犬びより

子犬は遺伝的なものに要注意!チワワに多い病気 ~1歳編

2019/06/21

生後2、3ヶ月で迎えてから、1歳までの子犬にみられる主な病気には遺伝的なものが多い。他にも注意したいことを知っておこう。
 

 

1歳までに多いチワワの病気

 
1.誤食

チワワに多い病気

チワワは他の犬種に比べると、誤食は少ない方だが、まったくないとは言いきれないため、気をつける必要はある。

もっとも多いのは、何にでも興味を持ち、また食欲も旺盛な生後7~8ヶ月頃。ゴハンの量が不足していると誤食の原因のひとつになることがある。

チワワは口も小さいので、大きなものを飲み込むことはないが、イヤリング、おもちゃ、ボタン、タオルなど、犬の近くに置いておかないこと。

あまりにも頻繁に繰り返すようなら、脳に問題がある場合もあるので動物病院に相談を

 
2.レッグカルベペルテス病

股関節を形成する大腿骨頭の軟骨の一部が溶けて強い痛みを出すとともに骨頭が変形する病気。

股関節の変形により、やがて骨関節症を起こす。歩き方がおかしい、足をあげる、腰や足に触れることを嫌うなどの症状がみられる。

原因は特定できていないが、遺伝病ではないかと考えられている。

症状の発現は、生後5~8ヶ月齢で多くみられるが、数ヶ月後には強い痛みはおさまる。

治療は運動制限や鎮痛剤などで痛みをおさえていくが、重症例では手術となる。

 
3.環椎軸椎亜脱臼

首の骨にあたる環椎(第一頸椎)と軸椎(第二頸椎)の関節の構造が弱く、安定が保たれないため、それにより神経症状を出す病気

原因には先天性と外傷性があるが、1歳までは先天性の場合が多い

抱いた際に首が動くことで痛みを出し「キャン」と鳴いたり、歩き方がおかしいなどが主な症状。

普段から他の犬と比べておとなしい場合、体を動かすと痛いので動きが少ないということも考えられる。重症になると全身麻痺になる場合も。

治療は基本的に手術を行う

 
4.皮膚感染症

チワワに多い病気

若い時期は、細菌やノミ、ダニ、カビの感染によって、さまざまな皮膚トラブルを起こすことがある。皮膚感染症で気をつけたいものとしては、人も激しいかゆみをだす「皮膚疥癬症」、人にも感染し脱毛を起こす「犬糸状菌症」、外耳炎を引き起こす「耳ヒゼンダニ感染症」「マラセチア性外耳道炎」「細菌性外耳道炎」、治りにくい脱毛と炎症を起こす「ニキビダニ症」、赤や黄色のぶつぶつができる「膿皮症」、強いかゆみや粟粒様の発疹、脱毛、寄生虫の媒介、数年のちにアレルギー性皮膚炎を起こす「ノミ」、さまざまのおそろしい病気の媒体となる「マダニ」などがある。

ノミ・マダニは人への影響も重要である。

それぞれの治療は感染源を特定し、必要に応じた治療をしていく

 
5.伝染病

伝染病にもいろいろある。症状がさまざまで診断が遅れやすい「犬ジステンパー」。致死率が高く、助かっても神経症状が残る。

犬パルボウイルス感染症」は潜伏期間が5~15日と長く、症状は激しい嘔吐と下痢である。非常に伝染力が強く、致死率も高い。

犬アデノウイルス感染症」は抗原の型が異なる1型(肝炎型)と2型(呼吸器型)がある。

他に「ケンネルコフ」も気をつけたい伝染病のひとつ。

人にも感染する「レプトスピラ症」はさまざまな種類があり、最近の調査で、ほぼ全国で発症が確認されている。高熱と腎臓障害、黄疸などがみられ、致死率も高い。

伝染病はこれらだけではないが、以上の危険な伝染病は、ワクチン接種によって予防ができる

だが、チワワの場合、比較的免疫系のトラブルをかかえやすく、ワクチンによるアレルギー反応を起こしやすい。多価のワクチンを接種する際は獣医師とよく相談して、何種混合にするか決めていこう。ワクチン接種の際はできるだけ午前中に連れて行き、接種後30分程は待合室で様子を見ておく。アナフィラキシーは打ってすぐに反応が出てくる場合が多いからだ。帰宅後も、顔が腫れるムーンフェイスが起こることがあるため、接種後5~6時間は様子を見ておくこと

