 
Q.人間ができて犬ができない予測を教えて
2つのコップに紐をつけて、片方にオヤツを入れた時、どっちの紐を引っ張ったら、オヤツを手に入れられるか犬は予想ができる。しかし、紐をクロスさせると、オヤツがついていないほうにつけた紐を引っ張ることがある。犬は、経験から何が起きるか予測はできるが、何故そうなるかは理解できないのでこうなってしまう。人間以外にも猿などの霊長類はこれができるといわれている。

 
Q.経験したことがないことも犬は推理できる?
動物は生まれてすぐ、環境に適応しなければいけない。そのため、ある程度の物理的法則を読む力は、生まれつき備わっている。物は上から下に落ちる、固い地面を歩くと足が痛くなるなど。そういったコアノーレッジと呼ばれる、先天的な知識も予測に利用されている。

 
Q.他にも犬が推理に役立てているものは?
使えるものすべて使っている。例えば、飼い主に抱かれた時の力加減や体勢から、これは耳かきされるな、といった細かいことも予測しているのではないだろうか。

 

まだある!未解明の推理能力

巷に流れる噂に、犬が地震を予測するというものがある。だが、これは未だ噂の域を出ていないようである。

しかし、人間の癲癇の発作が起こる前に予測することができるという噂は本当のようだ。においをもとに推理しているのか、動作に違いが出るのかはわからないが、訓練していない犬でも予測できるらしい。すごい推理能力だ。

また、皮膚がんも、皮膚からにおいを発するので読み取ることができる。これは、医療の現場でもうすでに使われている。犬の推理能力は、多くの人の命を救っているのだ。

 

犬の推理は意外と視線に頼っている

犬の推理能力

においは変化するものだし、消滅もする。それに人間の感情はにおいから判断するのは難しいが、姿勢や表情からはわかる。よく考えると、犬も自分の感情を他者に伝える時、尻尾を振ったり、毛を逆立てたり目で見える方法を使用している。人間が思っているよりも、犬は視覚からの情報を手掛かりに推理しているのかもしれない。

と、まあこのように犬は、様々な感覚や経験、あるいは先天的能力を利用し、推理している。どれかひとつに頼ってはいない様子で、感心させられる。

だが、その推理能力に困らせられる時もある。お出かけ用のバッグを持ったら、「置いていくなー」と抗議活動を始めたり。最後に、困った推理への対処方法をご紹介。

それを防ぐには、普段から犬の予測が外れるように、日常的に違う手順でお出かけの準備をすること。同じバッグを持って出かけているなら、時々違うものも使ってみよう。これは、他の場面でも応用可能。散歩嫌いな犬がリードを持ったら逃げるのなら、犬を捕まえてからリードをとるといったように。Aが起きたらBが起こるという覚え方をすることの多い犬の特性を逆手に取ればよいのである。

 
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Shi‐Ba vol.84『先の先までお見通し?犬の予測力の謎に迫る 推理上手な犬たち』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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