犬びより

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花火、雷、バイクetc…大きな音が怖い!愛犬の苦手な音の対処法、慣らし方

2018/07/25

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今年の夏もまた、怖~い大きな音に悩まされる柴犬たち。いえ、いえ、1年中、恐怖の音にビクビク…。空一面に広がる大きな花火の音や、閃光のおまけが付いた雷、轟音を振りまくバイク等々。生きている限り、避けようのない音の洪水にアップアップ。柴犬は気が強そうに見えて、けっこう繊細なんです。そこで、心臓が縮み上がるような恐怖の音に打ち勝つにはどうしたらいいのか。否、勝てるわけはないので、回避するにはどうしたらいいのかを解明しよう!

 

怖い音の種類

花火
大きな音が長時間連続して鳴り響くため耳はもちろん、お腹にまで響き衝撃度が強い。

バイク
発進する際のけたたましいエンジン音や加速するためアクセルを踏んだ際の強烈音など。

しゃっくり、くしゃみ
聞き慣れない、意味不明の音という認識があると、突然に発生する瞬間的な音で耳に響く。

カミナリ
最近は夏に限らず、冬でも発生する。家全体を揺さぶるような、ビリビリと空気を震わす轟音。

落雪
ドドド、ドーンという体の中から重く響きわたる落雪音は、夜中に起こるとさらに衝撃的。

バクチク
瞬発的な連続した短い破裂音は、派手で賑やかな高音で頭を突き抜けるような感覚。

 

音を怖がる理由

性別、年齢は関係なく、もともと音に敏感な気質を持っている犬は音を怖がる傾向にある。子犬のころから小さな音にも敏感意反応して、甲高く、連続的に吠える犬は敏感な気質といえる。繊細で臆病な性格に起因することもある。子犬の頃に大きな音や驚くような衝撃音を聞く経験をしたり、トラウマになり、その音を覚えていて怖がる場合もあるらしい。

また、ゲリラ豪雨や雷など突然の気象体験などに身をさらされた場合など、不意打ちのような衝撃音にびっくりすることもある。

理由もなく音を怖がることはなく、必ず起因があり、その上で愛犬の性格や音を聞いたときの状況などが加わり、怖がる程度がそれぞれ、犬によって違ってくるのだ。飼い主は、怖がる理由を探ることが大切だ。

 

怖がる行動一覧

震える
最初は小刻みに、やがて大きく全身が波打つようにブルブル度合いが激しくなっていく。

固まる
驚きや恐怖のあまり体が硬直して、緊張感が高まり動きたくても動けなくなってしまう。

脱走
その場から逃げ出したい一心でパニックになり、首輪が抜けたり、リードを引きちぎって脱走。

噛む
どうしていいかわからず、パニック状態になり、手を差し伸べた飼い主さんの手や腕を噛む。

もらす
茫然自失状態になり、動くことも逃げることもできず、その場で、すべての力が抜けてしまう。

隠れる
テーブルの下やベッドの下、家具の隙間など狭い場所に身を隠して難を逃れようとする。

 
どこでどんな音を聞いたか、愛犬の性格は?
体を突き抜けるような大きな音や突発的な音など、音の種類によって行動が変わるわけではなく、音を感知したときにどこにいるか、その上で本来持っている性格により、行動は変わる。ぶるぶると震える場合が多いが、外出中に怖い音を聞いたら、逃げようと必死になり、何かのはずみで首輪が抜け、脱走してしまうこともある。これは外飼いの場合も同じ。家の中にいる場合なら、狭い場所に隠れたり、抱っこをせがんだり、部屋の隅っこに固まる場合もある。

ちょっと気が強ければ吠える、甘えん坊なら抱っこの催促など、性格によってとる行動も違う。音に対して、飼い主が落ち着きを失い、大騒ぎをすると犬は不安に思ってしまう。慌てず、騒がず、冷静に状況を判断し、何でもないことをアピールするようにしよう。

 

怖いときの対処法

大きな音や苦手な音に見舞われた場合、速やかに音源から離れることが最も有効的。ただし、一刻も早く離れようと、慌ててリードを引っ張ることは厳禁。無理矢理引っ張ると首輪が抜けてしまうこともあるので冷静に対応すること。日頃からリードや首輪の破損状態をチェックし、しっかり装着しておくことが重要だ。成犬の場合は、切迫した状況に追い詰められて、とんでもない力を無意識のうちに発揮してしまう可能性があるので引っ張られて、飼い主さんがケガをしないように注意することも忘れずに。

