犬びより

日本犬、コーギー、チワワ、ダックス、プードル、鼻ペチャ犬のためのwebマガジン

【柴犬の表情図鑑】あの顔の時どんなことを思っている?笑顔編

2018/08/11

facebookでシェア ツイートする LINEで送る

「表情が読みとりにくい」と言われることもある日本犬。当の飼い主からすれば「ただやる気がないだけ!?」と思えないこともないが、本当のところはどうなのだろうか。犬が何を考えているのか表情から読み解いてみよう。

 

顔のパーツで見るサイン例

▼口のパーツ

あくび
→緊張・不快

緩めている
→リラックス・嬉しい

閉じている
→集中・威嚇・恐怖

パンティング(あえぎ呼吸)
→興奮・不安・緊張

 
▼目のパーツ

アーモンド形に変化
→リラックス・嬉しい

細める・そらす
→軽快・不快・友好

白目を出す
→不快・不安

見開いている
→興奮・警戒・恐怖

 
▼耳のパーツ

前を向いている
→注目・警戒・威嚇

後ろに引く
→恐怖・緊張・不安・友好

横に開いている
→リラックス・嬉しい・緊張・不快

関連記事:柴犬の気持ちは見て分かる?耳の動きで分かる犬の感情と病気の発見!

 

表情だけでなく、状況、姿勢、動きも見て判断

日本犬は表情がわかりにくいと言う人もいるが、顔自体はスッキリしているので、短頭種の犬よりは表情がわかりやすいと考えられる。ただ、顔つき、姿勢、行動などが変化するのも早いので、それが表情の読み取りづらさにつながることも。

犬全般に言えることだが、嬉しくてもその中には警戒の気持ちが混ざることもある。例えばリードにつながれた犬が一見嬉しそうな表情をしていても、リードがゆるみ自由に動ける状態と、リードがピンと張っていて自由に動けない場合とでは、犬の気持ちが異なることがある。前者はポジティブに喜んでいるかもしれないが、後者は動きが制約されていることでストレスを感じている可能性もあるからだ。

表情を読み取るのも大切だが、その他のボディランゲージ、相手との距離感、状況、前後の流れ、犬の性格など、すべてを見た上で犬の気持ちを判断していくことが大事。 

また、日本犬には表情が本当にわかりづらく、急に怒り出したり攻撃してくるケースもある。このような場合は、MRIや脳波などの検査を行うと、てんかんを含む脳の異常が見つかることがある。てんかんと言っても、痙攣などの症状ではなく、急に性格が変わったり、幻覚を見たりするのだそう。何年一緒に暮らしていても、どうしても愛犬の感情が読み取れない、いつ攻撃してくるのかわからないという場合は、一度行動治療の専門家に相談してみてもいいだろう。

さて、今回「表情図鑑」とタイトルはつけたが、これは決して犬の表情マニュアルではない。最も大切なのは、日々の愛犬の顔つき、行動など全体的に飼い主が観察し、「うちの犬はこんな時は機嫌が悪い」とか「こんな仕草、表情をする時は、もうやめて、というサインなんだな」と気付くこと。彼らからのサインが読み取れない飼い主だと、「なんか、話が通じないな」と信頼されなくなる可能性もあるのだ。犬と人は種が異なる動物。だからこそ、文字も読めるし勉強もできる飼い主が、犬のことを学び彼らの感情を知ることが、仲良くなる一番の近道でもある。

 

嬉しい・楽しい・リラックスしている表情

□アーモンド形の目
□緩くあいた口
□少し横に開いた耳など

凛々しい表情もいいけれど、飼い主としては愛犬がリラックスしている表情をみると心底癒されるもの。
お尻をプリプリ振りながら近寄ってくるなど、顔には出ない形で喜びを表すこともある。

 

喜びと同時に不快感を抱くことも

犬の感情は、人と同様、様々な思いが入り混じったり、ちょっとした状況の変化に応じて瞬時に変わる。純粋に嬉しいorイヤだ、と簡単に割り切れるようなものではないのだ。ただ、多くの飼い主は愛犬が「ザ・笑顔」の表情をしていると思ったことが一度はあるのでは? 「笑顔の定義」は上に書いたとおり。リラックスして、目、耳、口元の全てのパーツの力がほどよく抜けている状態が喜びを感じているといえる。

しかし、喜びと同時に不快感を持つことだってある。例えば人好きな犬が公園に行った時、何人かが犬を取り囲んだりオヤツをくれたとする。一見すると犬は嬉しそうかもしれないが、もしかしたら「オヤツをもらえるのは嬉しいけど、ちょっと人が近くにいすぎるな」と感じている可能性もあるのだ。

また、嬉しい&楽しい状況で興奮が加わった時に気をつけたいことも。例えば、ドッグランで他の犬と遊ぶといった興奮が高まる場面では、どちらもコミュニケーションが上手な犬なら、トラブルは少ないが、相手の「もうイヤだ」というサインを見逃し、相手から一喝されてしまうことも。

相手のサインを読み取る力は、犬の幼い頃の経験が大きく影響するのだそう。もし愛犬がコミュニケーションが苦手なタイプであれば、相手が嫌がった段階で遊びを中断させるなど、うまく介入するとトラブルが防げるだろう。

 
 
関連記事:【柴犬の表情図鑑】あの顔の時どんなことを思っている?怒り顔・困り顔編
 
Shi‐Ba vol.95『あんな顔やこんな顔の時どんなこと思ってる!? 柴犬表情図鑑』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。