【犬の毛掃除の達人】基本を覚えて抜け毛もニオイも排除する!

犬を室内で飼っているお宅で最も気になることといえば、毛の掃除や犬のニオイ。飼い主は慣れてしまっているかもしれないけど、犬毛やニオイは充満しているのだ。抜け毛とニオイは掃除で対策しよう。
 

 

掃除することのメリットとは?

人との共存を快適にし、犬の変化も早めに発見

犬毛掃除

本来、動物はきれい好きな性格。中でも日本犬は、排泄物の近くにいるとあからさまに嫌な顔をするなど、汚いものから避けようとする犬が多い。

キレイ好きな日本犬にとって汚れた部屋は問題行動の一因にもなりかねない。トイレが汚いと犬はきれいな場所で排泄しようとし、またケージやハウスが汚いと、入りたがらないことも。

つまり犬のしつけにも汚い部屋は悪影響を及ぼしてしまうのだ。

また掃除をせずに部屋の中を散らかしていれば誤飲誤食の危険性も。犬の安全を守るためにも掃除は不可欠。

人間と共存する上でも、部屋をきちんと掃除しておく必要がある。ダニは抜け毛に含まれるフケや皮脂が大好物。

そのため、犬のベッドが抜け毛まみれになっていればダニが大繁殖する可能性があり、衛生上はもちろんのこと人間の生活が脅かされることにもなりかねない。

そしてニオイが強いと犬との接触の機会が減るため、コミュニケーションの低下につながる。

また、普段から犬周りの掃除をマメにすればダニを防げるばかりか、吐しゃ物や排泄物から体調の変化を早く察知することができ、それが犬の体調管理にもつながる。

 

犬の性質に合わせるには?

においに敏感だからこそ人工香料の多用は考えたい

犬毛掃除

犬のニオイが気になる人も多いだろう。ただしルームコロンの多用は注意が必要だ。

スプレーするだけでお部屋をいい香りで満たす商品も多く発売されているが、人工香料を多用したこれらは人間にとっても“香害”と問題視される物もあり、人間の何倍もの嗅覚を持つ犬にとっては刺激が強いかもしれない。

もし部屋のニオイが気になるのならアロマオイルなど天然香料を使うといい

ニオイが強く出るトイレを日々こまめに掃除するなど基本の掃除ができていれば、強い香料でマスキングする必要はない。

 

犬グッズの掃除は必要?

ニオイの温床になることも。マメに掃除か買い替えを

犬毛掃除

犬の唾液がくっついたままのオモチャは非常に臭くなるので、定期的に中性洗剤などで洗濯をしよう

仕上げに香りが強い柔軟剤を使う必要はないが、半乾きだと雑菌の繁殖やニオイの元にもなるので中までしっかり乾燥させること。

中でもコングは中に入れた食べ物がこびりつき、そこにカビが生えていることもあるので浸け置きするなど、中まできれいに洗うことも忘れずに。

また、フードボウルも食べ終わったらすぐに洗浄を。たまに水飲みを洗わない人がいるが、犬の消化機能は人間より優れているとはいえ不浄は厳禁。アクリルたわしでこすれば簡単に唾液のヌルヌルもとれる。

また、ブラシに溜まった抜け毛やフケは、ダニの温床になる。ただブラシは洗いづらいので、とかした後、抜け毛はできるだけ手で取り除こう。メンテナンスしにくいものならこまめに買い換えてあげることも必要。
 
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犬に協力してもらうには?

シャンプー、足拭きで掃除がグンとラクになる

犬毛掃除

洋犬よりニオイが少ない日本犬は、掃除が比較的ラクなのが特徴。

3週間~1ヶ月に1回はシャンプーをする、散歩から帰ったら足や体を濡れタオルでしっかり拭く、ブラッシングを欠かさずするだけでも、部屋にこもるニオイや抜け毛を防ぐことができ、日々の掃除も軽減できる。

また、トイレトレーニングも不可欠。トイレのしつけがきちんとできていれば、部屋を汚さないで済むし、排泄物をすぐ片づけられるので、家の中の清潔を保つことにつながる。

 

掃除の基本の道具

犬毛掃除

1.軍手
ゴム付きはカーペットに絡んだ毛を集めるのに、普通の軍手は拭き掃除に便利。

2.マイクロファーバーのクロスメラミンスポンジ
ガンコな汚れも落とせる。

3.定規
吐しゃ物などこびりついてしまった汚れをはがす時に便利。

4.洗剤入りボトル

5.ハケ、ブラシ
埃や毛を集める、汚れを落とす時に。

6.ぞうきん
カゴに入れて犬がよくいる場所のそばに置いておこう。

 

掃除の基本を伝授!

汚れの分析×除去力=掃除方法の決定

現状分析と作業法により掃除方法を決定するが、犬がいる場所では、安全性を配慮し、科学的な力(洗剤)は、制約がある。

 
■汚れの分析

どこについた汚れ?
→フローリング
つるっとしたフローリングは、汚れが取れやすい。ただ空気の流れなどで隅に抜け毛が溜まりやすい。

→カーペット
被毛に抜け毛が絡みやすく、また人が通る部分は毛が寝ているため、毛が取りづらいのが難点。

→畳
織り込んだいぐさのすき間に毛などが溜まりやすい。目に沿った作業が大きなポイントになる。

 
どんな汚れ?

犬汚れは抜け毛や毛に付着した埃や土、泥がほとんど。他に吐しゃ物やヨダレ、排泄物、メスなら経血の汚れもある。

 
■除去力

化学的な力
犬毛掃除

200~250㎖の水に小さじ1杯ほどの食器用中性洗剤を入れて薄めたものをボトルに入れてスタインバイ。40℃のお湯を張った桶に入れ、湯せんをすると汚れの落ちがよくなる。犬がいる家では洗剤はこれ1本。

 
物理的な力
汚れの分析によって、こする、拭くなど物理的な力を決定する。軍手、ブラシなども掃除用品になる。作業に使う掃除機など、道具が持つ除去力の正しい知識が必要。

 

ニオイ対策

1:ニオイの元となるフンなどは早めに処理

2:分解型のニオイ消しで、ニオイの元から絶つ

3:マスキング型や芳香剤でニオイを紛らわす

悪臭の元から絶つには、分解型の消臭剤を。マスキング型や芳香剤は空中のニオイ消しに。
※微生物や酵素を使用しているものが分解型

 
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Shi‐Ba vol.75『プロに学ぶ知識と手順で 犬毛掃除の達人になるっ!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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