また、音源から離れる際には抱っこもおすすめ。体が密着するため、犬は安心感を得ることができる。飼い主さんは足元を気にせずに、スムーズにその場から立ち去ることができる。ただし、抱っこする場合は、犬が興奮していて思わず噛まれてしまうこともある。愛犬の怖がり具合を観察して、瞬時に判断することも必要。

吠えたり、パニック状態にならなければ、声がけをして、アイコンタクトでオヤツを与えて、気を紛らわすのもいい。これは、音に慣れ、怖さを軽減するのにも効果的だそう。

また、近所で行われる花火大会やイベント、あるいは解体工事などは、事前に日時をチェックしておき、当日は遠出をするなどして、音との遭遇を回避するといい。雷雨や豪雨などは、天気予報をチェックしておくと、回避するのが難しくても飼い主が慌てずに対処できる。家の中にいる場合は、あらかじめ、テレビやラジオをつけたり、雨戸を閉めたり、一緒に遊んだりするといいそう。

屋外、屋内共に飼い主さんが慌てず、騒がず対応することがイチバン!

 

怖い音への慣らし方

犬は人間の行動をつぶさに観察している。大きな音やびっくりするような音が鳴った時に飼い主さんがどういう態度をとっているか、今一度、自分の行動を振り返ってみよう。何と、愛犬よりも飼い主さんの方が先に大騒ぎしていることが意外と多いのだそう。それでは、犬が怖がるのは当然。怖がる原因を飼い主さん自身が作っていては事態が好転しない。

怖いと感じている音に犬を慣らすためには、まず飼い主が冷静でいること。そして、怖くないことをアピールするために、楽しい雰囲気作りをしよう。平静を装うのはもちろん、家族みんなで賑やかに過ごすといい。音が鳴り始めたり、音に気付いたら、ほめてあげ、『大丈夫だよ』『楽しいね』などと明るく声がけをすることも忘れずに。そうすると不安がやわらぎ、安心し、怖くないかもとインプットされる。

子犬の頃から、音が鳴り始めたら、吠える前に飼い主さんと愛犬でしっかりアイコンタクトを取り、ごほうびを与えるという訓練をしておく。大きな音が鳴るといいことがあるとインプットされればしめたもの。また、成犬であっても、吠えたり、パニックを起こさなければ、同じように、アイコンタクトを取り、オヤツを与えることを繰り返して行うと、怖い音に対する恐怖が軽減されることもあるそう。

今は平気な音でも、一生、怖がらないという保証はない。ある日、突然、怖がって吠えるようになってしまうこともあるため、日頃から慣らしておくことが必要。大切なのは、飼い主さんと愛犬の信頼関係だ。確固たる信頼関係を築くためにも愛犬の性格や行動をしっかり把握して理解することを忘れずに。

 

怖い音のまとめ

「どうして、こんな音を怖がるの」と思うかもしれない。でも、犬にとっては花火も雷も、はたまた、しゃっくりさえも不気味な音を出す得体の知れない怪物に違いない。

小さな体をブルブル震わせて必死で耐える姿はせつないもの。そんな愛犬を救ってあげられるのは飼い主の他にはいないのだ。音に遭遇しないための努力や工夫は必要不可欠。そして、飼い主さんの堂々とした姿も重要。そして、何よりも、いっぱいの愛情が愛犬を救うのだ!

ギュッと抱きしめたり、一緒にベッドに潜り込んだり、とにかく体の何処かを密着させたり、目を見て「大丈夫!」と話しかけてあげたりすることで、怖い音はちょっと遠くに逃げたように感じるのかも!?また、心や感情をコントロールできるフラワーレメディもおすすめ。内面から音に対して恐怖を和らげてくれる効果も期待できる。

さまざまな音にあふれた環境の中で怖がり度をゼロにするのはなかなか難しいかもしれない。でも、あなたが愛犬に寄り添ってあげればきっと大丈夫。そして、もうひとつ。大きな音を怖がらない楽しい犬生を送るためにも鈍感力を身につける手もあるかも!?

 
Shi‐Ba vol.77『花火、バクチク、風etc…大きな音が怖いっ!!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。