犬びより

成犬だって選択肢のひとつ。拾った、もらったetc……大人の犬を迎えるには?

2019/05/24

「成犬」を家族にする。それには多かれ少なかれ、不安や偏見がつきまとうもの。今回は「子犬」からではない、この新たな家族の迎え方について、考えてみよう。
 

 

成犬を迎えるってどういうこと?

成犬の迎え方

犬の迎え方はまず大きく分けて「子犬から」、もしくは「成犬を」。

子犬の場合、多くはペットショップやブリーダーから、成犬の場合、近所を放浪していたところを保護されたり、保健所や保護団体の譲渡会などで新たな家族と出会い、迎えられることが多い。

子犬から迎える家庭が多い一方、さまざまな理由で成犬を迎えた家庭も。

成犬と呼べる年齢はその子の経験値によって変わってくるが、さまざまな経験をして学習し、それが定着するのは7~8ヶ月以降が多い。ここから先を、今回は成犬と定義して話を進めていこう。

成犬を迎えることって、やはり子犬を迎えるのとは違うのだろうか? まずは子犬と成犬の性質の違いから。

若い犬の場合は、経験・学習を何度も上塗りされていないので、嫌な記憶の修復がわりと簡単。嫌な経験自体していない可能性もある。反対に成犬は、修復がなかなか難しい。これが2者の大きな違い。

成犬で迎える場合、前の環境で心に何らかの傷を負っている可能性も高い。無理はせず、まずはおうちに慣れることから

成犬の迎え方

怖いものがいろいろあることが多いので、とにかく受け入れてあげること。その子が何が怖いのかを、試すのではなく、日々暮らしていく中で観察し、どうもあれが怖いらしいということがわかったら、家族間でその情報共有をするといい。こちらの気持ちは、犬にも伝わるもの。とにかく焦らず、受け入れる姿勢があれば、犬も歩み寄ってきてくれるようになるそうだ。

また、成犬の場合は人の気持ちに敏感で、空気を読むのがうまい子が多いという。読みすぎて、猫を被っていることもあるらしい……。

ところで、成犬を迎える家庭環境に、向き・不向きはあるのだろうか。その子が家族や先住犬と相性が良い、また家族側にその子のすべてを受け入れる姿勢があれば大丈夫。生活リズムなどは、焦らずお互いに徐々にすり合わせていけばいい。

ちなみに日本人は子犬好きで、成犬を飼うということに偏見がある人が多いが、それは「子犬からの方がよく懐く」という幻想を持っている人が多いからではないだろうか。

しかし、子犬から飼わないと慣れないということはないし、逆に子犬から飼っても上手に育てられなくて大変になったケースもたくさんある。

どちらにもメリット・デメリットがある。人にも犬にも、完璧はないのだ

 

成犬を保護したら……

成犬の迎え方

放浪犬の場合は飼い犬の可能性があるので、いったん警察や保健所に連絡を。かなりの距離を歩いてきた可能性も考えて、自分の家の管轄以外の近隣の機関にも連絡を入れる。

また、必ず動物病院で健康診断を受けさせよう。寄生虫や病気が見つかることもあるが、ついでに獣医師に「この子の性格ってどうなんですかね~」などと聞いてみると、ちょっとビビりかもね、といったざっくりとした性格予測をしてくれることも。そういった獣医師の感は結構当たっていたりもするので、そのような世間話もおすすめ。

それから、フェンスなどを使ったり、丈夫なリードでつなぐなどして再び脱走しないような工夫を。もしも後日飼い主が現れた時に、逃げてしまったとなったら場合によっては責任を問われる事態にもなりかねない。

その他にもわからないことがあったら、しつけの専門家や愛護団体に相談するのもひとつの手。まずどうするべきか、先住犬がいる場合はどうすればいいかなど、いろいろと教えてくれるかもしれない。
 
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成犬と幸せに暮らすための法則

成犬の迎え方

その1 まず、受け入れる
その2 他の何かと比べない
その3 焦らないで気軽に待つ
その4 失敗は過去のせいにする

成犬と暮らす上で重要なことは、まずその子のすべてを受け入れること。例え失敗しても、過去に何かあったからかもと思えば気持ちも楽。

また成犬を迎える家庭は犬を飼った経験がある場合が多く前の犬と比べてしまいがち。前の子が15歳まで生きたら、15年の蓄積。新しくきた子も15年先に同じになっていればいいと思って、失敗続きでも焦らない。これも大切な心構えだ。

 

いいことも大変なこともある

成犬の迎え方

成犬から迎えることには、ある程度の心構えも必要。もし、迎える子が持病を持っていたりすれば治療費がかかるし、トラウマや問題行動があれば根気よく直していく覚悟も必要。

また、ある程度年齢を重ねた成犬を迎えれば、子犬から迎える場合より一緒に過ごす時間が短くなる。

一緒に過ごしていれば、大きいものから小さいものまで問題は出てくる。しかし、それは子犬から迎えた場合だってあること。成犬を迎える場合に限ったことではない。

いずれにせよ、一度迎えた犬は基本的にもう手放せないものと思って、責任を持って迎えてほしい。

子犬にせよ、成犬にせよ、大事なのは自分の生活にあった子を見極めて迎え、その子を世界でいちばん幸せな犬にしてあげること。ただそれだけだ。

 
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Shi‐Ba vol.61『愛犬の迎え方、もうひとつのカタチ 我が家に成犬がやってきた!』より抜粋。
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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