 
6.骨折

抱っこしている最中の転落、高い所から飛び降りて足を滑らせる、ドアなどで足を挟む、など骨折を起こす原因にもいろいろある。

チワワに多いのは前足の撓骨と尺骨の骨折。明らかに足がブラブラしていれば骨折とすぐわかるが、折れた部分のズレが少ない場合は痛みを出さないこともある。あまりに強い痛みだとじっとしていたり、息が荒くなる場合も。

治療には手術を行うケースが多いが、骨のズレがほとんどない場合は、ギブスによる外固定法だけで様子を見ることもある

 
7.膝蓋骨内方脱臼

本来、大腿骨の滑車溝にのっているはずの膝蓋骨が、内側にはずれてしまう病気。外側に外れる外方脱臼、どちらにも外れてしまう動揺症もあるが、チワワは内方脱臼が多い

1歳未満で起こるものは先天性が多く、生まれつき滑車溝が浅い、変形しているなどが考えられる。程度により症状の違いがあるが、後ろ足を時々自分で伸ばしている、足を上げることがある、など。

症状が重いとがに股気味だったり、歩く時に腰が下がっているなどが見られる。動物病院で触診してもらえばわかる。中等度以上の場合にはできるだけ早期に手術を行うのがよい。

放置しておくと歩行困難、前十字靱帯断裂、半月板損傷、慢性骨関節症などを起こす。

 

遺伝的要因が強いチワワの病気

チワワに多い病気

1.脳炎
主な原因には免疫介在のもの、ジステンバーなどウイルスによるものなどがある。炎症が広がると脳の機能停止を起こし、ひどくなると脳細胞が壊死してしまう。原因によって治療法は異なるが、多くはステロイドなどの免疫抑制剤と抗けいれん薬他を組み合わせて様子を見ていくことが多い。最近では他の治療も始められている。余命は早くて数ヶ月、長くて数年

 
2.てんかん
けいれん発作を起こす代表的な病気。てんかん発作に似た「てんかん様発作」と、検査をしても脳の構造上にはまったく異常が見られないのにけいれんが起こる「真性てんかん」がある。発作のパターンも全般発作と焦点発作に分けられ、症状の表れ方もさまざまだ。治療には抗てんかん薬で症状をコントロールしていくが、それ以外は普通の生活を過ごすことはできる。

 
3.水頭症
脳脊随液の代謝異常により、脳室またはくも膜下腔などに過剰に脳脊随液が溜まってしまい、脳が圧迫されてしまう病気。チワワの場合、先天性のものがほとんど。脳の圧迫の程度により、症状や治療法は異なり、軽いものでは無症状という場合も。他の子犬と比べて頭が大きい、おでこが出っぱっている、両目がそれぞれ反対方向に向いているなど、少しでもおかしいと思ったら、早めに診断を。

 

丈夫な体をつくるためによく運動を

チワワに多い病気

1歳までに多い主な病気として、上に紹介したもの以外にも、いろいろなものがある。

ペットショップやブリーダーから迎えたばかりの子犬の頃は、寄生虫にも注意しておきたい。うんちがゆるいと動物病院に連れて来られた子の便検査をすると、ジアルジア、コクシジウムなどの寄生虫が見つかることがある。

最近はうんちの遺伝子検査を行うことで、うんちの中にウイルスや寄生虫、細菌などがないか調べることもできる。寄生虫の中には人に感染するものもあるため、小さい子やお年寄りが同居しているなら調べておくと安心だ

また、1歳までの時期はワクチン接種が終わって、体に大きな異常がない限り、とにかくよく歩かせよう。チワワで散歩させずに抱っこしている人を見かけるが、それでは運動にはならない。歩くことで骨も丈夫になる。1歳までの成長期にはとても大切なことだ。

 
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チワワスタイル vol.23『もう一度おさらい! チワワに多い病気~7歳編』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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